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【要約】「敗者のゲーム」を全ての投資家が読むべき理由【書評】

更新日:2021/3/15

  

全ての投資家にとって必読書といえる『敗者のゲーム』の中でも『最も重要と思われる6点』を、”読書”や”投資の単語”に慣れていない方にも伝わるよう要約してお伝えしていきたいと思います。

 

なお、著者紹介などは後回しにし、本の内容に重点を置いて進めていきますので、興味を持った方は最後まで読んで頂けると幸いです。

 

本ブログの筆者は、2005年から投資を始め、年間100冊程度の本を読み続けており、それによって大きな資産を作ることに成功しているわけですが、大量に読んでいる本の中でも『敗者のゲーム』は、全ての投資家に”絶対に”読んで欲しい本としてお勧めしているです。

参考記事:【レベル別】全ての投資家にお勧めな本8選+1 

 

実際に敗者のゲームは、アメリカだけでも100万部以上のロングセラーとなっており、時代をとわず、投資家からの厚い信頼を得つづけていることが分かります。

 

投資の世界は、ガムシャラに頑張るだけでは泥沼に落ちていく危険な世界です。

『敗者のゲーム』を参考に、「敗者に落ちていく行動」を学び、それを回避できるようになりましょう。

 

<目次>

 

『敗者のゲーム』を全ての投資家が読むべき理由

チャールズ・エリスは、1985年に『敗者のゲーム』の初版を発刊、市場平均に勝ち続けることの難しさを指摘し、投資業界に衝撃を与え、発刊から30年以上たった今でも、多くの人に愛読されています。

 

『敗者のゲーム』に書かれている内容をまとめると、

  • 頑張って市場に勝とうとすることで、”敗者”となってしまう
  • インデクス投資を活用するだけで、平均的なプロ投資家のリターンを超えられる

となります。

 

チャールズ・エリスは、この株式市場の特性を『アマチュアのテニスプレイヤー』に例え、

プロのテニスプレイヤーは長いラリーの末、強力で正確なショットを放ち、敵の届かないところへ打ち込んで勝利をつかむ。

すなわち、勝者の力によって勝敗を決める「勝者のゲーム」と言える。

 

しかし、アマチュアのテニスはこれとは全く異なる。

「素晴らしいショット」や「エキサイティングな長いラリー」は見られず、ショットによって敵を打ちのめすのではなく、墓穴を掘って相手に得点をあたえる。

 

すなわちアマチュアのテニスは、「敗者のミス」がゲームの勝敗を決める要因となる、『敗者のゲーム』と言える。

という例をあげ、『ミスを避けたプレーが勝者への道』だとし、これが投資の世界にも当てはまることを『敗者のゲーム』の中で、実例をあげながら証明していきます。

 

というわけで、本の内容を要約して紹介していきたいと思います。

 

プロの運用機関であっても8割は市場平均に劣っている

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『敗者のゲーム』の序盤では、

1年間の成績では約6割の(アクティブファンドの)運用マネージャが市場平均に劣り、

10年間の成績では約7割、20年間の成績では8割のマネージャが市場に負けている。

 という『多くのプロ投資家は市場平均に負ける』という具体的なデータを出しています。

 

株式市場には、様々な投資家が存在しているため、

普通に考えれば、

「プロの投資家(アクティブファンド)は、株式市場の平均点よりは高い点が取るのが当たり前」

思いがちですが、株式市場ではそうなりません。

 

さらに驚くべきことに、運用期間が長くなればなるほどに、プロ投資家の市場平均に負ける割合が高くなっていきます。

投資期間が長くなれば、リターンに対する運の要素が小さくなっていくため「本来の実力に見合ったリターンが得られる」となるわけですが、この結果からは

プロ投資家は、全ての投資家の平均よりも劣る実力しかない

としか見えません。

 

これは、2021年に公開された野村アセットマネジメントのファンドマネジャーらによる『バリュー投資の再考』という論文からも明らかです。

この論文では、『1年先の企業の業績を正確に予想できる』という驚くべき能力を持っていたところで、市場平均を超えるのは難しい、と結論付けています。

 

『敗者のゲーム』では、その『アクティブファンド(すなわちプロ投資家)が市場平均に勝てない理由』の一つに、

プロの投資家(機関投資家)による取引は、取引所取引の95%を占めている。

すなわち「市場平均」とは「機関投資家の平均」 であるため、機関投資家全体としては、自分自身に打ち勝つことはできない。

 を挙げています。

 

プロの投資家の大半が市場平均に勝つことは不可能だ

 

 つまり、市場の投資家のほとんどはプロ投資家であるため、「プロ投資家の半数は市場平均に負け、半数は市場平均に勝つ」と言っているわけです。

 

しかし、これは「取引手数料」や「運用によるコスト」を引く前での話です。

 

「投資の成績(株の売買による利益)」そのものは市場平均と同じであったとしても、投資家は株を売買するたびに「売買手数料」を証券会社に支払っています。

 

つまり、「A株を100万円で買って、翌日100万円で売却」すると、投資そのものによる損益は発生しませんが、実際は手数料の分だけ資産を減らしています。

 

よって、手数料を支払った分だけ『市場平均を上回った成績』を取らない限り、投資家のリターンは市場平均を下回ることになります。

 

これがプロ投資家であったとしても、市場平均には勝てない大きな理由のひとつです。

 

とくにプロ投資家は『顧客からお金を預かって運用している』わけなので、少しでも大きなリターンを上げるべく、つねに優れた投資先を探し、魅力の薄れた投資先の資金をそちらに移し変えています。

 

例え、プロ投資家が『手数料は痛手であるので、あまり売買しない方がよい』と理解していたとしても、『ずーっと売買しない』という選択をしていては、

顧客から「儲けるためにお金を預けてるのに、ぜんぜん売買しないなんて、やる気あるのか?何のためにお金を預けていると思っているんだ?」と責められることは間違いありません。

 

こういった事情からも『プロであるがゆえに多くの売買をせざるをえず、多くの手数料を払うで、市場平均を下回るリターンしか手に入らない』という状況にあり、

それが、『リターンを上げようと努力すればするほど、リターンを押し下げていく』という『敗者のゲーム』を作り上げているわけです。

 

とはいえ、現状では上記のように『敗者のゲーム』となっている株式投資ですが、以前は「勝者のゲーム」だったことを知っておく必要があります。

 

以前の株式投資は「勝者のゲーム」だった

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『敗者のゲーム』の中では、1960年代まで「株式投資は勝者のゲームであった」と解説しています。

 

その理由を、

  • 1960年代は個人投資家がマーケットの90%を占めていた。
  • 企業が発信する情報は万人に同時に届けられていなかった。
  • インターネット等によって投資家の情報が共有されていなかった。

と述べています。

 

つまり、1960年代は

  • プロ投資家しか知らない情報があった
  • プロ投資家が残り90%の個人投資家をカモにしていた

ために、まともなプロ投資家であれば、市場平均を超えるリターンを手に入れることができていたわけです。

 

しかし、前述した通り昨今ではその状況が変わっており「プロ投資家による取引が95%」となっています。

 

すなわち、プロ投資家であっても、市場平均以上のリターンを得るためには、プロ投資家をカモにするだけの能力が必要な時代となっているわけです。

 

そして、この『市場平均のリターンを得るためには、プロ投資家をカモにするだけの能力が必要』なのは、個人投資家にも言えることです。

 

個人投資家のライバルは圧倒的能力をもつ機関投資家

しかし、残念ながら個人投資家がプロ投資家に勝つことは容易ではありません。

 

昨今のプロ投資家の多くは、高い収入を得られるため

大学やビジネススクールでトップの成績を収めた、優秀な頭脳と、勤勉さを持った人達ばかりが集まっている。

とチャールズ・エリスは言っています。

 

実際に過去50年で、

  • プロによる運用資産額は、10倍に増加
  • プロによる資産運用の手数料率は、5倍以上に増加

に変化しており、それによって

  • プロ投資家の報酬はほぼ10倍に増加

しているため、以前にも増して「優秀な頭脳」がプロ投資家に集まっています

 

そして、個人投資家が個別株の投資によって市場平均に勝つためには、上記で書いた「プロ投資家達:優秀な頭脳集団」を超える成績を取る必要があるわけです。

 

さらに書くと、この優秀な頭脳集団は、日々の働いている時間(8時間くらい)を全て投資の実務・勉強についやしているわけなので、サララーマン個人投資家が『仕事が終わった後に株の勉強をする』のとは段違いの時間を投資にかけているのです。

 

このことからも、『プロ投資家をカモに出来るほどの能力』を身に付けることは、ほとんどの個人投資家には無理だと言わざるを得ません。

 

しかし、「プロ投資家を超える能力」を身に付けることができなかったとしても、「プロ投資家と同程度か、それを少し上回る程度」の成績を取ることが可能な方法があります。

 

その方法が「インデックスファンドへの投資」です。

 

インデックスファンドとは

「インデックスファンド」とは、市場平均と同じ成績になることを目標としたファンドで、ザックリ言うと

  • 全ての銘柄にバランスよく投資することで市場平均と同じ成績を目指す

という非常にシンプルな投資法です。

参考記事:インデックス投資のメリットとは【初心者でも平均点が取れる】

 

全ての銘柄に投資するため、『有望な銘柄を選ぶ』という『株式投資には必須なスキル』とも言える能力は不要ですし、

『バランスよく』に関しても、各銘柄の時価総額に応じた金額をわりふるだけなので、その計算式さえ覚えてしまえば、バカでも再現可能な投資法です。

 

しかし、個人でインデックス投資をやろう思うと、膨大な資産が必要となる(世界中の全銘柄を買わなければならない!)ため、個人投資家からお金を集めているインデックスファンドを活用するわけです。

 

『敗者のゲーム』では、インデックスファンドの有利な点を以下のとおり挙げています。

相対的に高いリターン

全体の80%のアクティブファンドは市場平均に勝てず、勝てる20%を探すのは困難であるため、インデックスファンドに投資することで比較的高いリターンを容易に得られる。

 

低いコスト

アクティブファンドの10分の1程度の低いコスト(手数料等)で運用できる。

コストの大きさは投資成績に直結する。

 

不安や後悔を感じなくて済む

相場動向や投資戦略・ファンドの選択といった判断がほとんど不要で、「自分の選択に間違いはないのか」といった不安に悩まされることがない。

 

上述した通りの『シンプルな投資法』であるからこそ、低いコストで並みのリターン(だが、多くのアクティブファンドより高いリターン)を得られ、下手に凝った投資をしないことで、「判断を誤ってしまった!」といった後悔を避けることができます。

 

といった感じで、優秀なインデックスファンドですが、この優秀さを漏れなく活用するためには、長期に渡ってインデックス投資を続ける必要があります。

 

売買タイミングを誤ることによる損失を避けよう

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それは、タイミングを計って、短期的な売買をすることによってリターンを押し下げる効果があるからです。

 

株価は『特定のタイミングで一気に上昇するケースが多い』ため、その瞬間を逃してしまう(その時に株を持っていない)と得られるはずだったリターンを逃すことになります。

 

そして、その『一気に上昇するタイミング』は、全ての投資家が予想しようとしているわけですが、ここまで解説してきた通り、

  • プロ投資家でさえ、市場平均を超えるリターンを得られない
  • つまり、プロ投資家でさえ、株価の推移を予想することはできな
  • よって、プロ投資家でも『一気に上昇するタイミング』を読めない

ため、平凡な個人投資家が、『一気に上昇するタイミングを逃さないよう、うまいタイミングで売買をする』というのは困難です。

 

である以上、『何があっても売らない=長期に渡ってインデックス投資を続ける』ことが、資産を大きくするための方法だというわけです。

 

そして、『敗者のゲーム』の中では、『一気に上昇するタイミング』を逃すことのダメージを以下の通りまとめています。

市場平均では、1980~2008年の25年間で11.1%の年間リターンが得られたが、

株価を大きく上げたベスト10日を逃すと、年間リターンは8.6%にまで低下し、

ベスト20日を逃すと6.9%に、ベスト30日を逃すと5.5%にまで低下する。

 

これは驚くべき調査結果です。

 

25年にも渡る長期の中で『重要な(株価を大きく上げた)10日間』に株を保有していなかっただけで、平均年間リターンが2.5%も下がるという衝撃の結果です。

※年間リターンの差が資産に及ぼす影響の大きさは今の3千円は将来の3千万円(投資による複利の効果をグラフ化)をご参照ください。

 

チャールズエリスは、この『資産を大きく増やした日』を『稲妻が輝く瞬間』と表現しています。

『タイミングを計った投資』をしている投資家が、運悪くこの『稲妻が輝く瞬間』を逃してしまった場合、かなりのリターンを失うことになります。

 

そのことからチャールズ・エリスは『敗者のゲーム』で「売買するタイミングを計ることは危険」と説いているわけです。

  

さらに言うと、『タイミングを狙った投資』とは、

  • 「今の株価は割高だ」と思ったら売る(「割安だ」と思ったら買う)

行為なわけですが、市場参加者のほとんどがプロ投資家である以上、『今の株価=プロ投資家たちが妥当がと考えている株価の平均』であるため、

割高・割安の判断を正しくするためには、プロ投資家を超える判断能力が必要

と言え、個人投資家にとって荷の重い判断であることは間違いありません。

 

よって、

  • インデックス投資に賭け
  • タイミングを計らずに持ち続ける

ことが『個人投資家が資産を最大化する手段』であると言えるわけです。

 

さて、ここまで敗者のゲームの内容を要約してお伝えしてきましたが、あくまでも『要約』です。

これだけで満足頂ければそれはそれで幸いですが、できれば

  • 投資初心者
  • 個別株投資で苦戦している人

といった方々は是非とも実際に本を手に取ってもらいたいと思っています。

 

『敗者のゲーム』を読むべき人々について…

一般的に「投資とは、大変な努力をすることで、やっとリターンが手に入るようになる厳しい世界」と思われがちです。

 

しかし、ここまで『敗者のゲーム』を解説させてもらった通り、それは完全なる誤解です。 

 

『敗者のゲーム』では、

  • 個別株投資で市場平均に勝つことがいかに難しいか

を、(事実を元に)繰り返し追及しており、

  • 無理せずにインデックス投資をすることが賢い選択

だと説いており、

『投資初心者』や『個別株投資で成功していない人』であっても資産を確実にふやしていく方法を見つけられ、『大切な資産を減らしてしまう』という失敗を回避することが可能となるためです。

 

しかし、『完全なる投資初心者』には少しばかり荷が重い内容となっているため、真っ先にこの本をお勧めする対象者は

  • 投資暦が1年程度の人
  • 投資について熱心に勉強してこなかった人(株価収益率、機関投資家、ファンダメンタル、スタグフレーション、といった単語にピンとこない人)

といったレベルの投資家になります。

 

とはいえ、著書『敗者のゲーム』の内容を知っているかどうかは、『投資によるリターンに大きな影響をおよぼす』ことは間違いないため、投資初心者の方にも是非チャレンジしてもらいたい本となっています。

 

まとめ:『敗者のゲーム』は投資家にとって必読書

ここまで記事にさせてもらった通り、『敗者のゲーム』には巷でもよく語られている『投資に関する鉄則』が具体的なデータを使用して証明されています。

 

これらを『知っている』だけでなく『理解する』ことで、自身の投資スキルをより確実なものとし、将来の資産形成に役立てることが可能です。

 

『敗者のゲーム』では、他にも

  • インデックスファンドが「ドリームチーム」である理由
  • 株式投資によって確実に利益が得られるまでの期間
  • 効率的なポートフォリオとは
  • 個人投資家にとっての課題
  • 資産家のためのアドバイス
  • それでも市場平均に勝ちたい人に向けて
  • 優れた投資家が守っている基本原則

 等々についても記載されており、『全ての投資家にとっての必読書』と言え、とくに投資初心者~中級者にお勧めの一冊です。

 

『敗者のゲーム』は、「投資で大儲けしたい」という目標を達成する役には立ちませんが、

  • 自分の資産をコツコツとおおきくする
  • プロ投資家の平均並みに儲ける

ためには大いに役に立ってくれます。

 

『本を読むこと』を投資と考えると、読書ほど”低いコスト”で”高いリターン”が期待できる投資はそうそうありません。

 

『たった数時間』を読書に投資するだけで、あなたの投資リターンが向上する手助けとなり、さらに、安定したメンタルで投資を続けることもでき、多くの人が持っていないマネーリテラシーを手に入れることも可能です。

 

『お金に困らない豊かな生活』を実現するためにも、読書の力を活用しましょう。

 

さて、最後に著者チャールズ・エリスを紹介させてもらいます。

 

著者のチャールズ・エリスについて

本書の著者であるチャールズ・エリス(1937年生まれ)はアメリカで活躍する投資コンサルタントで、自身ががアクティブ投資家として活躍していた時の経験を元に、インデックス投資の有益さを説いています。

 

著者は、ハーバード大学でMBAを取得した後に、ロックフェラー家の個人資産の運用を担当しながら、投資についての理解を深めていき、その後の経験からもインデックス投資が有利であることを多くの投資家に広めています。

 

元々は優秀なアクティブ投資家であり、全米公認証券アナリスト協会会長を歴任するほどの著者が、インデックス投資が有利であることを説いていく『敗者のゲーム』は、他の類似本よりも圧倒的に説得力が高い内容となっています。

 

それにしても、本記事の内容は「個別株投資家」にこそ届けたいのですが、読んでくれるのは「インデックス投資家」ばかりなのでしょうね。

 

ウーム…。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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以下は関連記事です。よろしければご参照ください。

 

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