最終更新日:2021/1/19
投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2020の結果が発表されました。
順位は後ほど紹介するとして、筆者(ひょしおんぬ)が最も注目したポイントは
- 第3位 :VT(全世界株式ETF)
- 第20位:VIT(全米株式ETF)
となっていた点です。
投資に関する報道や、SNS、販売されている書籍、などを見ていると『アメリカ株に人気が集中している』という印象を受けますが、
この投信ブロガーが選ぶFund of the Yearに関しては、圧倒的に『全世界株式』に人気が集まりました。
これに投票できる人は『投信ブロガーであること(運営委員会が判断)』を満たしている人だけなので、偏った人種だけであるとはいえ、全世界株式への投資をメインとしている筆者(ひょしおんぬ)にとっては、喜ばしい限りです!
結果を10位まで並べると、
- 1位:eMAXIS Slime 全世界株式(オールカントリー)
- 2位:ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 3位:VT
- 4位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- 5位:ひふみ投信
- 6位:eMAXIS Slime バランス(8資産均等型)
- 7位:eMAXIS Slime 先進国株式
- 8位:eMAXIS Slime 全世界株式(除く日本)
- 9位:eMAXIS Slime 米国株式(S&P500)
- 10位:農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
※10位の『おおぶね』については、最後にちょっとだけ紹介します。
と、なっていました。
(筆者(ひょしおんぬ)がメインの投資先にしている投信は1位と7位でした)
この結果を見て、次点で興味深いと思ったのは、
- 1国へ集中投資している投信が最高でも9位(eMAXIS Slime 米国株式)
- eMAXIS Slime 全世界株式でも『オールカントリーが1位』『除く日本が9位』
となっている順位で、投信ブロガーの間では『とにかく分散投資』という考えが広がっているのが分かりました。
これは、ある意味で『当然の結果』とも言えます。
「分からない」から全て買う
というのも、『投資信託を選択する』ということは『どの銘柄が大きく上昇するか分からないから、分散投資する』と、ある意味で『自分の能力に見切りをつけた結果』とも言えるわけですが、
例えば『NASDAQ100の投資信託に投資する』という選択は、『どの銘柄が大きく上昇するか分からない、けど、NASDAQ100が大きく上昇することは分かる』という、『その選択、ちょっと矛盾していないかな?』とも言いたくなってしまう選択に見えます。
特に、『経済(業績)の成長率』と『株式投資によるリターン』には『ほぼ関連性はない』と言える点からも、『○○への投資がむくわれるはず』という判断は非常に難しいです。
よって投資信託を活用する個人投資家の中でも、『マニアックな人々が集まっている投信ブロガー』は、『どこに投資すれば儲かるかという判断』を完全に放棄し、eMAXIS Slime 全世界株式(オールカントリー)への投票が集中したのではないかと思います。
いいですね!
さて、先にも書いた通り、Fund of the Yearの10位にランクインした(あまり聞きなれない)『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね』について少々触れておきます。
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶねについて
このファンドは、
- アメリカ株式を主な投資先とするアクティブファンド
- 信託報酬:0.99%
- 組み入れ比率1位:ウォルトディズニー(7.9%)
- 過去1年のリターン:15.36%
- 過去3年のリターン:41.98%
といった感じで、『(いまのところ)結構優秀な投資信託』です。
にしても、アクティブファンドでありながら、アメリカ株投資信託の王道とも言える『eMAXIS Slime 米国株式(S&P500)』に次いで10位というのには驚きです。
5位にいるアクティブファンド『ひふみ投信』は昔から人気でしたが、それに対抗しうるアクティブファンドが登場してきましたね。
インデックス投資家の筆者(ひょしおんぬ)が投資先とする可能性は低いですが、これからにも期待したいと思います。
まとめ
というわけで、投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2020は『eMAXIS Slime 全世界株式(オールカントリー)』がFund of the Yearに輝きました。
2019年に続いて2連覇ということで、素晴らしい限りです。
なお、この投票結果は、あくまで『投信ブロガーが選ぶ』であることに注意が必要です。
先にも書いた通り、『投信ブロガー』の多くは個人投資家の中でもマニアックな部類に属するため、この結果は『投資初心者にもおススメの投資信託』とはいきません。
というのも、このランキングには
- 第3位 :VT(全世界株式ETF)
- 第20位:VIT(全米株式ETF)
と、ETFも含まれており、筆者(ひょしおんぬ)としては、
- 配当金の再投資が必要
- リターンを最大化するためには外国税額控除が必要
という手間のあるETFは初心者にはおススメし辛いというのが本音です。
(優秀なファンドであることに異論はありません)
というわけで、(繰り返すようですが)この結果は『投信ブロガーが選ぶ』であることを忘れないようにしましょう。
とはいえ、ここにランクインしたファンドのほとんどは『投資初心者にもおススメ』であることも確かであるため、非常に参考になるランキングといえそうです。
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