最終更新日:2021/3/1
厚生労働省の調査によると、『勤続20年以上、45歳以上の退職者』の退職金は
- 大卒以上 :1983万円
- 高卒 :1618万円
- 高卒(現業):1159万円
とのことです。
参考記事:就労条件総合調査 結果の概況
真っ先に思ったのは
- 高卒でも(現業職を除けば)大差ないのだな
- 年金2000万円問題はほとんど解決するのか
の2点です。
いや…、正直に言うと、その前に「現業職って何?」と思いましたが…。
『現業職』とは、言い方を変えると『現場職』となり、ざっくり言うと
- 『管理職』『事務職』『研究職』じゃない現場の人々
とのことでした。恥ずかしながら知りませんでした…。
さて、話を戻して…
平均額は上記に書いた通りですが、とうぜん勤続年数によって差が出ますので、そこも列挙していきます。
大卒の勤務年数別 退職金一覧
- 20~24年:1267万円
- 25~29年:1395万円
- 30~34年:1794万円
- 35年以上:2173万円
高卒の勤務年数別 退職金一覧
- 20~24年: 525万円
- 25~29年: 745万円
- 30~34年: 928万円
- 35年以上:1954万円
高卒(現業職)の勤務年数別 退職金一覧
- 20~24年: 421万円
- 25~29年: 610万円
- 30~34年: 814万円
- 35年以上:1629万円
高卒・高卒(現業職)は、35年以上になると一気に伸びているのは、単純に勤続年数が長いからでしょう。
35年以上勤務であれば定年まで勤めあげる可能性が高く、高卒の場合は18~60歳の42年間勤務することとなるので、『30~34年勤務』よりも12~8年勤務期間が長くなるためです。
また、勤続年数が長くなればなるほど、退職金も加速度的に増えていくので、これ”だけ”を見ると「転職は損だな」と思ってしまいます。
さて、続いては職種別の見ていきましょう。
列挙する金額は『満勤勤続(転職しないで定年まで)』の退職金の金額です。
大卒・職種別の退職金一覧
- 製造業全体:2358万円
- 自動車 :2938万円
- 銀行・保険:1820万円
- 百貨店 :2330万円
- 新聞・放送:3960万円
※筆者の属する『情報サービス』はデータがなかった…。
高卒・職種別の退職金一覧
- 製造業全体:1797万円
- 自動車 :1623万円
- 銀行・保険: 823万円
- 百貨店 :1978万円
- 新聞・放送:2169万円
『高卒 x 銀行』だけ不遇すぎる…。
が、そこを除けば
「どこで働いても、定年まで勤めあげれば結構もらえるんだなぁ…」
という印象です。
とはいえ、これはあくまでも『平均』です。
企業によって大幅に差がでるところかと思いますので、一度は自社の退職金について調べてみた方が良いと思います。
(だいたい社内規約的なものに乗ってます)
退職金の額を把握していれば、『年金2000万円問題』のような無用な煽りに惑わされることがなくなりますので。
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