最終更新日:2021/2/26
「暴落が資産を作る」とはよく聞く言葉かと思いますが、具体的にどの程度の効果があるのか、コロナ暴落を用いて検証してみたいと思います。
『コロナ暴落のおかげでリターンが○○倍に!』と、ちょっとYoutubeっぽいタイトルにしてみましたが、やってることはいつも通りですw
最初に結論だけ書いてしまうと、
- コロナ暴落があったおかげで、リターンが2.8倍にも膨れ上がった!
となりました。
もちろん、投資条件などによって大きく変化する結論なので、詳しく解説していきたいと思います。
比較する株価の推移
まず最初に、この検証では『暴落があったケース』と『暴落が無かったケース』を比較するわけですが、
- 暴落があったケース :現実の推移
- 暴落がなかったケース:株価が直線的に推移したケース
とし、投資する対象は
- 全世界株式(MSCI ACWI)へ投資する投資信託
とします。
それぞれの基準価格の推移をグラフで見るとこんな感じで、赤線は『暴落がなかったケース』になるので、右肩上がりに直線を描きながら推移しています。
またグラフの通り、比較期間は2020年1月~2021年2月末ごろまでとしています。
(たった1年で暴落が終わってしまったので、比較対象が短期間となってしまったのが残念…)
また、投資方法は
- 毎営業日に1000円ずつ投資
とします。
この条件によるシミュレーション結果が以下の通りです。
暴落有無の差によるシミュレーションの結果
まずは、総資産額の推移です。
毎日1000円ずつ積み立てているので、当然どちらも右肩上がりではありますが、2021年2月末時点では青線=現実の推移(暴落があった)のほうが上回っています。
終点(2021年2月末ごろ)の具体的な金額は、
- 現実の推移:33.5万円(+5.8万円)
- 直線の推移:29.8万円(+2.1万円)
- 元本 :27.7万円
となり、暴落があったことで得られたリターンが2.8倍にまで膨れ上がっています。
素晴らしい!!
これだけだと「どらくらい儲かったかパーセントで見たい」と思う方もいるかと思いますので、『リターン率』でも見ていきます。
グラフにするとこんな感じ。
終点のリターン率は、
- 現実の推移:+20.9%
- 直線の推移:+ 7.6%
となり、暴落によってリターン率が大幅に上昇していることがよく分かります。
具体例として年間440万円の投資をしている筆者(ひょしおんぬ)を挙げると
- 現実の推移:+92.0万円
- 直線の推移:+33.4万円
となり、まさに「暴落が資産を作る」という言葉通りの結果となっています。
まさに『暴落さまさま』といったところです。
とはいえ、この検証は、
- 暴落があっても積立金額を変えずに済んだケース
しか想定していないため、
- 暴落のきっかけとなったコロナによって収入がストップ、投資ができなくなったケース
には適用できません。
このことからも
- 積立投資はサラリーマン(安定した職)向きの戦術である
ということが再認識できました。
サラリーマンの多くは、会社に不満を持ち、ストレスを抱えながら仕事と戦っているかと思いますが、こんな(暴落に遭遇した)ときには
「サラリーマンで良かったなぁ…」
と思うことができそうです。
「サラリーマンを続けているうちに、もう一度暴落が来てくれないかなぁ…」
と思う筆者(ひょしおんぬ)でした。
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