
スパコンFPにご相談が入りました。
感謝!
すごく省略してしまうと、
「37歳で資産4500万円+軍用地2200万円+養育費1300万円、40歳でセミリタイアできますか?」
という相談内容です。
年齢的にも資産的にも”セミ”である点も、私のセミリタイア計画にとても近しいものがあります(軍用地という聞きなれない単語を除いて…)
よって、ライフプランニング的なことはもちろんのこと『自分ならどうするか?』を考えさせてもらいました。
では、詳しく見ていきましょう!
相談内容
①家族構成
- 相談者さん(37歳)会社員
- 妻(39歳)専業主婦
- 長男(9歳)高校までは公立予定。大学は本人希望であれば私立も視野
②資産金額
- 資産:株式4900万(オルカン、vymが主)
- 沖縄軍用地:2200万(売却額)
- 子供学費用:1300万(定期預金)
- 現金:200万
③収入
- 年収:700万円(昇給は見込めない)
- 軍用地収入:34万円
④支出
- 年間414万円(以降の大きな買い物に向けた貯蓄含む)
⑤ライフプラン
- リタイア後は共働き(アルバイト、派遣等)で月20万ほどの世帯収入を目指す
- 夫時給1000円✕週24時間(仮)
- 妻時給2000円(薬剤師)✕週12時間(仮)
- 65歳まではアルバイト、65歳から年金受け取りで働かない予定
⑥その他
- 大学が無い地域なので子供は18歳(私46歳)から4年下宿と考えてます。そのタイミングで私と妻は親の家(持ち家:地方都市)に引っ越し予定です(兄弟いないので相続予定)現在築30年なので将来的にもリフォーム費用(500〜1000万)は必要と考えてます
---相談内容ここまで--
子どもの学費を定期預金で確保してあったり、収入に対して支出が控えめであったりと、比較的に堅実なタイプであるところに共感が持てます。
また、完全なるリタイアではなく”セミ”リタイアであることろにも近しい属性を感じます。
前提条件
〇生活費のインフレについて
毎年2%のインフレを想定
〇収入について
サラリーマンとしての昇給はなし
軍用地収入も年間34万円で固定とする
アルバイト収入はインフレと連動
〇年金について
65歳から夫婦で250万円/年を受給
マクロ経済スライドで年金受給額は年間1.2%増(2.0%のインフレ-0.8のマクロ経済スライドでの抑制)とする。
〇ゴールについて
ひとまずのゴールは「相談者さん65歳時点で4000万円保有(老後2000万円問題 x インフレ)」としますが、40歳でセミリタイアしたのちに「現在の生活(支出)を維持した場合、何歳まで資産が残るか?」を見ていく。
〇失業手当について
100万円とする(表上の黄色地)
〇退職後の支出について
退職後には、「保険料増・仕事関連の出費減」となりますので、相殺しあって「退職前後の支出は変化なし」とする。
〇子どもの大学進学以降の支出について
学費は、すでに貯蓄されている「子供学費用:1300万円」をキッチリ使い切り、不足もなかったとする。
大学進学のタイミングで、引っ越し先の実家をリフォームするとし、引っ越し費用、家電買い替えを含めて1000万円使うこととする。
なお、これ以降は賃料の代わりに固定資産税+以降のリフォーム費用が年間50万円かかるとする(多めに見ています)
シミュレーション条件
【①厳しい条件】
実質投資リターンが1%(インフレ2% 、投資リターン3%)のとても厳しい想定
【②投資リターンがあったケース】
実質投資リターンが4%(インフレ2% 、投資リターン6%)の現実的な想定
【③セミリタイア初年度に暴落があったケース】
②パターンに加え、リタイア初年度に株式が30%の大きな下落をしたと想定(瞬間的に50%の暴落、直後に20%回復のイメージ)
【④完全リタイアするケース】
②パータンにおいて、リタイア後はアルバイトをしない想定。
-- シミュレーション条件ここまで ---
「セミリタイアしても問題ないか見て欲しい」とのご要望でしたが、勝手に完全リタイアのケースも作ってみました。
結果
これらをもとに、こんな形で資産の推移を計算しました(小さくて見づらいかと思いますので雰囲気だけでも。詳しくは後述します)
【①厳しい条件】

【②投資リターンがあったケース】

【③セミリタイア初年度に暴落があったケース】

【④完全リタイアするケース】

実際にはこの倍以上のケースをシミュレーションして相談者さんには回答していますが、ブログでは省略します。
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①の厳しいパターンのケースでは
相談者さんが65歳時点で6393万円の資産が残っており、
77歳まで投資資産・現金が尽きることがありません。(軍用地は保有したまま)
いざとなったケースにおいても「軍用地売却」という手段が考えられるため、この厳しいケースにおいても安泰だと言えるでしょう。
②の投資リターンが4%あるパターンでは
相談者さんの資産は増え続けることになります。
この増加傾向は、「アルバイト収入を半減させ、55歳に辞める」としてもほぼ変わりません。
③の暴落パターンは(①②パターンともにゆとりがあったので準備)
相談者さんが65歳時点で4012万円の資産が残っており、
71歳まで投資資産・現金が尽きることがありません。(軍用地は保有したまま)(65歳まで年間200万円のアルバイト収入あり)
このケースにおいては、アルバイトを相談者さん想定よりも少なくすることは難しいです。
④の完全リタイアパターンは、
「実質投資リターン4% + 45歳まで労働、その後に完全リタイア」とすると、「65歳時点で1億円弱の試算保有」という、ゆとりのある老後が送れます。
総括
全体を通して「不明な個所は厳しい設定とする」を採用していますが、それであっても大きな不安はないと言える状況にあると考えられます。
また、③パターンにおいて暴落も想定しましたが、「労働量の調整」「軍用地の売却」などで対応できると感じました。
子供の学費が確保できているため、現在の「現金比率小さめ」による不安も小さいですし、田中さんの考える「40歳セミリタイア、そこからアルバイト生活」は現実的であると言えます。
とまぁ、ここまでは数字をポチポチしただけなので、私が書くことの意味はさほどありません。
というわけでここからが本領発揮。
私ならどうするか
「私が相談者さんの立場であった場合」を想定すると、
- 「週24時間働いてもよいと思えるアルバイト」の目途が立っていれば、計画通り40歳でセミリタイアする
- 上記アルバイトの目途が立っていない場合、現在の労働をしばらく継続し、完全リタイアを狙う
と考えます。
この辺りは、
- 相談者さんの中で「現在の労働を続けること」の重み
- アルバイトで週24時間奪われることの重み
- 完全リタイアしたことで手に入る時間の使い方
などを勘案しながら総合的に判断していただかなければなりません。
なお、私は「できるだけ働きたくないが、最悪のケースの場合には復職も受け入れればよい」と考えているので、
- 投資リターンが4%以上であることに期待し、45歳まで労働、45歳以降はアルバイトもしない
- しかし、投資リターンが想定以下となった場合は再就職 or 支出を削る
という選択をするのではないかと想像します。
『子供の学費が確保できている』という保険があるので、「ある程度資産ができたら辞めちゃう」といった、ある程度は思い切った決断をしても良いのではないかと個人的には思います。
ですが…
と「いざとなったら働く」と言っておいてなんですが、セミリタイアして4か月のいま、労働に対する抵抗が大きくなってきています。
サラリーマンの時は、
「洗車が好きだから、近所の洗車ショップで働いてもいいか」
「プログラミングは好きだから、フリーのプログラマーもいいな」
「筋トレになる引っ越し業者もいいな」
と考えていましたが、
近ごろは、実際に働いている姿を想像するととてもイヤな気持ちを感じるようになりました。
サラリーマンであったことからSEの仕事は(基本的には)それほど苦ではありませんでしたが、今の好き勝手に生きている生活を経験してからだと、よほど『やりたい仕事』でない限り働きたくないとの感情が湧いてきます。
そう考えると、
- 十分な資産を構築したうえで完全リタイアする
- サラリーマンを辞めた直後から始められる仕事を見つけておく(失業手当もらえなくなっちゃいますけどね)
のが私にとって良い戦略であったことになります。
なお、現実は
- まぁまぁ十分っぽい資産を作ってリタイアした
- サラリーマンを辞める前から微々たる収入源であるブログを書いていた
と、どっちも中途半端な状況となりましたが、これには満足しています。
このあたりの経験から、相談者さんに伝えたいのは
「本気で”やりたい!”と思える仕事が見つからない限り、現職を続けたほうが無難である」
ということです。
もちろん、相談者さんの『現職への思い』が分からないのでなんとも言えませんが、せっかく現職をリタイアできても、さほど興味のないアルバイトに時間を取られるのはもったいないと考えます。
『本気で”やりたい!”と思える仕事』を見つけるのは大変ではないかと思います。
しかし、収入の大小を抜きに探せばそれなりに存在しているのではないかと、自給100円~500円くらいで働いている私なんかは思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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