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投資信託に起こっている興味深い事象、について考察

最終更新日:2020/10/20

 

投資信託の資金が国内株式から海外株式へ大きく流入しています。

 

日興アセットマネジメントより、今、投資信託に起こっている興味深い事象 海外株式に投資するときに持つべき視点とは?という興味深い記事が公開されていたので、紹介しつつ考察していこうと思います。

 

<目次>

 

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投資信託に起こっている興味深い事

紹介している記事では、2020年1月~8月の投資信託のジャンル別の資金流入状況を以下のようにまとめています。

資金流入の調査結果

目立った点としては、

  • 国内株式の流出が大きい
  • 海外株式の流入が大きい
  • バランス型も健闘している

といったところでしょうか。

 

1月~8月といえば新型コロナによって株式市場は大荒れとなり、その騒ぎの再に『国内→海外』へ投資先の変更が起こっていたようです。

 

「コロナ禍で(海外株の代表格)アメリカ株とか絶好調だったから、そりゃそうでしょ」と思うかもしれませんが、実はこの時期に日本(日経225)とアメリカ(S&P500)の成績は大きく変わりませんでした。

日本・アメリカを比較

参考記事:アメリカ株vs日本株vs中国株【新型コロナの暴落から半年の推移を比較】

 

が、アメリカでもハイテク大手(NASDAQ100)に絞って見ると、絶好調な時期でもありました。

NASDAQ100

よって、(仮に)『高パフォーマンスな海外株式にお金が集中していた』というのであれば、NASDAQ100といった人気の指数にお金が集まっていた、と考えられます。
参考記事:【QQQの投資信託版】新規公開になった投資信託について考察【インデックスファンドNASDAQ100】 

 

が、この『人気商品へ投資する』のは非常に危険です。

『人気があるから株価が上がり、株価が上がるから人気になる』という流れは、まさしくバブルが生まれる(そしてはじける)流れだからです。

※詳しくは以下記事をご参照ください。

参考記事:【当たり前】人気の銘柄、投資信託を買ってはいけない理由

 

また、元記事では投資信託の資産別の割合も出しています。

 

投資信託の資産別の割合

それが以下グラフです。

投資信託の資産別残高

国内株式12.7%に対して、海外株式33.4%と、海外株式が大きくリードしています。

2019年12月時点では海外株式28.5%だったため、急速に比率が高まっていることが分かります。

 

これに関しては以下2つの目線で見ることができます。

  • カントリーバイアスがある中では、海外株式の比率が高い
  • 時価総額基準で見ると、日本株式の比率が高い

 

カントリーバイアスがある中では、海外株式の比率が高い

多くの場合、投資先を選ぶ際には『自国』を選んでしまう傾向があります。

これは、『何となく海外への投資は怖い』という意識や、『自国への安心感』によるものです。

しかし上記グラフでは、海外株式への投資が日本株式の2.5倍以上の比率となっており、『カントリーバイアスは大きくない』と言えそうです。

 

ただし、『1~8月に日本から(投資信託は)資金流出していた』わりに、『1~8月の日本株式(日経225)は、アメリカ(S&P500)に劣らず好調だった』ことを考えると、

  • 日本株は、日本人からの人気は無くなったものの、海外からの人気が出た

とも考えられます(いつか実際の数値を確認します)

 

これは、以下記事にもまとめた通り、『世界中でカントリーバイアスが小さくなりつつある』ことも少なからず影響していそうです。

関連記事:日本株の未来は明るい、かもしれない理由

 

なお、『カントリーバイアスがある』目線で言うと、『日本株への投資比率が低い』となるわけですが、世界中の株の時価総額比率で見ると、『日本株への投資比率が高い』となります。

 

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時価総額基準で見ると、日本株式の比率が高い

代表的な世界株式の指標にMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスという指数があり、その指数では時価総額比重(株の発行数×株価が多い銘柄への投資比率を高める)を採用しています。

そして2020年3月時点では、世界中の株式の中で日本株式は7.5%しか占めていません。

 

つまり、世界中に(時価総額基準で)均等に投資する場合、投資比率が

  • 海外株式:92.5%
  • 日本株式:  7.5%

となるのが、正しい姿と言えます。

 

そう思うと、先ほどの『国内株式12.7%、海外株式33.4%』というのは『かなり日本よりの投資をしている』ということになります。

 

つまり

  • まだまだ偏った投資をしている人が多いものの、少しずつ是正されている

というのが現状と言えそうです。

 

まとめ:日本人の国内投資比率は下がるものの、海外からの日本投資比率は上がりそう

まとめ:日本人の国内投資比率は下がるものの、海外からの日本投資比率は上がりそう

 ここまで記事にさせてもらった通り、新型コロナも影響してか分かりませんが、海外株式への資金流出が続いています。

しかし、それでも日本株式は順調な推移を見せており、悲観する必要はないと言えそうです。

 

今後もカントリーバイアスの減少によって、『日本の投資家が日本へ投資する比率』は下がっていくことが予想されますが、逆に『海外の投資家が日本へ投資する比率』が上昇していくが期待できます。

日本の資金流入状況だけを見て「日本おわった!」とならないよう、広い目線を持つようにしたいものです。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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