最終更新日:2021/3/7
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
直近の1週間は、株価が大きく上下動した一週間となりました。
また、為替(円ドル相場)、大きく動き、海外資産の値動きが非常に激しくなっていました。
この間、特に株価・為替を大きく動かすようなイベントはなかったとの認識ですが、株価・為替の値動きには関係なかったようです。
また、全世界の新型コロナの新規感染者数は、以下グラフの通りで「右肩下がりトレンドが続いている」といった状況にあります。
まれに「変異株が~」といったコメントを見かけますが、今のところそれによって感染の再拡大は起きていないようです。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年3月5日時点の259,460ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて0.6%上昇
- 過去のピーク時(2/21)と比べて8.9%の上昇
となりました。
冒頭でも書いた通り、直近1週間は値動きが激しく、イメージでは『下落しているのかな?』と思っていましたが、逆に0.6%上昇していたようです。
やはり『印象だけでなくデータで確認することが大切』ということがよく分かりました。
では、次いで米国ETFの推移も地域別に見ていきます。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
リードしていた新興国が大きく下落しています。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 124.6ポイント(+0.21%):新興国(VWO)
- 122.3ポイント(+0.33%):アメリカ(VTI)
- 119.4ポイント(+0.53%):全世界(VT)
- 115.2ポイント(+0.05%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、値動きの激しい一週間でしたが、地域別ETFも『全て微増』となっています。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 138.8ポイント(-1.74%):米ハイテク大手(QQQ)
- 122.3ポイント(+0.33%):米全体(VTI)
- 107.1ポイント(+3.12%):米高配当(VYM)
となりました。
QQQは大きく下落、VYMが大きく上昇しています。
本記事では、計6つのETFを紹介していますが、米ハイテク大手(QQQ)が唯一の下落で、ここ3週間で8.5%も値を下げているため、今後の値動きが心配となってきます。
代わって、今まで不調であったVYMが伸びているので、高配当狙いの投資家は「やっときたか!」と喜んでいるのではないでしょうか。
今後の株価について
いまや、『新型コロナウィルスが要因となって暴落が発生する』とは考えづらい状況となっており、今後懸念されるとすると
- 経済緩和の終了によって起きる暴落
- 投資家心理の悪化(株価上げすぎで怖いわ…など)によって起こる暴落
といったものがあります。
しかし、株価が割高になっているとしても、これら暴落が『必ず起こる』とは言い切れません。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 暴落する前に全て売ってしまおう!
- 暴落を待って全力で投資できるよう資金を貯めておこう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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