最終更新日:2021/1/11
株式市場全体が好調に推移していると、『値上がりしていない銘柄』を探したくなるものです。
筆者(ひょしおんぬ)もそうです。
過去には、株価が大きく上昇した銘柄を見て
「こんなに上がった後に買いたくないなぁ…。もっと安い時に買えば良かった…。」
と考え、『まだ上昇していない銘柄』を探して投資することをよくしていました。
恐らく
「株価が上がり始めるのが遅いだけで、これから他の銘柄と同じように上昇する」
と無意識のうちに考えてしまっていたのだと思います。
どの銘柄を見ても右肩上がりに推移している状況を見れば、『全ての銘柄が上がっていくはず』と錯覚してしまうのは、いたしかたない現象です。
しかし、(言わずもがな)この考えは危険です。
『他の銘柄や市場全体が上昇しているのにも関わらず、上昇していない銘柄』には、当たり前のように『上がらない理由』があります。
例えば、
- 『株価が上がっていないB社』の顧客が『株価が上がっているA社』に奪われている
といったことがリアルタイムで起きていれば、同セクターの銘柄であっても株価は真逆に動きますし、このような状況は、
- 過去の売り上げの推移
- 今後の業績予想
- ニュース
を見ていても、そう簡単には把握できません。
よって、値上がりしていない銘柄を見つけると
「みんなが気付いていないお宝銘柄を見つけた!」
という気分になり、ついつい手を出してしまいがちですが、注意が必要です。
また、こういった銘柄の特徴としてあるのが
- 実際に遅れて上がってくることがある
ところです。
というのも、「値上がり相場に乗り遅れた!」と考え「まだ間に合う銘柄はなんじゃ!?」と銘柄あさりをする人は多いため、乗り遅れた銘柄へ人気が集中し、不自然に上昇することがよくある為です。
実際に、株式市場の好調期には以下でも紹介したような「まだ間に合う銘柄」を紹介する記事が多く出てくることからも、『乗り遅れた銘柄への投資』に人気があることが分かります。
参考記事:まだ回復しない『航空株』を買うべきかどうかについて考察
しかし、『理由なく上昇した銘柄への投資』がむくわれるはずもなく、短期的には株価が上昇したとしても、いつか悲惨な目に合うのは明らかです。
(はい、悲惨な目にあってきましたよ)
それでもこういった銘柄への人気が集まるのは、市場全体の上昇局面においては、無意識化で「全ての銘柄が上がるはず!」と思ってしまっているためです。
よって、好調期にこそ「何故この株を買いたいと思っているのか?」を冷静に考えることが大切だと言えそうです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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