最終更新日:2021/6/6
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
最近は、仮想通貨市場が荒れてはいますが、株価に大きな影響を及ぼしそうな出来事が少なかったので、タンタンと株価の推移を見ていきたいと思います。
なお、全世界の新型コロナの新規感染者数は以下グラフの通りで、4月末をピークに下降し続けています。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data
新型コロナのワクチン接種によって、「コロナが収束するのも時間の問題だろう」と考えている方もい多いかと思いますが、
- 十分な量のワクチンが準備できていないこと
- 世界的にも右肩上がりで感染者数が増え続けていること
- ワクチンの効果が半年程度と見られていること(2回接種すれば半年後には91.3%が有効)
を踏まえると、まだまだ油断できる状況ではないことが分かります。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年6月4日時点の291,955ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
なお、具体的な基準価格の変動率としては
- 1週間前と比べて0.5%上昇
となりました。
過去3年の推移(2番目)のグラフを見ると、相も変わらず
- 2020年11月から『2か月の移動平均線(オレンジ線)』を、株価(青線)が常に上回っている
という状況にあります。
これは、
- 株価が上昇するペースが、過去の上昇ペースよりも早くなっている=株価が加速度的に上昇している
ことを指しているわけですが、この状況が半年も継続しています。
投資には『山深ければ谷深し』という格言がありますが、この言葉通りに『深い谷』が待っているような気がして仕方ありません。
では、続いてアメリカの各種ETFの推移を見ていきます。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 133.7ポイント:アメリカ(VTI)
- 130.3ポイント:新興国(VWO)
- 130.1ポイント:全世界(VT)
- 127.6ポイント:先進国(TOK)
といった感じでした。
相変わらずアメリカ1強は続いていますが、ここ数週間に目を向けると、新興国(緑線)が大きく伸びていることが分かります。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 150.9ポイント:米ハイテク大手(QQQ)
- 133.7ポイント:米全体(VTI)
- 117.8ポイント:米高配当(VYM)
となりました。
ポイントは、
- 激しく乱高下しながら、じょじょに下げているQQQ
- 安定的に上昇を続けているVYM
の2点です。
まだまだ『圧倒的にQQQの方が高パフォーマンス』ではありますが、これからに注目です。
今後の株価について
最近の状況を見ていると『大したイベントがなくても株価が乱高下している』という印象を持ちますので、『投資家心理が不安定な状態』であるのかもしれません。
さらに、
といった、『現在の株高を肯定するような記事』がチラホラ見えるようになってきたのも、非常に気がかりです。
また、先にも書いた通り、全世界の株価は異常なペースで上昇しており、これがいつまでも続くことはあり得ません。
よって、いずれ調整がくることは確実ですが、その調整が暴落となるのか、上手く不時着を成功させるのかは分かりません。
よって、個人投資家がやらねければならないことは、
- 暴落する前に全て売ってしまおう!
- 暴落を待って全力で投資できるよう資金を貯めておこう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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