私は『定年退職』&『年金』の制度が嫌いです。
「ブログでしつこいくらい『年金を払え!』と言っておきながら、なに言ってんの?」と思うかもしれませんが本気です。
というのも、この制度によって
- お金が必要であれば働けばいいし、必要でなければ働かなくてもいい、というあたり前の考え方がボヤけてしまっている
ためです。
まず『定年退職』の世間での認識がおかしいのです。
『定年退職』では、現在『65歳定年』となっており、
- 従業員が定年(65歳)まで働くことができるよう、企業に求める制度
- つまり、長いあいだ働ける(お金を稼ぐことができる)ようにする、労働者を守るための制度
なわけですが、
- 65歳まで働かないといけない
- 65歳になれば仕事をやめてもいい
- つまり、従業員を縛り付ける制度
というナゾの勘違いをしている人が多くいます。
あたり前のことですが、
- 『生きていくの困らなない』 and 『満足した生活を送れる』のであれば、お金を稼ぐために働かなくてもいい
わけで、反対に
- 『生活費がたりない』 or 『人生を満喫するためにもっとお金が欲しい』のであれば、お金を稼ぐために働かなければならない
というのに、年齢は関係ありません。
(お金のためでなく、『生きがい』や『趣味』として働いている労働は除く)
つまり、
- 『○○歳になったら引退』という考えになる『定年制度』は不要
と言えるわけです。
しかし、ほとんどの人は『定年まで働く』という選択をしています。
なぜ『定年まで働く』のがあたり前のようになっているのか?
それは
- ○○歳になったら、そこから先の生活費は考えなくてもいいよ
と、誤って受け取られている『年金制度』があるためです。
『定年まで勤めあげないと、退職金が減額される』といったバカげた制度のせいでもありますが…
その年金のせいで、
「何も考えなくても、とりあえず定年まで働けばいいんでしょ」
と考える人を生み出し、
- お金が必要であれば働けばいいし、必要でなければ働かなくてもいい
というあたり前のことが忘れ去られ、
- 定年まで働くことがふつう
というおかしな考え方が一般化してしまっています。
さらに、この「定年まで働ければ、あとは何とかなるんでしょ」という誤った考え方があるがゆえに、
- 『年金2000万円問題』という、なにが問題なのかまったく分からない分析結果
が話題となってしまいました。
『年金2000万円問題』なんてなかった
『年金2000万円問題』とは、
- 平均的な老後家庭で
- 平均的な収入(年金等)があって
- 平均的な支出をすると
- 月間5.5万円、年間では66万円不足するので
- そのまま30年間生活すると
- およそ2000万円の赤字となる
という、ただの計算結果です。
であるにも関わらずマスコミは
「老後にそなえて2000万円貯めておかないと大変なことになる!」
といって煽ったわけです。
これまたあたり前のことですが、
- 収入が少なければ、資産を取り崩されなければならない
- 資産がなければ、支出を減らさなければならない
だけなので、
- 老後の生活は、資産・収入に合わせた生活費にしなければならない
のは当然のことで、これは現役の労働者と同じです。
ついでに書いておくと、
- 『年金2000万円問題』は、2017年の調査結果を分析したもの
なわけですが、
- 2020年に改めて調査したところ、『年金55万円問題』になった
と、面白いことになっています。
これは、
- 2017年時にくらべて、収入が少し増加、支出が少し減少した
ことで、月間の赤字額が1541円にまで減少したためです。
このことからも
- 老後に必要な資産の金額を、世間の平均から出したところでほとんど意味がない(ブレブレのデータを使っても意味がない)
ということが良くわかります。
であるのにも関わらず、なにも考えず
- とりあえず定年まで働こう
- 定年後は年金があるから大丈夫だろう
と考えるような人が存在しているせいで
「年金だけだと、生活費が2000万円も足りなくなるらしいぞ!」
と、大騒ぎになってしまいました。
さらに、こんな風に考えている人がいるからこそ、
- 長寿化によって定年の年齢が引き上げられる
という報道に対しても、
「もっと働けってことなのか!!(怒)」
と、意味不明の批判も出てくるわけです。
長いあいだ生きるのなら、多くのお金が必要なのはあたり前
実際に、定年は引き上げられつつありますが、
「それに引きずられて退職を遅らせる必要はないし」
「仕事を辞めたいのなら、30歳でも40歳でも辞めればいい」
「ただし、必要な生活費を確保できているのならね」
と筆者は思います。
いい方をかえると、
- 国が『定年退職の年齢』をいくつとしていようとも、自分の辞めたいときに、辞められるならば、辞めればいいだけ
と言っており、これは、いまも昔も今後も変わりません。
ただ、
- 長寿となればなるほど、『人生で必要なお金の総量』が大きくなる
- 多くのお金を手に入れるためには、長く働くのが手っ取り早い
のは確かなので、
- 長寿化にともなって、多くの人の労働期間が伸びる
のはあたり前です。
むしろ、
「定年を引き上げるな!長寿化しても今までと同じ年齢で退職させろ!」
という考え方は、
「長いコト生きる予定だけど、あんまりお金を貯めるつもりはないから、年金いっぱいちょうだい」
と言っているのと等しく、まさに『ヒモ』そのものです。
よって、
- 国(や会社)が決めた定年にまどわされることなく、自分の力で、自分の生活に必要なだけのお金を貯め、辞めたくなったら辞めればいい
というのが筆者の考えで、これがまさに『セミリタイア』や『アーリーリタイア』、『FIRE』といった生き方になります。
ちなみに、これら言葉に
- (定年よりも)はやく仕事を辞める
というイメージが定着してるのは、『定年』があるからこそです。
(イメージというか、『アーリー』って入ってしまってますし…)
しかし、
- すべての人は、仕事を辞められる準備ができたら辞める
という考え方があたり前となり、『セミリタイア』や『アーリーリタイア』、『FIRE』といった言葉そのものがなくなってしまう世の中になってもらいたいものです。
あ、ちなみに、筆者は年金をしっかり払っていますよ。
『義務だから』というあたり前の理由もありますが、シンプルに『割のいい制度だから』という考えのもとです。
もしかしたら、130歳とかまで生きるかもしれませんし、長生きのリスクに対する保険は大切!
といった感じで、筆者の個人的意見をツラツラと書かせてもらいました。
不快に思った方がいたら申し訳ないです。
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