最終更新日:2021/2/29
新型コロナ対策のため、アメリカのバイデン次期大統領が約1.9兆ドル(およそ200兆円)の経済対策を実施すると発表しました。
そのうち1兆ドルは家計の支援に当てられる予定で、
- 一人当たり最大で1400ドル(およそ14万円)の給付金
が含まれています。
アメリカの個人への給付金はこれで3回目となり、合計で3200ドルを給付することになります。
また、これによって新型コロナ対策の合計が6兆ドル近くにまで膨れ上がることになり、今までにない規模の財政出動が続いていることが分かります。
(リーマンショック時ですら8000億ドルの財政出動だった)
というわけで、相変わらず大胆な対策を実施し続けるアメリカですが、バイデン大統領は
「2月には、インフラ投資などの経済再建策を表明するつもりだ」
と発言しており、これからも大規模な財政出動が続くことが予想されます。
そうなってくると心配になってくるのは
「アメリカはこんなに借金して大丈夫なんかいな?」
ということです。
2%超えのインフレを目指すアメリカFRB
そこでちょうどよく、援護射撃をするようにFRBのパウエル議長は
- 必要になれば利上げするが、すぐに利上げすることはないだろう
- 2%を超えるインフレが続く必要がある
といった発言を14日にしています。
この発言は今に始まったことではなく、以前から一貫して続けていることですが、
「多少経済が回復してきたところで、(利上げして)経済を引き締めるつもりはないから、活発に活動してね!」
といった意図が伝わります。
また、高いインフレ率が続くということは、膨大な借金をかかえているアメリカ政府にとって『借金の実質量が減少する』という大きなメリットもあるため、しばらくは『ちょっと高めのインフレ率を目指す』ことが予想されます。
しかし、『ウォートンの魔術師』とも呼ばれるジェレミー・シーゲル氏は『FRBにインフレを細かく調整する能力はない』と以前から指摘しており、金融緩和が行き過ぎることによって一気にインフレが進むおそれもあります。
インフレが急速に進めば、債務者(お金を借りている人)にとっては大きなメリットとなりますが、債権者(お金を貸している人)には大きなダメージを与えることとなり、経済が不安定にもなりかねません。
また、そうなれば
- アメリカのインフレによるドル安
- アメリカの景気悪化による株安
と、アメリカ株への投資をしている日本人投資家にとって、ダブルパンチが襲い掛かることになりかねないので、そうならないことを祈るばかりです…。
おまけ
さて、ここからは完全に個人的な意見ですが、
『およそ14万円程度の給付金』が発表されたタイミングで、
「アメリカは思い切った対策をしているのに、日本はたった10万円で満足している!」
「日本でももっとお金を配れ!!」
といった批判的意見を多く見かけましたが、日本で『14万円の給付金』を追加したところで、大した効果はでないのではないかと考えています。
というのも、10万円の給付金を配ったあとの個人の金融資産を調査したところ、現金比率が前年同月比から5%近くも増え、過去最高値を更新していることからも、「現金配っても貯金するだけでしょ」と思えるからです。
実際に筆者(ひょしおんぬ)も、10万円もらったところで「全部使ってやろう!」という気にはなりませんでした(ごめんなさい)
そこで、「思い切って100万円とか給付したらいいんじゃないの?」と勝手に想像しております。
10万円の給付では「おー、ありがたく貯金しておこう」くらいの気持ちにしかならないとしても、100万円給付されればテンションも上がり「車でも買っちゃおうかな!?」などなど、贅沢する人が多く出るのではないでしょうか?
そして悲しいかな、人間は一度贅沢してしまうと、贅沢癖がついてしまう傾向があるので、長期的に経済活動が活発になるのではないかと期待しています。
…なんて妄想してみたわけですが、実際どうなんでしょう?
というわけで、今回は珍しく
- 100万円もらたって、全部貯金するだけよ
- 100万円を頭金に300万円の車とか買っちゃうよ
- 50万円は使うけど、50万円は投資かな
などなど、『もし100万円の給付金を受け取ったらどのように行動するか』、読者様の意見を募集したいと思います。
みなさまの声を是非とも聴かせてください!!
このブログを選び、読んで頂いて感謝します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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