最終更新日:2021/2/8
「株価が上がりすぎてるから、そろそろ売ろうかしら…」と思っている方も多いかと思います。
しかし、「実体経済に反して株価が上がりすぎている!逃げよう!」という判断は、残念な結果を招くことになるかもしれません。
筆者(ひょしおんぬ)の個人的な肌感覚で恐縮ですが、
2020年の10月末ごろに
- コロナが激増中なのに、株価は上げすぎていてバブルだ!
- ついにバブルが崩壊したぞ!
- もうやばい!逃げよう!
という声が各所から聞こえ、実際に多くの人が株式投資からいったん退場していたようです。
※以下グラフの赤丸の箇所
過去の株価を見ると、230,000~240,000ポイントあたりが最大値(2月時点)となっており、その後8月、10月に230,000ポイントを超えた当たりで反落していることから、「ここらへんが天井」と考える気持ちはよく分かります。
実際に株価は、短期間で10%程度の下落をしており『暴落の始まり』のようにも見えます。
しかし、その後株価は順調に上昇を続け、2021年1月末時点では250,000ポイントを軽く超えてきています。
※赤丸は下落の箇所
下落時には210,00ポイント近くまでに下げていたので、11月に逃げ出していた投資家達は、『20%近くのリターンを得るチャンスを逃していた』ことになります。
しかし、投資家の中には
「売った後にでも、上がりだしてきたらまた買いますけど?」
と考えている方もいるかもしれませんが、そう判断するのは意外と難しいです。
以前紹介させてもらった名著:影響力の武器によると、『人は自分の判断を正当化する傾向』があり、
『株を売った』という行動の”あと”に、『株を売ったことが正解である理由』をどんどん見つけ、「株を売った私は正しかったのだ」と正当化しようとします。
影響力の武器は恐ろしい
具体的には『株を売ったあと』に(極端な例にしますが)
- 割高すぎたから売って正解
- コロナのこの先が不確実だから売って正解
- もともと現金比率が低かったから売って正解
- 株はギャンブルだから売って正解
と、いう理由を”後付け”し、『自分の選択は正しかった』と強く思い込もうとする傾向があります。
よって、『株を売る前』には「もし株価が上がってきたらまた買おうかな」と思っていたとしても、『株を売ったあと』には、「多少株価が上がったところで、いまは買うべきタイミングではない」と考えてしまいがちです。
この考えに基づくと、2020年10月末ごろに、
- 割高だから
- この先のコロナが読めないから
という理由で株を売った投資家の多くは、今になっても『割高だから』『この先のコロナが読めないから』という理由で買うことができず、リターンを得る機会を損失していることになります。
つまり、主題である『投資チャンスを逃さないための方法』は、
- 「売り時だ!」と思っても、売らないこと
となります。
とはいえ、割高に見えますよね…
正直に言って、筆者(ひょしおんぬ)は
「いま、割高すぎじゃないの?売った方がいいんじゃないの?」
と考えてしまうことがあります。
が、以前より主張している
- 個人投資家のする『タイミング投資』が成功する可能性は低い
という考えと、本記事で主張している
- 売ったあとに、『売った』という判断を正当化してしまう心理
を恐れ、売りにでる気は一切ありません。
なお、もしも投資が『ただのポイントを争うゲーム』であった場合、おそらく売りにでているでしょう。
投資の第一位優先を娯楽とするなかれ
投資がゲームであれば、『自分なりに調べ』『市場を観察した』すえに「いまは割高だ!」と判断しているため、自分の意見を尊重して高いポイントを取りに行くための行動(売り)を選びます。
勝つにせよ、負けるにせよ、その方が楽しいので。
しかし、筆者(ひょしおんぬ)にとって『投資』とは『資産を大きくする術』であるため、
- 自分の予想に賭ける楽しさ
は無視し、
- 無難に、着実に資産を増やすこと
を最重視し、タンタンと積み上げ続けるスタイルを選択しています。
というわけで、これからも本ブログを通じて色々と考察していきますが、恐らく今の投資スタイル(ひたすらインデックス積立投資)は変わることはないでしょう。
とはいえ、『インデックス投資がスタンダードな時代』がきたら、このスタイルは変えざるをえなくなるかもしれません…。
そうならないことを祈るばかりです。
このブログを選び、読んで頂いて感謝します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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