最終更新日:2021/1/12
日経新聞に2020年の投信運用、半分近くが損益マイナスという恐ろしい記事があったので紹介、考察していきます。
元の記事では以下グラフの通り、全体の約54%がプラスリターンを確保できていたと紹介しています。
筆者が『最も無難な投資』だと考える投資信託達の2020年のリターンは
- 8.96%:eMAXIS Slime 全世界株式(オールカントリー)
- 9.01%:eMAXIS Slime 先進国株式
- 10.30%:eMAXIS Slime 米国株式
であったため、これら『無難な投資』ですら『リターンが上位20%前後の位置にいる』という驚きの結果で、改めて『インデックス投資の偉大さ』が分かる調査内容でした。
また、全投資信託のおよそ半分がマイナスリターンというわけですが、マイナス10%超の投資信託の内訳についても、同記事内で紹介しています。
結果はこんな感じ。
予想通りですが、2020年はREITの成績が目立って悪かったようです。
また、
特にマイナス幅が大きかったのは、REITに加え、ブラジルレアルなど高金利の新興国通貨に投資する「通貨選択型」や、オプション取引を組み合わせて「カバードコール戦略」をとる複雑な仕組みのファンドだ。
海外株式型で運用が振るわなかったのは、新興国株式に投資するタイプ。
投資対象が先進国株式でも、通貨選択型やカバードコール戦略のファンドはダメージが大きかった。
といった分析結果も紹介しています。
インデックス投資家の多くが想像する通り、『通貨選択型』『オプション取引』といったファンドは悲惨なリターンをもたらしたようです。
恐らく、これら『複雑な仕組みのファンド』の仕組みをハッキリと理解している個人投資家は、ほとんどいないと考えられるため、
「よく分からないけど、コロナのせいで損したんだろうなぁ…」
と漠然と考えているかもしれません。
しかし前述した通り、2020年には『無難な投資』ですら10%近いリターンを上げられていたことを踏まえると、マイナスリターンとなったファンドは
『複雑な仕組みで運用しているくせに、絶好調の市場ですらまともなリターンを上げられないダメファンド』
が多いと言えそうです。
というわけで、2020年の投資信託の実績から
「余計なことせんと、無難なインデックス投資しておけばいい」
ということを、改めて実感しました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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