最終更新日:2021/3/28
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
ここ1週間で目立った事象としてに、
- バイデン政権が数兆円規模のインフラ投資計画を予定しているとの報道
- パウエルFRB議長による「経済がほぼ完全に回復するまで経済支援をゆるめない」発言
- ひょしおんぬの誕生日があった
がありました。
3月26日には、アメリカ市場は大きく株価を伸ばしており、ダウ平均株価は過去最高を更新していきました。
また、全世界の新型コロナの新規感染者数は、以下グラフの通りで「上昇トレンドができている」といった状況にあります。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
新型コロナのワクチン接種が広がりつつありますが、全ての人がすぐに摂取できる状況ではないため、この右肩上がりの推移は非常に気がかりです。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年3月26日時点の267,990ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
なお、具体的な基準価格の変動率としては
- 先週末と比べて1.0%下落
- 過去のピーク時(2020/2/21)と比べて12.4%の上昇
となりました。
が、これには3月26日にあったアメリカ市場の爆上げが反映されていないので、次いで米国ETFの推移も地域別に見ていきます。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
新興国だけが大きく下落し、全世界とほぼ同じポイントになりました。
1~2か月前には新興国がダントツトップだったのに、残念な結果となっています。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 125.8ポイント(+0.59%):アメリカ(VTI)
- 122.9ポイント(-1.72%):新興国(VWO)
- 122.1ポイント(+0.26%):全世界(VT)
- 118.8ポイント(+1.07%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、一時期は各地域の差が広がっていたものの、その差は縮まりつつあります。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 142.1ポイント(+0.91%):米ハイテク大手(QQQ)
- 125.8ポイント(+0.59%):米全体(VTI)
- 111.1ポイント(+1.51%):米高配当(VYM)
となりました。
相変わらず、QQQとVYMの差が縮まりつつあります。
以下の記事でも書いた通り、「セクターローテーションが起きる(起きている)」と予想されていますが、株式市場が予想通りに動く可能性は低く、今後の値動きに注目です。
参考記事:【成長銘柄除く】ゴールドマンサックス「2021年はS&P500が16%上昇するだろう」
今後の株価について
冒頭にも書きましたが、バイデン政権は巨額のインフラ投資計画を発表するとみられており、さらにアメリカの債務が拡大することとなります。
これによって、
- さらに金利が上昇
- インフレが加速
していくと予想されますので、株式市場への影響が懸念されます。
この傾向はしばらく続くと予想されますので、しばらくは景気循環銘柄に注目が集まり、QQQに代表されるグロース銘柄にとっては厳しい時代となるかもしれません。
しかし、そんな簡単に予想ができるほど株式市場が甘くないのも事実です。
***以下定型文***
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 暴落する前に全て売ってしまおう!
- 暴落を待って全力で投資できるよう資金を貯めておこう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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