「FIREしたいけど、そこまでのお金を貯めるのはムリだ…」
と考えている方は多いでしょう。
しかし、
- そこそこの資産+ちょっとした労働で暮らす『サイドFIRE』
であれば、あなたにも達成できるチャンスは十分にあります。
実際に、本ブログの筆者であるスパコンSEは、
- 既婚、子ども一人+ペット一匹
- 新築一軒家を住宅ローンで購入
と、『FIREには向いていない環境』にありながらも、2024年(41歳)にはサイドFIRE(セミリタイア)できるだけの資産を貯めることが出来ています。
参考記事:筆者の資産の推移
サイドFIREを目指すことにしたのは、『仕事がイヤになった』というのもありますが、
- とくに何も考えず、なんとなく投資信託を買い続けていたらサイドFIREできることに気が付いた
というのも理由のひとつです。
投資信託では『全世界の株式への分散投資』をしているだけなので、
- 銘柄選びに苦労しているわけでもない
- 知恵を振り絞っているわけでもない
のですが、『サイドFIREならカンタンに達成できそうな状況になってしまった』わけです。
そこでこの記事では、
「もっと自由な時間が欲しいし、仕事を頑張りたくないけど、サイドFIREですらムリだ」
と諦めてしまっている多くの方に向けて、
- サイドFIREであれば、少しの努力と、投資信託だけでも達成できるよ
ということを伝えるべく書いていきたいと思います。
投資信託だけで十分達成できる『サイドFIRE』とは
サイドFIREとは、ざっくり言うと
- 生活費の半分を投資などの不労所得から、残り半分を労働から得て生活すること
で、似たような単語である『バリスタFIRE』と比べると、
- サイドFIRE:"サイド"ビジネス(副業)で収入を得る
- バリスタFIRE:バリスタのようなパートタイムで収入を得る
という点での違いがあり、どちらも『セミリタイア』という分類になるかと思います。
(新しい用語なので、キッチリと定義されていない)
共通しているのは、
- 不労所得を得ることで必要な労働時間を減らし、自由な時間を手に入れる
という点です。
通常のFIREであれば『不労所得のみで生活し、労働収入をゼロとする』ことを目標としていますが、サイドFIRE、バリスタFIREであれば『収入の半分を不労所得から得る』ということで、
- FIREに比べて、カンタンに達成できる
というのが魅力で、
- その気にさえなれば、多くの人がサイドFIREを達成することができる
と言えそうです。
とはいえ、『できる』と言われても、「うーん…」となってしまう人も多いでしょうから、具体案も見ていきましょう。
まずは、『どれだけの資産を貯めればサイドFIREできるか』についてです。
どれだけの資産を貯めればサイドFIREできるか
これを検討していく上では、
- 生活費がどの程度なのか?
- 資産から得られるリターンはどれくらいか?
といった前提条件が必要となりますので、まずは、
- 平均年収436万円(手取り340万円)の人がすべての収入を使い切る生活
- 全世界株へ投資する投資信託で得られと期待できる年間5%のリターン
と、させて頂きます。
投資によるリターンは
- 投資初心者が、完全なほったらかし投資(投資信託)でも得られると期待できる水準
となっていますので、ご安心ください。
(詳しくは後述します)
とした場合に、『収入を、労働と投資で半分ずつ得る』とすると、
- 労働で手取り170万円=額面年収:204万円(月収17万円)
- 投資リターン170万円=投資資産額:3400万円
が必要となり、これで『平均収入の人と同レベルの生活水準でサイドFIREできる』といいうことになります。
とはいえ、「投資の資産額を3400万円も貯めることなんてできるはずがない…」と多くの方が思うでしょうから、年利5%の投資信託を活用した場合、『どれだけの期間で3600万円貯められるのか?』を見てみましょう。
サイドFIREに必要な3400万円を投資信託で貯めるには
シミュレーションでは『毎年一定額の投資信託を買い続ける』とし、
- 毎年50万円
- 毎年100万円
- 毎年150万円
を買い続けるの3つのケースで、資産の推移がどのようになっているのかグラフにしました。
赤い点線が目標ライン(資産3400万円)なので、
- 毎年50万円→30年後(52歳)に目標達成
- 毎年100万円→21年後(43歳)に目標達成
- 毎年150万円→16年後(38歳)に目標達成
となります。
※()内の年齢は、22歳から投資していた場合を想定。
このグラフを見ただけでも、
「お!俺にも達成できそうだ!!」
と思う方もいるでしょうが、
「150万円も貯めて、17年もかかるのかよ!」
と思う人もいるでしょうから、少しだけ条件を変更します。
年収の『中央値』レベルの生活水準でサイドFIREを目指すケース
先ほどは『年収の平均値』を使ってきたわけですが、お決まりの『平均は、超高収入の人に引っ張られて高くなりがち』という問題があるので、
- 年収の平均値である370万円(手取り290万円)
で考えると、
- 労働で手取り145万円=額面年収:180万円(月収15万円)
- 投資リターン145万円/=投資資産額:2900万円
となりますので、『投資資産:2900万円』を貯めるためには、以下グラフの通り
- 毎年50万円→27年後(49歳)に目標達成
- 毎年100万円→19年後(41歳)に目標達成
- 毎年150万円→14年後(36歳)に目標達成
となります。
もう少し手早くサイドFIREを達成するには?
ここまでは、
- 収入の100%を支出する(一切貯蓄しない)
というスタイルでシミュレーションしてきましたが、一般的には『収入の20%は貯蓄に回す』と言われていますので、
- 『サイドFIRE』という常人とは違う人生を目指しているくせに、サイドFIRE後の生活水準は常人よりも多くの出費をしている
という、かなりワガママな人向けのシミュレーションをしましたので、今回はそこ(20%は貯蓄する)も加味しつつ、さらに
- 中央値の年収を得ている人よりも、支出が20%少ない生活をするケース
でシミュレーションすると、
- 年間の支出額は186万円=290万円×80%×70%
となり、
- 労働で手取り93万円=額面年収:110万円(月収9.2万円)
- 投資リターン93万円/=投資資産額:1860万円
となりますので、
『投資資産:1860万円』を貯めるためには、以下グラフの通り
- 毎年50万円→21年後(43歳)に目標達成
- 毎年100万円→14年後(36歳)に目標達成
- 毎年150万円→11年後(33歳)に目標達成
となります。
これであれば、サイドFIREが手の届きそうなモノに感じるのではないでしょうか。
ここで挙げた例がそのまま当てはまる人はいないでしょうが、参考になれば幸いです。
さて、ここまでは『投資信託で年間5%のリターンが確保できれば』という前提で話を進めてきましたが、投資信託だけで十分だという理由についても触れておきます。
サイドFIREに必要なリターンは、投資信託だけで十分に得られる
投資信託とは、『プロにお金を預けて、資産運用をまかせる商品』のことで、筆者は投資信託の中でも、
- 全世界の株式に分散投資するインデックス型の投資信託
をおススメしています。
『投資』というと、『将来有望な企業を選んで株を買うコト』というイメージを持つ方も多く「企業を選び間違えたら大損するかも…」と想像するかもしれませんが、上述した投資信託であれば、
- 世界中にある何千という企業に分散投資する
ことになりますので、
- 特定の企業の不祥事が発覚した
- 特定の企業が倒産した
といった個別企業の動向による影響はほとんどなく、(ざっくり言うと)世界経済の発展に合わせて投資資産の額が推移していくことになります。
そして、長い目で見れば『世界経済はつねに発展し続けてきている』ため、今後も投資資産が増えていくことが期待できるわけです。
実際に、1900年~世界の平均株価は以下のように推移しており、右肩あがりであることが分かります。
特定の企業に集中投資するわけではないので、大きく儲けられる可能性は低いですが、比較的に安定した(平均すると年利5%程度の)リターンが期待できるわけです。
これであれば、
- 投資先を選ぶ能力
- 資産をメンテナンスする労力
- 企業の倒産などによるリスク
などが少なく済み、
- 誰にでもカンタンに年利5%のリターンが期待できる
ということになるわけです。
(詳しく知りたいい方はこちらもご参照ください)
まとめ:投資信託だけで『サイドFIRE』は十分に達成できる
といった感じで、
- 『サイドFIRE』であれば、投資信託によるリターンだけでも十分に達成できる
ということを書いてきました。
「FIREするためには、投資ですごい儲けないといけない」と考えている人もいたかと思いますが、そうでもないことがお分かり頂けたのであれば幸いです。
また、当たり前の話ですが、
- ここで紹介した投資信託を活用し、かつFIREせずに仕事も続ける
のであれば、かなり裕福な暮らしができることにもなります。
いずれにせよ、『人生を豊かにするためには投資は必須』で、その上で、
- 投資を活用して、早くリタイアし、自由な時間を謳歌する
- 投資を活用しつつ、本業でも稼ぎ、贅沢な暮らしをする
などなど、自分にとって何が最適なバランスなのか、考えてみることをおススメします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
あなたのクリックが本ブログの順位を左右します!以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
以下は関連記事です。よろしければご参照ください。
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!