知っていましたか?株式の希少価値が上昇していると。
先日、こちらの記事(知っていますか?ペッキングオーダー理論)で
「企業の資金調達のメインは株式ではなく債券だぞ!」
「株式による資金調達額はGDP比で減少しているぞ!」
という情報をお伝えさせてもらいました。
そこの〆として、
「株式って、実は希少価値のある資産なんじゃなかろうか…?」
ということを思いついたわけですが、それはまた今度考えていけたらと思います。
としていたので、そこについて考えていければと思います。
<目次>
減少していく上場企業数
『株式の希少価値』という観点においては、別の記事(上場廃止が新規上場より多いアメリカ)でも書いたのだけども、
- アメリカに関しては、長らく上場企業の数が減少傾向にある
ことが分かっています。

(新規上場企業の数よりも非上場化企業の数の方が多い)
実際に、1996年には約8000あった上場企業が、2025年には4000社にまで減少しています。
これを世界規模で見ると、現在は拮抗しているように見えますが、

増加している主な地域・国は日本や中国と『”その他”に分類されるような小国』ばかりなので、『アメリカが先行している』と考えれば世界の上場企業数も減っていくと考えられます。

減少していく株式
また、
- 2025年第2四半期には(前四半期と比べて)131銘柄が株式数を増やし、325銘柄が減らした(S&P Dow Jones Indices)
- 株式の減少は2022から3年連続である(World Economic Forum)
と、株式発行が減少トレンドにあることが分かっています。
この要因である自社株買いの総量は、

と加速傾向にあり、ここ10年で122.8%の増加をしています。
さらに、
自社株買いは依然として上位企業に集中しており、2025年第2四半期の自社株買いのうち上位20社が51.3%を占め、2025年第1四半期の48.4%から増加し、過去平均の47.7%および新型コロナウイルス感染症流行前(2019年第4四半期)の過去平均44.5%を上回った。
と、優良企業ほど大きの自社株買いをしています。
もちろん、「時価総額の大きな上記企業が多いのは当たり前」ではあるのですが、それにしてもこの規模感と「上位企業が自社株買いを進めている」という事実については驚かされます。
というわけで、
- 上場企業が減っている
- 自社株買いが増えている(増資しない)
といったことから、冒頭でも書いた通り、
「(GDP比では)株式による資金調達額が減少している!」
という傾向にあるわけです。

・水色線:社債による資金調達 ・青色線:株式による資金調達
そに加えて、株式に比べて社債による資金調達が世界的に主流となっていることが確認できるので、冒頭で書いた
「株式の希少価値は上がってきてるんじゃね?」
という話につながるわけです。
さらに、希少価値の上がった株式をインデックスファンドなどが世界の情勢を無視して買い続ける(取り合う)ようなことになっているのであれば、株価が高騰していくのは当然でしょう。
そんな状況にある(株価が下がらない)からこそ、プライベートエクイティのようなオルタナティブ投資が注目されているのかもしれませんね。
そして、この『プライベート市場への資金流入』によって、『上場しなくても資金を調達できる状況』が生まれ、上場せぬままに巨大企業に育っていくケースが増え、これがさらに株式の希少価値を高めていくことにつながっていくと考えられます。
その代表格の一つがOpenAIで、あれほどまでに世界への影響力を持つ巨大企業であるのにも関わらず、上場ではない方法で資金調達をすることで大成功を収めています。
そう考えると、まだまだ株式の希少性は高まっていくの”かも”しれませんね。
希少資産”株式”
というわけで、
「株式は希少な資産になってきているんじゃあああ!」
という主張を繰り広げてきたわけですが、そうであれば
「急いで株式を手に入れるべし」
という話にもなってしまいます。
株式投資をしている人の多くは『リターン』を最大の目的としているかと思いますが、株式を買うことは、
- 企業の判断に口を出す『議決権』を手に入れることができる
- 『企業のオーナーである』という勲章・名誉が手に入る
も同時に手に入れることができます。
そう考えると、
- 株価がどんどん上昇していくことで株式が割高(小さな益回りの商品)になったところで、希少性に惹かれて購入する投資家がいなくならない限り、価格がどんどん押し上げられていく
なんてことになってもおかしくありません。
そして、個人投資家としてこの世界線で生き残るためには「さっさと株式を買い集めておくこと」が重要となります。
『希少性の高い資産』といえば、ゴールドなどの貴金属やビットコインのような発行数に上限のある資産を思い浮かべます。
反対に、『無限に発行できる』とも言える株式なんかは『まったく希少性のない資産』というイメージがあるかもしれません。
しかし、現状においては(繰り返しになりますが)
- 自社株買いに積極的な巨大企業が増えている
- 株式企業の数が減少している(アジア圏除く)
- 株式による資金調達額(対GPD比)も減少してる
という傾向が続いているわけなので、このままいくと『株式が希少な資産になる時代』がやってきてもおかしくないと、私なんかは思います。
そんなこんなを妄想していると、投信経由で株式を保有するのではなく、直接株式を保有したくなる気持ちがでてきますが、それはまた別の話。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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