老化は病気である。
ゆえに、正しい処置で老化を治療することができる。
と聞いたらどう思いますか?
人によっては
「老後の生活が伸びたって嬉しくないよ…」
と思うかもしれません。
確かに、
- 120歳まで生きる
とだけ聞くと、魅力的に感じないかもしれません。
しかし、『長寿化する』のではなく『老化を遅らせる』ことができれば、
- 50歳になっても、30歳レベルの肉体、頭脳、外見でいられる
- 80歳になっても、50歳レベルの気力が保てる
のように考えられ、そう思えば『老化を治療すること』の魅力が伝わるのではないでしょうか。
体に気を使っていない人が
「長生きなんかしたくない。太く短く生きたいのだ!」
と言うこともありますが、体に気を使わないということは『老化が早く進む』ことになりますので、
- 30歳でありながら50歳並みの体力しかなく、遊びを満喫できない
- 40歳になったときには60歳並みの気力しかなく、何もやる気がしない
といった『細く短い人生』を送ることになるわけです。
つまり、
- 充実した人生を送るためのには『老化を遅らせる』ことが大切である
と言えます。
というわけでこの記事では、ハーバード大学の教授で老化研究の世界的権威であるデビッド・A・シンクレアが書き、20か国以上で刊行さた話題作『LIFESPAN』の一部を要約・紹介しながら『いかにして老化を遅らせ、充実した人生を送るか』について考えていきたいと思います。
記事の後半では、
- 『LIFESPAN』の筆者デビット・A・シンクレアが老化対策のために実際にとっている行動、摂取しているサプリ
といった情報も紹介させてもらいますので、ぜひ最後までお付き合いください。
<目次>
- 病気をひとつ治したところで、寿命はほとんど伸びない
- 老化なんか治療できない?
- サーチュイン酵素で若返る!
- 適度なストレスでサーチュインを働かせて若返る
- 高齢マウスを、ウルトラマラソンランナーにかえる成分『NMN』『メトホルミン』『レスベラトロール』
- カロリー摂取量を抑えて健康寿命を延ばす
- 間欠的断食による健康増進法
- 誰にでもできるテロメアを延ばす方法
- 『寒さ』が長寿遺伝子を働かせる
- 高齢化の経済への影響は?
- デビッド・A・シンクレアが実際にやっている老化対策
- まとめ:『LIFESPAN』を読んで好きに生きられる時間を伸ばそう!
病気をひとつ治したところで、寿命はほとんど伸びない
寿命を伸ばすための手段としてまっさきに思いつくのは、
- 死因のトップくにくる、ガンや心疾患などの治療をする
ことかと思いますが、残念ながらこれではほとんど寿命は延びません。
というのも、
- 老化にともなって、様々な病気にかかるリスクが増大する
つまり
- 老人が一つの病気を克服したところで、その他の病気にかかってしまう
ことになるためです。
具体的例をあげると、
- タバコを吸うことで、肺がんのリスクが5倍に高まる
とはよく聞く話かと思いますが、年齢にフォーカスすると
- タバコを吸っていなくても、50歳になることでガンのリスクは100倍になる
- 70歳になる頃には1000倍のリスクとなる
と言われています。
つまり、
- 老人が、心疾患やアルツハイマーを完全に克服したところで、ガンやその他病気にかかって死亡する可能性が高い
というわけです。
また、ヘイフリック限界(細胞の分裂回数には上限がある)を発見したレナード・ヘイフリックは
「死因としてのアルツハイマー病を解決したところで、人間の平均寿命は19日程度しか延びない。」
と、特定の病気を治療することで寿命を延ばすことの難しさを指摘しています。
エヴァに登場する伊吹マヤの
「生体がヘイフリックの限界を超えているため修復に時間がかかる」
というセリフで『ヘイフリック限界』を知った方も多いんじゃないでしょうか。
このことからも、
- 長生きするためには病気と闘うのではなく、老化と戦うべきだ
ということが分かります。
老化なんか治療できない?
とはいえ、『対処するべきは老化』ということが分かっていても、「老化は治療できるようなものではない」と考えている方も多いでしょう。
しかし、過去を振り返れば、
- ガンや糖尿病は、治療できないモノなので受け入れるしかない
と間違った認識をされていたわけですし、1900年ごろのアメリカでは
- アメリカ人の約半数が、肺炎、インフルエンザ、結核、胃腸病で死亡する
という状況にあり、
- 長く生きれば、ほとんどの人がこれら病気にかかって亡くなる
と誤って考えられていたことからも、「老化が治療できるはずがない」と考えることが正しいとは思えません。
そして、実際に『老化を治療する方法』が見つかりつつあります。
というわけで、著書『LIFESPAN』に書かれている
- 若返るための方法
を紹介していきたいと思います。
サーチュイン酵素で若返る!
『サーチュイン』という
- ストレスにさらされた時に、『増殖・成長』ではなく『修復』を選ぶ
という働きをもっている酵素が存在しています。
そして、そのサーチュイン酵素を活性化することで
- DNAの修復が進む
- 記憶力が向上する
- 筋力の低下を抑える
- 運動持久力が高まる
- 老化が原因となる疾患(糖尿病、心臓病、がん、アルツハイマーなど)の予防効果がある
- 太りにくくなる(マウス実験)
ということが分かっています。
つまり、
- サーチュインを活性化させれば、肉体的にも脳的にも若返る
というわけです。
そしてありがたいことに、そのサーチュインは『人為的に働きかけやすい』という特徴も持っています。
適度なストレスでサーチュインを働かせて若返る
サーチュインを働かせるためには『ストレス』が重要となってきます。
ここで言うストレスとは、
- 運動をする
- 食事量を減らす
- 高温や低温に体をさらす
と言った
- 体に適度な負担をあたえるが、短期間で回復可能なストレス
のことを指しています。
こういった適度なストレスを体に与えることによって、体は修復をはじめます。
これをホルミシスと言います。
ホルミシスで有名なものをあげると、
- ラジウム温泉は、低濃度の放射能を浴びることでホルミシス効果がえられ、健康になる
といったものがあります。
(実際に、ラジウム温泉のある地域の住民は、ガンの死亡率が低いケースが多い)
そして、昨今では
- ある成分を摂取することで、ホルミシスを(体にストレスを与えなくても)疑似的に作り出すことができる
ことが分かっています。
それが『NMN』や『メトホルミン』『レスベラトロール』です。
高齢マウスを、ウルトラマラソンランナーにかえる成分『NMN』『メトホルミン』『レスベラトロール』
例えば
- NMNの注射高齢のマウスに1週間つづけると、ミトコンドリアが若いマウスと同じように働くようになった
ということが研究によって判明しています。
ミトコンドリアとは、エネルギーを生み出す細胞小器官で
- ミトコンドリアが活発に働く=若々しく活動している
ともいえます。
他にもNMNを与えられたマウスは、
- 平衡感覚
- 協調運動能力
- 俊敏さ
- 体力
- 記憶力
などが向上していることが確認されています。
これだけの効果が得られる成分が見つかり、かつそれがサプリメントとして気軽に摂取できるようになっているわけで、「すごい時代にんったもんだ…」と思うばかりです。
(ちなみに、NMNはブロッコリー、枝豆、キュウリなどにも豊富に含まれているので、サプリに抵抗があればそういった食品を摂取するのもアリです)
とはいえ、「サプリなんかに頼らずに老化対策したい!」という人も多いでしょうから、
- 気軽にできる健康寿命の延ばし方
も紹介したいきたいと思います。
カロリー摂取量を抑えて健康寿命を延ばす
まず、真っ先に取り上げなければならない手段は『カロリー制限』です。
(以前の…)沖縄は、
- 100歳以上の住民が多く、日本本土よりも寿命が長い
- 寿命が長いだけでなく、脳血管疾患、悪性腫瘍、心臓病が非常に少なく、健康寿命が長い
という特徴がありました。
その沖縄について、1978年に栄養科学研究所所長である香川靖雄氏が調査したところ、
- 児童の摂取カロリーは、本土の児童の3分の2に満たなかった
- 成人の摂取カロリーも、本土の成人より20%低かった
ということが判明しました。
つまり、
- カロリー摂取量を控えることで、健康寿命を延ばすことが期待できる
と予想できるわけです。
これを確認すべく、遺伝的にヒトに近いアカゲザルにカロリー制限をかけた実験を行ったところ、
- カロリー制限をかけた20頭のうち6頭が40歳(人間でいう120歳)まで生きられた
という結果が得られました。
このような結果は、マウスなどによる研究からも得られていますし、人間を対象にした実験でも(死亡まで追ったわけではないものの)、血圧や血糖値、コレステロール値が下がることが確認されていることから
- カロリー制限が長寿につながることは、ほぼ間違いない
と言えそうです。
とはいえ、
「カロリー制限が体にいいコトなんか分かっているけど、それができないから困っているのよ」
という方も多いでしょう。
そこで、著書『LIFESPAN』では、
- カロリー制限をせずとも、カロリー制限より効果が得られるかもしれない方法
を紹介しています。
間欠的断食による健康増進法
それが『間欠的断食』です。
この方法は、
- トータルの食事量を減らさなくてもよく
- 食事するタイミングをコントロールすればよい
ということで、『チャレンジしやすいのに、大きな効果が得られる方法』だと言えそうです。
この間欠的断食は、人間を対象にした研究でも大きな健康効果が確認されています。
たとえば、
- 普段と同じ食事をとりながら、月に5日間はカロリーを大幅に制限する
という間欠的断食の実験では、わずか3か月で
- 体重、体脂肪が減少
- 血圧が減少
- IGF-1(インスリン様成長因子-1)の濃度が低下
という効果が得られました。
IGF-1とは、『死亡率』や『様々な病気にかかる確率』と密接に関係しており、
- 個人の寿命を予想するときに使えると言われているホルモン
で、この濃度が低下したということは、『長寿化した』とも言えるわけです。
実際に、
- 宗教的に1年の半分は食を制限しているイカリア島の住民は、3人に一人が90歳を超える
- 朝食を取らず、毎日16時間ほど何も食べない時間(例えば、20時~翌12時)のあるヤオ族は、100歳を超える長寿が多くいる
といったことからも、間欠的断食に高い老化防止の効果があることは間違いなさそうです。
ちなみに、私も16時間断食を取り入れているのですが、
- 16時間断食を始めた当初は、昼前に空腹に悩まされた
- ただし、慣れてくると空腹はほとんど感じなくなった
- むしろ、朝にちょっと食べてしまうと、昼前に空腹になるようになった
といった感じで変化していきましたので、『慣れてしまえばめちゃくちゃ楽な健康法』と言えそうです。
(体重・体脂肪は一気に落ちましたが、『若返った』ほどの実感はまだありません…)
とはいえ、「量を減らさなくてもいいと言われても、食事を制限するのはイヤだなぁ…」という人のために、『誰にでもできるテ細胞レベルで若返る方法』を紹介したいと思います。
誰にでもできるテロメアを延ばす方法
「寿命といえば、テロメア(DNAを守る構造体)の長さ」
と思っている方は多いと思いますが、そのテロメアは伸ばすことができます。
その方法は運動です。
「運動したら体にいいなんて分かってるわ!」と聞こえてきそうですが、
- 短期間のトレーニングで、細胞レベルで若返る方法
を紹介していきますので、お付き合いください。
『運動が体にいい』と言われている理由は、
- 血行がよくなるから
- 筋肉が増強されるから
- 心肺機能の鍛えられるから
と考えられがちですが、運動による本当の効果はそこにあるわけではありません。
その本当の効果が『細胞レベルで若返ること』です。
アメリカ疾病対策センターの助成によって実施された研究によると、
- よく運動する人のテロメアは、実年齢よりも10歳近く若い人と同じ程度の長さがあった
ことが分かっています。
運動とは『体にストレスを与える行為』に外ならず、この行為によって『ホルミシス(適度なストレスによって修復が促進されれる)』が働くわけです。
著書『LIFESPAN』では、
なぜ運動が体にいいのかといえば、運動によって数々の長寿遺伝子がプラスの方向に調整されるからだ。
そのおかげで、テロメアが伸びる、細胞に酸素を運ぶ新しい微細血管ができる、ミトコンドリアの活動が高まってエネルギーが増える、といった効果が現れる。
こうした機能が加齢とともに減少することは、以前から知られていた。
新しくわかったのは、運動によるストレスの影響を最も強くける遺伝子が、それらの機能を若い頃の水準に引き戻してくれるということである。
簡単に言えば、運動が遺伝子のスイッチを入れ、私たちを細胞レベルで若返らせてくれるのだ。
と解説しています。
そして、その運動の中でも最も効果的と言われているのが、『高強度インターバルトレーニング(HIIT)』だと、メイヨー・クリニックの研究から分かっています。
HIITは『タバタ式トレーニング』で有名なトレーニング法で、長野オリンピックのスピードスケートの金メダリスト清水宏保選手がトレーニングに取り入れていたことでも有名です。
タバタ式トレーニングは、
- 『20秒の高強度な運動、10秒の休息』を8セット繰り返す
という方法で、たった4分で終わるトレーニングです。
高強度な運動とは、
- ダッシュ
- バーピー
- 高速スクワット
など、
- 心拍数や呼吸数が大きく上昇する運動
のことを指しており、これによって細胞の活性化効果が大きかったことが判明しています。
(HIITトレーニングはタバタ式以外のトレーニングも色々とあるので、興味のある方は調べてみてもよいでしょう。
ちなみに私は、『40秒バーピー、20秒休憩』を8セットしています。これだけでもむちゃくちゃしんどいです…。)
ここまでに紹介した『断食』『運動』の効果について、著者のデビッド・A・シンクレアはこう言います。
断食と運動を組み合わせたら、寿命は長くなるのだろうか?
間違いなくそうだ。
その2つをどちらもうまくこなせるなら、おめでとう、あなたの願いはじきに叶う。
というわけで、これだけでも十分に老化対策が行えるわけですが、
他にも『もっと簡単に長寿遺伝子を働かせる方法』がありますので、それを紹介していきたいと思います。
『寒さ』が長寿遺伝子を働かせる
2006年にスクリプス研究所が、
- 遺伝子操作によってマウスの体温調整機能をコントロールし、深部体温を0.5度低できた
という実験結果を発表しました。
そして、深部体温を0.5度低く下げられたマウスは、
- メスでは寿命が20%伸びた
- オスでは寿命が12%伸びた
という結果が得られました。
そして、この効果は『体温を下げなくても、温度が低い環境に体をおく』ことでも得られることが確認されています。
具体的には、毎日3時間ずつ寒さにふるえる環境におかれた動物は、
- 糖尿病
- 肥満
- アルツハイマー病
といった病気にかかる確率が低くなっていることが分かっています。
とはいえ、極端な寒さに体をさらす必要はなく、
- 鳥肌がたつ
- 歯がカチカチなる
- 体が震える
といったレベルの環境に身を置くだけで、適切なストレスを受け取ることができ、長寿に近づくことができます。
ちなみちに、サウナのような『高温環境』に関しても、(『寒さ』と同じ効果ではないものの)ある程度の健康効果が期待できそうですが、
詳しく検証した研究が少ないらしく、『効果は未知数』と言う段階にあるそうです。
といった感じで、『老化を対策する方法』を紹介してきましたが、このブログの読者の中には、
「老化の対策が進めば、より高齢化が進むことになって、世界はヤバいことにやりやしないか?」
と心配する方もいるでしょうから、そのあたりを考察していきたいと思います。
高齢化の経済への影響は?
先に結論を書いてしまうと、
- 老化対策が進むことによって、経済が悪化することはない
と考えられます。
広く『高齢化や人口減少は、経済を衰退させていく』という考えが受け入れられていると思いますが、これは『寿命だけが延びていくケース』を想定しており、『健康寿命が延びていくケース』ではありません。
健康寿命が延びれば、70歳、80歳もが現役世代となり、生産も消費も落ちることはありません。
むしろ、人口減少による経済縮小を埋めることにすら期待できます。
とはいえ、日本には『定年』という悪しき慣例(制度)があるので、ここは何とかしなければなりません…。
そう思うと、この『老化を治療する』という分野には大きな期待ができそうです。
『LIFESPAN』の著者であるデビッド・A・シンクレアは
「老化の治療に対する公的資金の投入が少ない!」と嘆いていますが、この分野が注目されるようになれば、大量の資金を集め、研究が一気に進むことになるかもしれません。
とくに『2050年 世界人口大減少』の時代に生き残るためにでも言及しましたが、2050年から人口が減少するという説に注目が集まりつつあり、
- 人口減少によって経済も縮小する
ということが懸念さています。
その対策として、『老化の治療』は特効薬となる可能性があります。
そう思うと、「『老化対策』に投資するならいまのうち」なのかもしれませんね。
いちおう投資ブログなので、少しだけ言及しておきましたw
さて最後に、
- デビッド・A・シンクレアが実際にやっている老化対策
を紹介していきたいと思います。
デビッド・A・シンクレアが実際にやっている老化対策
著書で紹介されているデビッド・A・シンクレアが実施している老化対策は以下の通りです。
- NMN1g、レスベラトロール1g、メトホルミン1gを摂取
- ビタミンD、K2の1日推奨量を摂取
- 83mgのアスピリンを服用
- 砂糖、パン、パスタの摂取量をできるだけ少なくする
- 1日のどれか1食を抜くか、少なくともごく少量におさえるようにする
- 毎日できるだけ歩くことを心がける
- ジムでのトレーニング後、サウナで過ごした後に水風呂に入る
- 植物を多く摂取し、運動したとき以外には肉を避ける
- タバコを吸わない
- 電子レンジにかけたプラスチックや、過度や紫外線、レントゲンなどを避ける
- 日中と就寝時は、涼しい場所にいる
- 適当なBMIになるようコントロールする(筆者であれば23~25)
最初にあげた『NMN』や『レスベラトロール』は、老化を抑制するキモとなる『サーチュイン』を活性化するもので、サプリメントとして接種することができます。
しかし、日本のサプリメントは異常に高い(かつ怪しい)ものばかりなので、iHerbなどの信頼できる個人輸入サイトからランキング上位の商品を買った方が無難かと思います。
なお、80歳になるデビッド・A・シンクレアのお父さんは、上に書いた内容とほぼ同じことを実践しているようですが、
- 「父が最後に病気になったのがいつなのか思い出せない」というほど健康
- 本人も「自分の活動ペースが加速している」と話している
- 風雪のなかを6日間歩いてタスマニア島の最高峰にのぼったり、急流いかが下りを楽しんでいる
- 友人と一緒にアメリカの東海岸を数週間かけて車で回っている
- 数日かけて車を1000キロ近く走らせる計画を立てている
などなど、80歳とは思えないような生活をしています。
また、デビッド・A・シンクレアの研究所で学ぶ留学生の母がNMNのサプリを飲んでいたところ、『月経が再開した』といった事例もあったり、
ほかにも、『老馬の生殖能力を回復させることに成功した』といった例などもあり同じような事例が数多く確認されています。
『長寿』の研究はまだまだ始まったばかりであり、これら老化対策がすべての人に効果があるかどうか、どれほどの効果があるのか、は分かりませんが、期待できることは間違いなさそうです。
まとめ:『LIFESPAN』を読んで好きに生きられる時間を伸ばそう!
といった感じで、デビッド・A・シンクレアの著書『LIFESPAN』を紹介させてもらいました。
まとめると
- 適度なストレスを体に与えることで若返りが期待できる
ということで、具体策としては
- 食事を制限する(たまに食事を抜くだけでもOK)
- 運動をする(HIITだとなお良し)
- 寒さに身をさらす
といったものがあげられ、これらすら「めんどう」と思うのであれば、
- NMNなどの市販されているサプリメントを取ることで若返りが期待できる
ということでした。
非常に希望の持てる話で、すぐにでも実践できる対策が紹介されており、私もさっそくいつくか『老化対策』を始めました。
私はセミリタイアを目指しているわけですが、
セミリタイアによって得られる『好きに生きられる時間が増える』点にフォーカスすると、『1年早くセミリタイアする』のと『1年間健康寿命を延ばす』ことは同じ効果をもたらします。
身近な人々を見ていると、健康寿命にはかなり個人差があり
- 65歳で仕事をやめたら、即引きこもりになった人
- 80歳になっても、元気に活動している人
など、色々な人がいます。
仕事や投資、節約をどれだけ頑張ったところで、『セミリタイアできる時期』が大きく変わることはありませんが、
健康寿命を延ばすことは、『人生を楽しめる期間を数十年も伸ばすことが期待できる』と思うと、健康寿命の大切さがよく分かります。
反対に、例え若くしてセミリタイアしたとしても『好き勝手に遊べない体』となってしまっていては、何のためにセミリタイアしたのか分からなくなってしまいます。
このあたりを忘れることなく、セミリタイアに向けて邁進していきたいと思います。
というわけで、セミリタイアを目指す人にとっても『LIFESPAN』は素晴らしい名著でありました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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