最終更新日:2020/11/22
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
今週は、ほぼ横ばいに株価が変動した1週間でした。
というのも、先週は以下2つの好材料によって株価が急激に上昇しましたが、それ以降は新たな好材料が出てこなかったためです。
- 大統領選は”ほぼ”バイデン勝利が確定
- コロナのワクチンが臨床で良好な結果を出した
さて、日本国内では、『東京、札幌で数百人の新規感染者が発生!』『やばい!』と騒いでいるわけですが、世界に目を向けると、『1日で数十万人』の新規感染者数が発生し続けています。
※新型コロナの感染者数推移
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
ワクチンに対するポジティブなニュースが次々と報道されていますが、世界中のいたるところで新型コロナが猛威を振るっているため、コロナを押さえつけるだけのワクチンが行き届くのにはかなりの時間を要しそうで、楽観視できる状況ではないことが分かります。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2020年11月20日時点の236,058ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
前述した通り、先週の急騰から一点して『おだかや』に推移しています。
ここ数か月を振り返ってみて、235,000ポイントあたりで反落しているケースが多くあるので、ここを大きく抜けられるかどうかに注目です。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて0.2%の下落
- ピーク時(2/21)と比べて1.0%の下落
- 底値時(3/24)と比べて51.7%の上昇
となっています。
このグラフは『日本の投資信託』の成績なので、為替(ドル円)の影響をもろに受けます。
近頃は円高が大きく進みましたので、為替に影響されないETFでも確認します。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
順調な推移を続けていることがよく分かります。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 113.4ポイント(+1.63%):新興国(VWO)
- 111.6ポイント(-0.05%):アメリカ(VTI)
- 109.8ポイント(+0.65%):全世界(VT)
- 107.4ポイント(-0.03%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、新興国がトップなっており、アメリカ、先進国がマイナスのなか、大きく続伸しています。
こいうった状況にあると、『全世界株式投資』の中でも『3地域均等型』のパフォーマンスが好調となりますので、『3地域均等型』にも投資している方は今後にも期待ですね。
参考記事:【考察】eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)を評価してみる
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
こっちも良い感じですね!
具体的な結果を成績順に並べると、
- 130.6ポイント(-0.19%):米ハイテク大手(QQQ)
- 111.6ポイント(-0.05%):米全体(VTI)
- 95.9ポイント(+0.01%):米高配当(VYM)
となり、グラフ全体に目を向けると
- QQQ(NASDAQ100:米ハイテク大手)の圧倒的な成績
- VYM(米高配当)の残念な成績
でしたが、直近に目を向けると
- QQQは低調
- VYMは好調
と、今では真逆な推移をたどっています。
VYM好きな筆者(ひょしおんぬ)にとっては喜ばしい限りです。
(が、VYMに投資しているわけではないので、実利はありませんw)
今後の株価について
ここまでは『大統領選』という大イベントがありましたが、しばらくは大きなイベントはなさそうです。
注目するとしたら
- 新型コロナワクチンの生産体制
- バイデン新大統領の政策
といったあたりになります。
バイデン大統領の誕生がほぼ確実となったことから、以下記事でも書いた通り
- クリーンエネルギー
- 中国関連企業
といった銘柄に追い風が吹きそうです。
参考記事:バイデン大統領誕生による株式市場への影響
とはいえ、既に『バイデン大統領の誕生』は市場が織り込み済みであるため、今からクリーンエネルギー銘柄に投資しても遅いかもしれません。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
- 「バイデン当選に不利な銘柄を売り切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
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