還暦60代は「貯蓄2000万円」もっているのか「年金だけで生活する世帯」は48.4%
なんて記事がありました。
いまだに「老後に備えて2000万円貯蓄しておかねば!」なんて声が聞くので、この記事を取り上げ、考察していきたいと思います。
結論を最初に書いてしまいますが、老後に備えて2000万円も貯蓄しておく必要はありません。
なぜなら
- 老後に備えて2000万円を貯蓄しておく必要なんてない
- 年金が少なければ、生活費が少なくなるだけ
だからです。
金融広報中央委員間の調査によると、60歳代・二人以上世帯では
- 全体の63.8%が、金融資産の保有額が2000万円を下回っている
と報告されています。
参考にした記事にあった詳細グラフは以下の通り。
また、『資産』だけでなく『収入』についても見ていくと、
- 全体の48.4%が、年金(恩給含む)しか所得がない
と報告されています。
記事にあった詳細はこんな感じ。
つまり、
- 全体の63.8%が十分な貯蓄がなく
- 全体の48.4%は年金だけを頼りにしている
という状態にあるわけです。
この状態において『2000万円ないと破綻する』という言葉が正しいのであれば、『かなり多くの家庭が破綻している』なんてことになるわけですが、当然そんなわけありません。
というのも、あたり前ですが、ほとんどの人は
- 年金だけで今までの生活水準が保てないのであれば、生活水準を下げる
とするためです。
これまたあたり前ですが、
- 収入が200万円しかないのに、生活費に500万円かけている
なんて人はいません(中にはいるでしょうけど…)
よって、
- 『老後に備えて○○万円の貯蓄が必要』なんて基準はない
と言えるわけです。
『貯蓄もなく収入(年金)が少なければ生活水準は落ちる』
『貯蓄があったり、収入(年金)が十分にあれば生活水準を上げられる』
なんてのは、老後に限った話ではなく、現役世代にしても同じことです。
つまりは、
- どれだけの貯蓄と、どれだけの収入が必要なのかは、人それぞれ
なわけです。
であるのにも関わらず、
「老後に備えて2000万円貯めておかないとヤバい!」
という明らかに間違った煽りをしたマスコミの罪は重いと思います。
また、そんなバカみたいな報道に踊らされてしまった、私たちのマネーリテラシーの低さにも大いに問題があります。
もっともっと発信し『お金に興味のない人々』にまでこういった記事を届けられるよう頑張らねば!
と思う今日この頃でした。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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