最終更新日:2020/9/2
2020年8月31日に新たに設定された『インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)』について考察していきます。
昨今では、(E-MAXIS Slimシリーズに代表される)優秀な投資信託がおおく登場しているため、昔ながらの『高い売買時手数料&高い信託報酬』の投資信託は、若い投資家から見向きもされなくなっています。
よって、
「新しく公開された投資信託は、『若い投資家にも売れる!』と判断できるほど優秀なんだよね?」
と、勝手な想像をしながら、本記事を書いていきます。
また、記事後半ではライバルとなる投資信託やETF(QQQ)と比較し、NASDAQ100に投資していた場合の成績も紹介していきます。
- インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)の概要
- インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)のライバルになる投資信託
- インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)のライバルになるETF
- まとめ:NASDAQ100(QQQ)は優秀だが、インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)はいまいち
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)の概要
まずは、概要の紹介です。
- NASDAQ100指数に連動するインデックスファンド
- 運用会社 :日興アセットマネジメント
- 販売手数料:大手ネット証券の場合:0%(日興は『3.3%以内』と公表)
- 信託報酬 :0.484%
『NASDAQ100指数』とは、アメリカのハイテク銘柄が多く上場するNASDAQ市場の、時価総額上位100社の値動きに連動する指数です。
NASDAQは約2700社が上場しているので、『上位3.7%の銘柄だけに投資する』こととなりますので、『NASDAQに上場している大手企業だけが対象』となります。
ちなみに、NASDAQ100の時価総額は全体の75%を占めています。
NASDAQ100を構成する主な企業は
- マイクロソフト
- アップル
- アマゾン
- グーグル
- フェイスブック
- テスラ
- エヌビディア
などの、”超”優良企業ばかりで、コロナ後にも株価を暴騰させている企業が多く含まれています。
よって、このファンドは
「最近調子のいい(GAFAMのようなハイテク企業の多い)NASDAQに投資したいけど、NASDAQ全体に投資すると『小さくてよく分からない企業』も入っちゃうからヤダ」
と考えている投資家にとって、”いい感じの投資先”と言えそうです。
参考記事:NASDAQが今後下落していく可能性についての考察
また、販売手数料は『3.3%以内』としていまうすが、主要ネット証券であれば『全ての投資信託の販売手数料はゼロ』としているため、実質ノーロードと言えそうです。
(銀行なんかで買うと、3.3%の手数料を取られる可能性も…)
参考記事(外部):フィデリティ証券に続き、SBI証券、楽天証券など主要ネット証券5社も全ファンドをノーロードに
というわけで、次に『投資先が同じ投資信託』と比較していきます。
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)のライバルになる投資信託
それは以下の投資信託です。
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
- 販売手数料:大手ネット証券の場合:0%
- 信託報酬 :0.495%
というわけで、インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)と比較すると『信託報酬が0.011%高い』ということで、新たに公開された『インデックスファンドNASDAQ100の方が優秀』と言えそうです。
(というか、iFreeNEXT NASDAQ100の信託報酬を見たうえで、それを下回る信託報酬を設定したんでしょうけども…)
とはいえ、昨今では『信託報酬が0.1%程度のインデックスファンド』も多く存在していることを考えると、0.5%近い信託報酬は『高い』と言わざるを得ません。
というわけで、最後に『投資先が似ているETF』も紹介していきます。
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)のライバルになるETF
それは以下ETFです。
- QQQ(アメリカ市場(NASDAQ)に上場しているETF)
- 経費率 :0.2%
※基本的には売買時に手数料がかかりますが、証券会社によって金額は変わります(大した額ではありませんが)
アメリカ市場(NASDAQ)に上場しているので、買うのは気持ち面倒(ドルで買わないといけない、など)ですが、先に紹介した投資信託よりも圧倒的に優秀な商品です。
さらに、主要なETFと成績を比較しても、以下グラフの通りかなり優秀であることが分かります。
このグラフは、新型コロナによる暴落前後の推移を切り取っていますが、QQQは
- 暴落時のダメージが少ない
- 回復後にも大きく値を上げている
ということで、攻守共に優秀な成績を残しています。
コロナ禍にありながらもこの成績はやばいですね…。
まとめ:NASDAQ100(QQQ)は優秀だが、インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)はいまいち
ここまで記事にさせてもらった通り、『インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)』は、
- 優秀な成績をのこしているインデックス(NADAQ100)に投資している
- 手数料はかなり高い
と言え出そうです。
よって、投資先として見ると『イマイチ』という結論になります。
ライバルとなる『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』も『イマイチ』である為、NASDAQ100に投資する場合は、いまのところ『QQQ』への投資がベストと言えそうです。
とはいえ、『NASDAQ100に連動する投資信託』にも需要がありそうなので、今後まともな商品が販売されることに期待するとします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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