最終更新日:2021/1/15
『老後に備えて貯蓄しておく』 ことが当たり前のように言われていますが、自分が何歳まで生きるか分からない以上、『老後に必要となる資産の額』をハッキリさせることはできません。
とくに昨今では、寿命が大きく伸び続けているため、現役世代は日本人の平均寿命(84歳)を大きく超える年齢まで生きていくことが予想されるため、より多くの資産を蓄えておく必要がでてきそうです。
少し前に話題となった年金2000万円問題は、
- 無職の高齢者世帯は年間60万円の赤字という実績がある
- 30年間生活するためには1800万円(60万円×30年)必要
という単純計算によって出された懸念ですが、寿命が延びることによって老後の生活期間が長くなればなるほど、必要な資産の額も増えていきます。
- 生活期間40年→2400万円
- 生活期間50年→3000万円
なお、50年の生活期間ということは、60歳で引退して110歳まで生きるケースとなりますので、「そんな生きるわけないしwww」と思っているかもしれませんが、そうとも限りません。
日本人の平均寿命は1970年から今までの50年間で12歳程度伸びているため、単純計算すると
- 今の30歳が80歳となる時には、平均寿命は96歳
- 今の30歳が100歳となる時には、平均寿命は102歳
となっているため、『110歳』は『驚くほど長生き』とは言えなくなっていそうです。
厚生労働省では『今後50年で平均寿命は5年程度伸びる』と試算しているので、上記の例ほど平均寿命が延びる可能性は高くはなさそうですが、リスクは大きめに見積もっておいた方がよいでしょう。
というわけで、老後資産の目標額を立てることが難しい状況にあるわけですが、「念のため1億円貯めておこう!」と気軽に言うことはできませんので、もっとも手っ取り早い手段を紹介すると『年金だけで生活できるようにする』方法がおススメです。
<目次>
年金だけで生活できるようにする
年金2000万円問題では、無職の高齢者世帯の
- 月間支出額:26万円
- 月間収入額:21万円
であることから『年間60万円の赤字』としているわけなので、単純に月間支出額を21万円に縮小すれば、『取り崩すために必要な資産は0円』となり、例え100歳、200歳まで生きたとしても何ら問題ないことになります。
もし「年金になんか期待できねぇよ!」と考えている方がいれば、以下記事をご参照ください。
GPIFは、2020年9月時点で総資産額167.5兆円となっており、うち74.9兆円は運用益という圧倒的パフォーマンスを発揮しています。
というわけで『長生きのリスク』にの対策としては、『しっかり年金を払っておく』ことが大切だと言えるわけです。
実際に、筆者(ひょしおんぬ)は41歳でのセミリタイアを予定しているため、それ以降の所得が少なくなれば『年金の減額や免除』が受けられるわけですが、それを利用するつもりはなく、全額納付し続ける予定です。
※セミリタイア後の生活費の試算にも、年金納付は含めています。
満額どころか、サラリーマン・公務員は利用できない『付加年金』も活用し、年金の受給額をさらに増やす予定です。
付加年金も活用する
『付加年金』について簡単に説明すると、
- 年金納付額を月400円プラスできる
- 年金受給の年額が、200円×納付月数増える
という制度で、『付加年金を1回だけ支払った』ケースで考えると
- 追加の支払額:400円
- 年間の受給額:プラス200円
となるので『たった2年で元が取れる』かなりお得な仕組みとなっています。
筆者のケースでは、およそ20年間付加年金を利用できることとなりそうなので、
- 追加の支払額:9.6万円
- 年間の受給額:プラス4.8万円
- 月間の受給額:プラス0.4万円
となり、大した額ではないように見えるかもしれませんが、100歳まで生きるとすると
- 生涯の受給額:プラス168万円
となり、たった9.6万円しか支払っていないとは思えないほど大きなリターンが手に入ります。
これを利用しない手はないですね。
まとめ:長生きのリスクは年金でカバーしよう
ここまで記事にさせてもらった通り、長寿化が進んでいるため、必要となる老後の生活費が大きくなっていくことが予想されます。
そのための有効な手段としては『年金』が最も手堅いと言えそうです。
自身の年金受給額は『年金定期便』で気軽に確認できますので、
- 老後の生活費
- 年金受給額
の2つを理解しておき、必要に応じて『付加年金』も活用するなどして
- 老後の支出額 < 老後の収入額
となるよう準備しておけば、長生きのリスクにおびえる必要はなくなります。
利用できるものはしっかりと利用し、不安やストレスのない生活を送れるよう備えましょう。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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