最終更新日:2021/2/21
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
暴落から52週ということで、ちょうど1年経過したことになります。
暴落前のピークと現在の株価を比べると、10.9%上昇としいうことでコロナ禍においても株価は絶好調であることが分かります。
とくに、積立投資をしている投資家にとってここ1年は『最高の買い時』でした。
安値で多くの株を仕入れることができただけでなく、その後大きく株価を上げたわけですから。
やはり『暴落は資産を生む源泉である』というのは間違いなさそうです。
さて、ここ1週間の目立ったニュースとしては、
- 新型コロナのワクチン接種開始
- アメリカの小売売上が過去最高を更新
などポジティブなものが多く、株価も順調に推移していました。
また、全世界の新型コロナの新規感染者数は、以下グラフの通りで「右肩下がりトレンドが見えてきた」といった状況にあります。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年2月19日時点の264,274ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて0.9%の上昇
- 過去のピーク時(2/21)と比べて10.9%の上昇
- 底値時(3/24)と比べて69.9%の上昇
となりました。
冒頭でも書いた通り、1年前の過去最高値(暴落直前)と比べると、およそ10%も増加しており、コロナ禍においても大きく成長していることがよく分かります。
ここ1年間は素晴らしい買い場でした。
では、次いで米国ETFの推移も地域別に見ていきます。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
新興国つよし!!
具体的な結果を成績順に並べると、
- 132.7ポイント(-0.23%):新興国(VWO)
- 125.5ポイント(-0.73%):アメリカ(VTI)
- 122.9ポイント(-0.48%):全世界(VT)
- 117.8ポイント(-0.63%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、全ての地域が下げているものの、新興国だけは下げ幅が小さく、他の地域からのリードを広げつつあります。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 148.9ポイント(-1.61%):米ハイテク大手(QQQ)
- 125.5ポイント(-0.73%):米全体(VTI)
- 105.1ポイント(+0.61%):米高配当(VYM)
となりました。
米高配当(VYM)だけが頑張ってますねー!
とはいえ、以前QQQが圧勝の状況は続いており、この『VYMが好調』な傾向がいつまで続くのか見ものです。
今後の株価について
いまや、『新型コロナウィルスが要因となって暴落が発生する』とは考えづらい状況となっており、今後懸念されるとすると
- 経済緩和の終了によって起きる暴落
- 投資家心理の悪化(株価上げすぎで怖いわ…など)によって起こる暴落
といったものがあります。
しかし、株価が割高になっているとしても、これら暴落が『必ず起こる』とは言い切れません。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 暴落する前に全て売ってしまおう!
- 暴落を待って全力で投資できるよう資金を貯めておこう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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