最終更新日:2020/4/7
インデックス投資とは、一般(素人)投資家でも利益を上げられる可能性が非常に高い投資方法です。
株式市場が全体的に好調な時は、個別株投資でも容易に大きな利益を上げることが可能で、インデックス投資の魅力が忘れられがちですが、不安定な昨今はインデックス投資の魅力に気付きます。
よって、本記事ではインデックス投資の特色・メリットを再確認してみたいと思います。
【投資信託】インデクス投資のメリットとは
インデックス投資とは、各種株式市場の平均(インデックス)並みの利益を目指す投資方法で、基本的にはインデックスファンドと呼ばれる投資信託を購入する投資方法です。
インデックスファンドは株と同様の方法で購入することが可能で、ほとんどのインデックスファンドは、実際に目標としているインデックスの値に近い実績を出しています。
(”市場平均の算出に採用される企業”は公開されている(例:A社とB社とC社の平均株価を○○インデックスとする)ので、それをバランスよく買うだけなので、誤差は出づらい)
目標とされるインデックスは様々な指標を持っており、
- 日本の市場平均(日経平均やTOPIX)
- アメリカの市場平均(NYダウやS&P500)
- 全世界の市場平均
- 先進国の市場平均
- 新興国の市場平均
などなどが存在しており、それぞれのインデックスを目標とするインデックスファンドが存在しています。
よって、投資家はインデックスファンドに投資することで、間接的に世界中に存在する上場企業へ分散投資することが可能となります。
これがインデックス投資最大のメリットといえます。
インデックス投資の最大のメリット
インデックスファンドは、上記に書いた通り市場平均と同等の値動きとなることを目指す投資信託です。
よってインデックスファンドは「市場平均の算出に採用されている数百、数千の企業」へ分散投資をしていますので、「インデックスファンドを買う」ということは「大量の企業へ分散投資する」ことと同じです。
よって、個々の企業の株価が暴落しようとも、インデックス投資をしている投資家への影響はほとんどありません。
(例:日産株が大暴落しても、インデックス投資家には影響はほぼない。日産株の個別の保有者は悲惨なことに…)
そのため「”全世界の市場平均”を目指すインデックスファンド」は「究極の分散株式投資」と言えます。
それとは反対に、個別株投資では「将来有望な企業を予想」して投資を行い、自分の予想が外れて株価が下落すれば損害を負うこととなります。
逆に予想通り株価が上昇すれば大きな利益を上げることが可能です。
よって、脳力の高い投資家には個別株投資が向いていると考えられますが、そうではない投資家はインデックス投資が向いているといえます。
インデックスファンド最大のデメリット
上記で書いた通り、インデックスファンドへの投資は自動的に分散投資になります。
それによって、個別企業の業績悪化に左右されない安定したパフォーマンスが期待できますが、個別企業の株価が暴騰しても、インデックス投資をしている投資家への影響はほとんどありません。
これは、
- 投資で一発当ててやろうと考えている投資家
- 投資にスリルを求めている投資家
- 投資先企業の選定に絶対に自信を持つ投資家
といった方々にとっては「つまらない投資」となってしまいます。
これがインデックスファンド最大のデメリットと言えます。
逆に「無難に投資をしたい」「投資にスリルは不要」と考えている投資家にとっては、メリットともなります。
過去のインデックス別成績を見るとアメリカ一強
歴史を振り返ると(第2次世界大戦以降は)アメリカ市場への投資が最も高いパフォーマンスを誇っていました。
そしておそらく、これからも アメリカは経済覇権国の力を活用して、高いパフォーマンスを継続し続けると予想されます。
しかし未来は不透明ですし、歴史を見る限り世界の覇権を握った国(ローマやイギリス)がいつまでも世界のトップで居続けたことはありません。
また、トランプ大統領を見ているとアメリカ経済の今後に不安を抱いてしまいます。
これは「トランプ大統領に問題がある」というわけではなく、「トランプが大統領として選ばれる国(国民)」に対しての懸念です。
大統領選の際に、多くの経済人やセレブ達はトランプを批判しました。
それは「お金持ちにとってトランプ大統領の誕生は都合が悪かった」=「経済面ではトランプに期待できない」と、お金持ち達が判断したとも受け取れます。
今のところ、「トランプ大統領の影響で株価が下落する」といったことは発生していません(一時的な下落を除く)が、油断ならない状況であることも事実です。
(とはいえ、アメリカ大統領や多くのアメリカ国民がどんなんであろうとも、アメリカ企業が強大・強靭であることに変わりはありませんが)
よって、一般投資家は特定の国の動向に投資パフォーマンスを夕されないよう、世界中に分散投資しておく必要性があると考えられます。
とはいえ、世界中に均等(時価総額基準)に分散投資しても、資産の半分程度はアメリカ株になってしまいますし、アメリカが傾けば全世界の企業も(最低でも一時的には)大きく傾くわけで「分散投資してれば絶対安心」ではないので注意が必要です。
それでも可能な限りリスク分散することをお勧めします。
インデックス投資をする際には信託報酬を重要視する
インデックスファンドにせよ、個別株投資にせよ、未来の投資成績を読むことは困難です。
しかし、インデックスファンドの手数料(信託報酬)は、購入前に知ることが可能です。
(信託報酬は投資信託を保有している限り払い続ける必要のある費用です)
よって、インデックスファンドを選ぶ際には「対象とするインデックス」だけでなく、信託報酬にも重きを置いて選択することが大切です。
以下記事に信託報酬の差による資産への影響をまとめましたので、よろしければご参照ください。
インデックスファンドへ投資した際の「将来の資産額」は予想できませんが「将来支払う信託報酬」は予想できます。
よって、まずは目に見える「信託報酬」をしっかりと比較しましょう。
昨今では信託報酬がかなり値引きされてきており、ほぼ気にならないレベルになってきており、インデックスファンドのメリットが低い手数料で受けられる時代となっています。
世界分散インデックス投資は世界経済と共に発展を続ける
日本にだけ目を向けると、少子高齢化・人口減少が続き、厳しい未来が待ち受けていることは間違いありません。
しかし「世界人口は今後も増え続ける」「世界中から貧困層が激減し続けている」ことから、以下記事の通り世界全体の未来はまだまだ明るいと考えられます。
一企業、一国にだけ集中投資していると、予期せぬ事態が自身の資産へ大ダメージを与えることもあります。
よって世界分散投資をすることで、可能な限りリスク分散を心がけ、「世界経済の発展」を「自身の資産形成」と紐づけてしまいましょう。
結論:インデックス投資は一般投資家向けの投資信託
インデックス投資は万人にとってベストな投資方法ではありませんが、一般投資家でも容易に利益を上げられる貴重な投資方法であるといえます。
世界経済がこれからも右肩上がりに成長を続けると予想できる以上、「今」がインデックス投資を始めるベストなタイミング(最も大きな利益を得られる)と言えます。
さらに昨今では新型コロナウィルスの影響で全世界の株価が暴落していることから、投資を開始するのに適した時期とも考えられます。
株価はこれからさらに下落する可能性も十分に考えられますが、株価上昇に転じる時期を読むことは容易ではないことから、「株価が底にまで下がってから購入しよう」と考えていると、大きな利益を得るチャンスを逃がすこととなります。
株価の下落がいつまで続くかよそうできない以上、「今」投資することが最も賢明な判断といえそうです。
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