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株式市場が間もなく暴落するかもしれない4つの理由、について考察

最終更新日:2021/2/27

 

モトリーフールに株式市場が間もなく暴落するかもしれない4つの理由という記事があったので、紹介&考察していきたいと思います。

 

その4つの理由とは以下の通りです。

 

さっそくですが、順に見ていきましょう。

 

バリュエーションが20年ぶりの高水準にある

元の記事では

S&P500指数のシラーPER(過去10年間のインフレ調整後利益の平均値に基づくPER)は2月11日時点で35.66倍と、20年前のドット・コム・バブル以来の高水準に達しました。

これは過去150年間のシラーPERの平均値(16.78倍)の2倍を上回る水準です。

 と、シラーPERの高さを強調し、

一方、強気相場によってシラーPERが30倍を突破した過去4回の事例では、S&P500指数は20%~89%下落しました。

と、PERが高い数値となったのちに暴落が発生した事例を紹介しています。

 

実際に過去のPERの推移を確認すると以下グラフの通りとなっており、『過去実績と比べると明らかに割高』と言える状況にあります。

出典元:S&P 500 PE Ratio

 

 

また、市場の割高感を測る有名な『バフェット指数(市場の時価総額÷名目GDP)』を見て『割高』と言える状況にあります。

(100%が標準値で、これを超えると割高と判断する)

出典元:バフェット指標(バフェット指数)の推移とチャート(水準)

 

とはいえ、『各種指数が割高だと言っている=必ず暴落する』と言えるわけでありませんが、この現状は理解しておくべきでしょう。

 

投資家の感情はいつ爆発してもおかしくない「やかん」のようなもの

株価は、結局のところ『人気投票』で決まるため、多くの投資家が「今は買いどきだ!」と思えば実態とは関係なく株価は上昇します。

つまり、逆に言うと「割高すぎる」と思う投資家が多くなれば株価は下落します。

 

一般的に、人は(理解できないものであっても)現実を見た後に、現実を肯定するための材料を探す傾向があります。

 

例えば、今の割高の状況を見て、

  • インターネットの発展によって個人投資家が増えた
  • 新興国が豊かになったことによって市場に流れるお金が増えた

といった理由を後付けし、割高であることの正当性を図ろうとします。

 

これによって、ジョージ・ソロスの言う『再帰性』や『バンドワゴン効果』が加速し、割高がさらなる割高を呼ぶことになります。

 

そして、多くの投資家が『異常』と思うレベルにまで株価が上昇した後に、バブルが弾ける、というのが定番のパターンです。


新型コロナウイルス変異株によって進展が止まる恐れあり

最近では騒がれなくなってきた新型コロナウィルスですが、いまだ鎮静化したわけではなく変異株の発生などによって、再び市場がパニックに陥ることも十分に考えられます。

 

元の記事の言葉を使えば、新型コロナ対策について

全てが支障なく進められると期待するのは馬鹿げています。

という段階にあります。

 

これは、単純に「油断するなよ」の一言に尽きます。


自社株買いの大幅減少の影響が間もなく露呈

これは、筆者(ひょしおんぬ)にとってさほど興味のない理由でしたが、一応紹介しておきます。

 

簡単に言うと、

  • 今までは自社株買いが多かったので株価を押し上げていた
  • ここ最近は自社株買いが減ったので株価が下落するかもしれない

という内容です。

 

まぁ、そうかもしれませんが…、

『自社株買いが鈍化していること』は誰もが理解していることなので、これがきっかけとなって暴落することは無いかもしれません。

が、やはり、これも事実として理解しておいた方が良さそうです。

 

例えば、

  • 業績の悪化によって自社株買いを控えざるをえなかった
  • でも株価は上昇した
  • 「自社株買いなんて必要なかったんだ!」と考え
  • 「今後も自社株買いはしないことにしよう」と決断
  • 株価が上昇する要因が一つ消滅

となって、株価が低迷するかもしれませんしね。

 

 

まとめ

元に記事では

株式市場の暴落が間近に迫っているとすれば、ある程度の現金を手元に準備しておくのが賢明かもしれません。

としめていますが、筆者(ひょしおんぬ)はそうは思いません。

 

もちろん『確実に暴落がある』と知ることができれば、株式を現金化しておくことが有効な手だとは思いますが、暴落がくる保証は一切ありません。

 

「いつか割高な状況は是正される」とは考えていますが、

  • 企業の成長が追い付くまで株価は横ばいに推移する

といったケースも十分に考えられ、その場合は

  • 現金化したことによって配当金を受け取る機会を損失する

こととなります。

 

また、株価が下落したところで

  • 再び株式を買うタイミングを計ることは困難(個人投資家のタイミング投資が成功する可能性は低い)

と考えているのも『割高であっても現金化しない』理由の一つです。

 

よって、平凡な個人投資家にとって

  • 「暴落するかもしれない」と心構えだけはしつつ、今まで通りにタンタンと投資を続けること

がベストな選択だと言えそうです。

 

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