最終更新日:2021/1/17
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
直近の1週間は、
- 全世界@円換算は微増な一週間
- 米ハイテク(QQQ)は大きく下落
- 米高配当(VYM)は上昇
- 地域別ETF@ドル換算では新興国だけ上昇
となっていました。
大きなイベントとしては、バイデン次期大統領が200兆円規模の追加経済対策を発表 がありました。
それによって、
- 個人への給付金の合計金額が3200ドルに
- 新型コロナ対策の合計金額が6兆ドル近くに
まで膨れ上がりました。
が、それによって株価が上昇することはありませんでした。
というのも、バイデン大統領が巨額の経済対策を検討していることは、以前から分かっていることであり、既に株価に織り込み済みであったためです。
これは、日本で緊急事態宣言が行われても、日経平均に影響を及ぼさなかったのと同じことで、予想されていたことが現実に起きたところで、株価には何らインパクトがないことがよく分かります。
さて、全世界の新型コロナの新規感染者数は、以下グラフの通り『ほぼ横ばい』という状況になっています。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年1月15日時点の255,956ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
冒頭でも書いた通り、「不思議な角度」で上昇している1週間でした。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて0.5%の上昇
- 過去のピーク時(2/21)と比べて7.4%の上昇
- 底値時(3/24)と比べて64.5%の上昇
となりました。
なお、このグラフは『日本の投資信託』の成績なので、為替(ドル円)の影響をもろに受けます。
近頃は円高が大きく進みましたので、為替に影響されないETFでも確認します。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
新興国の台頭が少しずつ目立ってきています。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 124.3ポイント(+0.08%):新興国(VWO)
- 120.1ポイント(-1.01%):アメリカ(VTI)
- 118.1ポイント(-1.31%):全世界(VT)
- 113.9ポイント(-1.55%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、新興国だけ微増となり、あとは大きめのマイナスとなっていました。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 140.2ポイント(-2.25%):米ハイテク大手(QQQ)
- 120.1ポイント(-1.10%):米全体(VTI)
- 103.3ポイント(+0.65%):米高配当(VYM)
となり、グラフ全体に目を向けると
- QQQ(NASDAQ100:米ハイテク大手)の圧倒的な成績
- VYM(米高配当)の残念な成績
となっていますが、直近は
- VYMの伸びがいい
- QQQは残念
といった推移となっており、二つの差は確実に縮まり続けています。
今後の株価について
いままで、新型コロナについては『落ち着きつつある』という印象を持っていましたが、変種の発生によって、今後がより不透明となってきました。
とはいえ、過去のパンデミックやその危機(戦争など)を振り返ってみても、人類は必ず乗り越えてきています。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 新型コロナが大暴れする前に全て売ってしまおう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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