筆者は、
- 2024年(41歳)中に
- 2016年から開始したインデックス投資だけで
- 4500万円の資産を構築し
- "セミ"リタイアする
という計画を立てており、現時点では計画を大きく上回る成果をあげています。
参考記事:筆者の資産の推移
この計画は、『”セミ”リタイアが目標』ということで『セミリタイア後もちょっとした労働を続ける』ため、
- 『目標資産額が4500万円』と比較的に少額
- 投資も『インデックス投資だけ』と比較的にカンタンな方法だけ
となっています。
しかし、「”セミ”じゃなくて、完全にリタイアしたいんだよ!」という願望を持っている方も多いでしょうから、この記事では
- FIRE(完全なるリタイア)を『インデックス投資だけ』で達成できるのか?
を考察していきたいと思います。
なお、この記事の中では
- インデックス投資=全世界の株式に投資するインデックス投資
としますが、『複数国(またはアメリカ1国)の株式のインデックス投資』であれば、どれを選んでも大差ないとお考えください。
※数多くあるインデックス投資の中でも『全世界株式のインデックス投資』をおススメしている理由はこちらをご参照ください。
<目次>
- FIREをインデックス投資だけで達成できるのか?
- インデックス投資のリターンは微々たるもの?
- 毎年100万円を投資するための生活
- FIREのためのハイリスクな投資はおススメしない
- まとめ:FIREはインデックス投資だけで達成できる!
FIREをインデックス投資だけで達成できるのか?
最初に結論を言ってしまうと、
- インデックス投資だけでも、余裕でFIREできる
と言えます。
さらに言うと、
- 高収入や、ギリギリまで切り詰めた生活をしなくても達成可能
と考えており、これは筆者のセミリタイア計画の推移からも明らかです。
ですが、「インデックス投資なんて大して儲からないだろ」と思う方も多いでしょうから、具体例をあげながら解説していきたいと思います。
インデックス投資のリターンは微々たるもの?
FIREするには、多くの資産を手に入れる必要がありますが、
- インデックス投資で得られるリターンは、平均で年間5~7%程度
であるため、
- 1000万円投資していたところで、年間50~70万円しか増えない
わけなので、ここだけ聞くと「インデックス投資だけでFIREなんてムリ」と思うかもしれません。
しかし、
- 給料の一部を投資し続ける
- インデックス投資を長年継続する
ことで、莫大な資産を手に入れることが可能です。
例えば、年間リターンを7%だと仮定すると、
- 年間100万円の投資を20年間つづけると、4500万円の資産が手に入る
- 年間150万円の投資を25年間つづけると、1億円の資産が手に入る
ことになります。
ここまで到達すれば
- 4500万円の資産から、毎年315万円のお金が手に入る
- 1億円の資産から、毎年700万円のお金が手に入る
ことになるわけなので、(もちろん支出額にもよりますが)『インデックス投資だけでも十分にFIREを達成可能』ということが分かるかと思います。
また、そのままの勢いで30年間投資した場合、以下グラフのように資産は増えていきます。
このグラフからも『インデックス投資の効果の大きさ』がよく分かるかと思います。
とはいえ、「毎年100万円も、150万円も投資できないよ!」と言う方も多いでしょうから、その実現方法についてのアイデアを書いておきたいと思います。
毎年100万円を投資するための生活
それは、シンプルに
- 手取り年収が100万円少ないと仮定した生活をする
という方法です。
「それができたら苦労しないよ!」と思うかもしれませんが、絶対にできます。
例えば、サラリーマンの平均手取り年収である350万円(額面450万円)の収入を得ている人であれば、
- 手取り年収250万円(額面320万円)だと仮定した生活をする
ことになります。
この『手取り年収250万円』は、
- ビル清掃員:手取り200万円(額面240万円)
- 理容・美容師:手取り240万円(額面300万円)
- 沖縄県の平均年収:手取り247万円(額面310万円)
といった人々の収入よりも多く、以下のような『資格を必要とする職業』と比べても
- ホームヘルパー:手取り247万円(額面310万円)
- 栄養士:手取り270万円(額面340万円)
- 歯科衛生士:手取り270万円(額面340万円)
と、ほぼ同じ程度の収入であることが分かります。
つまり、現実に『手取り年収250万円』で生活している人が、世の中にはむちゃくちゃいるわけなので、
- 平均的収入のサラリーマンが、『手取り年収250万円』と仮定して生活し、年間100万円投資することは可能
となるわけです。
また、
- 大卒サラリーマンの1年目の平均年収は、手取り170~210万円(額面200~250万円)
であることを踏まえると、
- ほとんどの人が『手取り年収250万円』以下で生活をしていた経験がある
わけなので、もう一度サラリーマン1年目時代の生活をすることで、大きな金額を投資できるようになるわけです。
「一度上げた生活水準を下げることは難しい」とはよく聞きますが、
- 生活水準を下げることで、FIREできる!
と考えれば、
- FIREして自分の時間を手に入れたい
- 仕事のストレスから逃れたい
- どうしても仕事を辞めたい
という『FIREに対する強いモチベーション』を持っているのであれば、生活水準を下げることができるはずです。
逆に、生活水準を下げることができないのであれば、『それほど「FIREしたい」とは考えてない』という証拠かと思います。
とはいえ、 この計画では『20年』という長い歳月を必要とするため、
「20年も待てないから、ハイリスクな投資をしてもっと早くFIREしたい!」
と考える人もいるでしょう。
しかし筆者は、FIREのためのハイリスクな投資はおススメしません。
FIREのためのハイリスクな投資はおススメしない
大きなリターンを得るためには、大きなリスクを負う必要があります。
そして、この記事で上げている『全世界株式インデックス投資』では『年間5~7%の期待リターン』としていますが、この程度のリターンを得るためでも
- 新型コロナによる暴落で30%の暴落
- リーマンショックによる暴落で60%の暴落
といった、かなりのリスクを負う必要があります。
つまり、『年間5~7%を超えるリターン』を狙うためには、これ以上のリスクを負う必要があるわけです。
例えば、
- 仮想通貨への投資
- 個別銘柄への投資
- レバレッジを掛けた投資
といったものが考えられますが、
- 資産価値が『不明』な仮想通貨への投資は、資産価値がゼロになるリスクがある
- 投資先の個別企業が倒産すれば、資産価値がゼロになるリスクがある
- 2倍程度のレバレッジであっても、リーマンショック並みの暴落で資産価値がゼロになるリスクがある
わけです。
FIREするためには、
- まとまった資産をつくるための投資
- FIRE後に資産を減らさないための投資
が必要となり、『数十年という長い期間にわたって投資と付き合っていく』ことになります。
であるのにも関わらず、『資産がゼロになるリスクのある投資』をするのは、あまりにも危険すぎます。
また、「FIREするまではハイリスクな投資で、FIREしてからはインデックス投資にすればいいか」と思う方もいるかもしれませんが、
- ハイリスクな投資をしていては、いつまでもたってもFIREできない
- それどころか、資産が一切増えない可能性もある
ため、おススメできませんし、
- 大金を手に入れてから、慣れないインデックス投資に変えるのは危険
とも言えるため、『FIRE後にする資産運用の予習』もかねて、『最初っからインデックス投資』をおススメします。
また、(ごくマレですが)「ギャンブルで一発あててFIREする!」と考えている人もいるようですが、まず間違いなく不可能なので、やめておいた方が良いでしょう。
というのも『宝くじや競馬などのギャンブル』は投資ではなく、『続ければ続けるほどお金が減っていく自殺行為』なためです。
参考記事:投資とギャンブルの違い
よって、
- そこそこのリスクはあれども、そこそこのリターンが期待できるインデックス投資でFIREを目指す
ことをおススメします。
というわけで、「FIREまでの期間を短くしたい」とお考えであれば、
- リスクを取るのではなく、投資へ投入する金額を増やす
- FIRE後の生活費(支出)を減らす
といった方法を選びましょう。
まとめ:FIREはインデックス投資だけで達成できる!
というわけで、
-
FIREはインデックス投資だけで達成できる!
ということを解説させてもらいました。
「インデックス投資のような『儲からない投資』ではFIREなんかできっこない!」といった声を聞くこともありますが、
- それほどリターンが優れないインデックス投資であっても
- 生活水準を落として
- 長期に渡って投資を続けることでFIREできる
ことがお分かりいただけたかと思います。
『一発逆転をかけて、高いリスクを取ってFIREを目指す』ことも否定するつもりはありませんが、
- 成功する可能性が低いこと
- 失敗することで資産がゼロになるリスクがあること
- 失敗したら、失敗するまでにかけた時間が無駄になること
を理解する必要があります。
例えば、『5年かけて3000万円の資産を手に入れた』としても、『6年目の暴落によって資産がゼロになった』のであれば、それまでの6年間はムダになりますし、その6年間をインデックス投資にあてていれば、結構大きな資産を手にすることができたはずです。
FIREは、『一発当てなければ達成できない』というわけではなく、『一歩ずつ着実に積み重ねていくことで、達成できる』ということを理解したうえで、自分がどういった方法でFIREを目指すのかを考えましょう。
なお、この記事では『投資』に焦点を当てて話を進めてきましたが、本気でFIREを目指すのであれば
- 社会保障制度
- 税制優遇制度
といった日本の制度を活用することで最短経路を進むことができます。
そのためには、以下のような『FIREするための教科書』といえる本などから、
- FIREにとって有利な日本の制度
- 普通のサラリーマンがFIREするための戦術
などを学んでおく必要があります。
この記事をきっかけに、
- その気になれば誰にでもFIREを達成できる
ということが理解頂ければ幸いです。
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