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【考察】eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)を評価してみる

2021-12-7

ここ数年、十数年は、

  • 新興国株への投資パフォーマンスがイマイチ
  • アメリカをはじめ、先進国のパフォーマンスが優れている

という状況が続いています。

 

それは、

  • いまこそ『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』に投資すべきタイミング

であるように見える状況にあります。

 

よって、

「全世界の株式に分散投資したい。とはいえ、少しでも多くのリターンを手に入れたい」

と思う投資家は、『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』への投資を検討するべきタイミングです。

 

というわけで、この記事では

  • 全世界の株式への投資をしながら、各地域毎に自動でリバランスをしてくれる投資信託『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』

のメリット、デメリットを確認していき

  • いま『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』を買うべきかどうか

を考察していきたいと思います。

 

本ブログの筆者(スパコンSE)は、この投資信託のコンセプトが大好きですが、今のところ少額しか投資していません。

そこで、これから『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』への投資比率を高めても良いのか、自分自身のためにも考えていきたいと思います。

 

 <目次>

 

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)について考えてみる

【考察】eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)を評価してみる

まず最初に書いてしまいますが、今回あらためて考察した結果としては

  • eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は買う価値あり!

となりました。

 

まず、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)とは、

  • 日本、先進国、新興国の3地域の株式へ均等に投資する投資信託

のことで、 

ほとんどの『世界中に分散投資する投資信託』は、時価総額での加重平均である(『時価総額=株の発行数 x 株価』が高い企業へ、多くのお金を投資する)ため、投資先が

  • 日本 :約8%
  • 先進国:約82%(うち50%以上がアメリカ)
  • 新興国:約10%

と、当然のように(大型企業の多い)先進国、とくにアメリカへの投資比率がかなり高くなっています。

 

よって、

  • 日本に住んでいるんだから、日本の比率を高めたい
  • これから高い成長率が期待できる新興国への投資割合を高めたい
  • ブームがきている(バブルが起きているように見える)アメリカばかりに投資するのはイヤだ

といった、投資家のリクエストに答えてくれるのがこの投資信託です。

 

さらに、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の最大の特徴として、

  • ただの全世界分散の投資信託よりも期待リターンが高い(詳しくは後述)

ということが販売元のバックテスト(事前検証)によって導き出されており、この投資信託を魅力的に見せています(あくまで”期待”ですが)

  

その理由の一つが、冒頭でも書いた通り、この投資信託は『勝手にリバランスしてくれる』という運用方法にあります。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の最大のメリット:リバランス

『リバランス』とは、簡単に言うと

  • 高くなった資産を売って、安くなった資産を買う

ことです。

 

具体的例を挙げると、

通常時は日本、先進国、新興国へ均等に投資しているわけですが、時が経過し

  • 先進国の株価が上昇
  • 新興国の株価が下落

したとすると、

  • 日本への投資比率 :33%
  • 先進国への投資比率:50%
  • 新興国への投資比率:17%

といった『いびつな割合』になることがあります。

 

その時、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、『3地域に均等に投資する』というコンセプトを守る為、『先進国株を売って、新興国株を買う』という行為にでます。

すなわち、

  • 高値となった先進国株を売り
  • 安値となった新興国株を買う

という売買を行うわけです。

 

最も基本的な『投資で儲けるための方法』のひとつは、

  • 安いモノを買って、高いモノを売る

なのは誰もが知ることかと思いますが、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、それを自然とやってくれるわけです。

 

それがこの投資信託の特徴で、この特徴があるからこそ販売元の三菱UFJは

  • オールカントリー(一般的な全世界分散投資)よりも、3地域均等型のほうが高いリターンが期待できる

と言っているわけです。

 

とはいえ、あくまでも『期待できる』であるため、『必ずそうなる』とは言えません。

そこで、実際のリターンを見ていきたいと思います。

 

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eMAXIS Slim 全世界株式 オールカントリー vs 3地域均等型

リターンの確認は、

  • eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

の二つを比べがら行っていきます。

 

比較する期間は、両ファンドが出そろった2018年10月31日からとします。

結果は以下グラフの通り。

eMAXIS Slim 全世界株式 オールカントリー vs 3地域均等型

※2018年10月31日時点を100ポイントで統一しています。

※最新の評価はこちらの記事をご参照ください。

 

このグラフを見ると

  • 3地域均等型よりもオールカントリーの方がリターンが良い

と期待はずれの結果となりました。

 

2020年7月中旬の具体的な数値は、

  • オールカントリー:110.7ポイント
  • 3地域均等型    :107.6ポイント

となり、まぁまぁな差で3地域均等型のほうが劣っています。

 

とはいえ、それもそのはずで、比較した期間は常に「新興国の成績がいまいち」であったため、「好成績な先進国の株を売り、低成績な新興国を買う」を続けていたことで、3地域均等型の成績は低迷したわけです。

 

『3地域均等型のリバランス効果』は、例えば

  • 先進国の株が高くなり、新興国の株が安くなった

のちに、

  • 新興国の株が高くなり、先進国の株が安くなった

など、好成績の地域が入れ替わることで、リターンを押し上げる効果が生まれます。

 

しかし、2年にも満たない短期間では、好調・不調の地域が入れかわるようなことはないため、ただたんに『安い新興国の株を買いためしている』という状況に陥っています。

 

逆に言えば、これから”新興国のターン”となれば、安値で大量に買い入れした新興国株によって大きなリターンが期待できます。

 

そして、

  • これから新興国ターンが来る可能性が高い

と私は予想しています。

 

というのも、著書『ファクトフルネス』によると、世界の要人、ウォール街の賢人たちでさえ

  • 新興国の現状(教育や医療、性差別、経済発展などのレベル)を、実状よりも悪く見積もっている
  • さらに、将来性についても「暗い」と考えている

という調査結果が出ているためです。

 

ここからは、

  • 新興国は投資家から期待されておらず、割安となっている可能性が高い

と言えるわけです。

 

それは、上でも書いた『最近の新興国のリターンがイマイチ』という結果からも予想することができます。

 

よって、私は

「いまこそ、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)を買うべき時かもしれない」

と考えているわけです。

 

さて、ここまでは『販売後の期間がたった2年』という短い期間から3地域均等型の評価をしてきましたが、過去のバックテストの結果を紹介したいと思います。

 

3地域均等型のバックテストの結果はなかなか優秀

さっそくですが、三菱UFJ国際投信が本投資信託の販売時に行った15年間(2002年12月~2018年2月)のバックテストの結果を記載します。

3地域均等型のバックテストの結果はなかなか優秀

グラフの通り、

  • eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、かなり優秀なリターンをあげている

 ことが分かります。

 

具体的な数値は掲載されていないため不明ですが、見たところ30ポイント(100万円投資していたとすると、30万円)ほど3地域均等型が優秀な結果となっていそうです。

 

とはいえ、「この商品を販売している」ということは「バックテストで優秀だった」のは当たり前のことで、「たまたま2002年~の15年間は3地域均等型にとって有利な期間だった」との可能性も考えられます。

(バックテストで悪い評価の商品は売るはずないので…)

 

よって、この結果だけ持って「3地域均等型はオールカントリーより優秀」とは断定できませんが、”優秀そう”とは言ってよさそうです。

 

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まとめ:eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)のこれからに期待

といった感じで、ここまで記事にさせてもらった通り、3地域均等型は

  • バックテストで優秀な成績を収めている

ものの

  • 販売後の成績はいまいち

という結果になりました。

 

また、本投資信託の特徴である”リバランス”は、各地域の成績が入れ替わることで有効に働くことになります。

よって、

  • 『長らくイマイチな成績の新興国株』が高い成長率を見せる
  • 高い成長を続けてきたアメリカ株(先進国)が低迷する

などなど、状況が変化すれば変化するほどに成績を伸ばしていくことが期待できます。

 

しかし、目線を変えれば

  • これからも新興国が低成長を続ける

といった事態が起これば、3地域均等型の成績はいまいちとなってしまうわけです。

 

ここから先はただの個人的意見ですが、以下グラフの通り、長きに渡り『高い経済成長率』なのに『低い株価成長率』を続けている新興国株は、「いい加減、そろそろくるんじゃない?」と思っています。

2008~2020年の世界の株価推移

 

というわけで、筆者は

  • メインの投資先にはしないものの、少額を(月1万円くらい)積立投資する

ことにしました。

(1万円分は何かを節約して捻出しよう)

 

インデックス投資は、

  • 自分にとって最適な投資先を見つけて、定額をタンタンと投資し続けるだけ。

が、ベストであるとは思いますが、少額で夢を見る分にはいいかな、と思う今日この頃でした。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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以下は関連記事です。よろしければご参照ください。

 

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