『”投資家が強気になっている”という不吉な予兆が現れている』と言っている恐ろしい記事(Dumb Money Has Triggered an Ominous Sign for the S&P 500)があったのでご紹介。
ここで言っている『投資家が強気になっている』とは『AAII Bull-Bear指数(”指数”と言っていいのかな?)』から分かるもので、AAII Bull-Bear指数とは「投資家に、市場に対して強気か弱気かを尋ねた調査結果を指数にしたもの」です。
現状を簡単にまとめると
- 現在『AAII Bull-Bear指数』が投資家が強気であることを指している。
- この現象は、市場がピークであることを示していることが多い。
- もしかしたら下落がまっているのかもしれない。
とのこと。
実際に、S&P500とAAII Bull-Bear指数を並べてみると、
と、
- 過去の『S&P500のピーク』と『AAII Bull-Bear指数のピーク』は、わりと一致している
ことが分かります。
反対に、『AAII Bull-Bear指数』が底をうったタイミングに注目すると、
と、
- 『AAII Bull-Bear指数』が底をうつと、わりと株価が上昇していく。
となっています。
…わりとね。
株価の将来を予想するメジャーな指数としては、
- マネーサプライ
- 週平均労働時間
- 購買担当者景気指数
- 消費者物価指数
- 生産者物価指数
など様々とありますが、個人的にはここに列挙したような指数よりもAAII Bull-Bear指数に注目しています。
経済指標は非常に分かりやすい反面、それが株価を左右しているとは言えないケースも多々あります。
結局のところ市場は、
- 強気な人が多ければ株価が上昇する
- 弱気な人が多ければ株価が下落する
だけのものでしかなく、経済指標が人々のメンタルへ影響を及ぼすことは間違いありませんが、メンタルを決定するモノではありません。
バフェットも
「他人が貪欲になっているときに恐れ、他人が恐れているときにだけ貪欲になれ」
と有名な言葉を残していますが、
- みんなが調子にノッていると危ないぞ!
というのは投資に限らず、なんにでも言えることです。
そういった意味で、
- AAII Bull-Bear指数が急上昇しているため、今後に警戒しなければならない
と言えるのかもしれません。
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と、「そろそろ下落するかもしれない」という主張に同調するような形でこの記事を進めてきましたが、
もちろん、売るつもりはありません。
仮に、完璧なタイミングでの『売り』に成功したところで、その後かならず行わねばならない『買い』に成功できるとは限りませんし、
『買い』にまで成功してしまったとしても、『タイミング投資で成功した』という経験をしてしまうことで、『実力を伴わない自信をもったタイミング投資家』が誕生してしまうことも恐れています。
偶然であっても成功体験を積んでしまうと、「次も…!」となるのは目に見えています。
さらにその『次』に失敗したところで、「今回はリサーチが足りなかっただけだ…!」と投資にのめりこんでいってしまう可能性があります。
わたしにとって投資は手段であり、目的ではありません。
『時間をかけて挑んだところで成功できるかどうか分からない投資』にチャレンジするつもりはありません。
よって、
- なんとなく下落しそうな気がするけど、当たるか分からんし、手間もかけたくないから放置する
というスタンスでいようと思います。
それにしても、投資ブログを書いておきながら「わたしにとって投資は手段であり、目的ではありません。」と書いてしまうとは…、さすが私。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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