モーニングスターの『What a ‘Stock-Picker’s Market’ Really Means』という記事に、
- 2024年上半期に、S&P500をベンチマークにしているアクティブファンドのうち、18%しかS&P500を上回っていない。
という調査結果が紹介されていました。
インデックス投資家にとっては常識かもしれませんが、
- アクティブファンドがインデックスを超えることは難しい
ということが改めてよく分かります。
ちなみに、過去の勝率を見ると、
- 赤:折れ線グラフは『インデックスに買ったアクティブファンドの割合』
- 青:棒グラフは『市場での勝者と敗者の差』(差が大きいほど数値が上昇)
となっています。
ここからは
- 『市場での勝者と敗者の差』が大きいほど、インデックスに勝つアクティブファンドが増える傾向にある
- ただし、25年中、21年が『アクティブファンドの50%以上がインデックスに負けている』という状況にあった
ことが分かります。
この結果は、『アクティブファンドがダメ』という意味だけではなく、『アクティブ投資は難しい』という意味でもあります。
プロの投資家たちが運用するファンドですらインデックスを超えられないわけですから、本業を別にもつ個人投資家がインデックスを超えることは容易ではないと想像できます。
もちろん、
- アクティブファンド(プロ投資家)であることの優位性
- アクティブファンド(プロ投資家)であることの劣位性
の両面があるので、
「アクティブファンド同様に、個人投資家による個別銘柄投資で勝つことは難しい!」
と言い切ることはできませんが、
「難しそうだ」
とは言えるでしょう。
とはいえ、『平均すると3割のアクティブファンドが市場平均を上回っていた(単年で)』こともまた事実ですので、そちら側に入れる自信があり、情熱を持っているのであればチャレンジしてみるのも良いでしょう。
その結果、アクティブ投資で上手くいけば万々歳だし、うまくいかなくても『インデックス投資に乗り換える』という逃げ道がいつでも選択可能です。
引退後(労働収入がなくなった後)に、この『アクティブ投資チャレンジ』をするのは危険なので、興味があるのであれば若いうちにチャレンジしておいた方がよいかもしれませんね。
とはいえ、
- ほぼ手間をかける必要がないインデックス投資でも、アクティブファンドの多くを超えられる
のも事実なので、よほど根気よく市場と付き合っていく覚悟ができていないのであれば、インデックス投資で十分であると私は思います。
アクティブ投資は楽しいものですし、それで成功した時の喜びは格別です。
しかし、市場は厳しく、あなたの努力に答えてくれる保証はありません。
よって、厳しい戦いは他人に任せておき、その戦いの結果(インデックス)にフリーライドさせてもらうという手は合理的な一手だと言えるのではないでしょうか。
ただし、アクティブ投資家たちへの感謝を忘れずに。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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