楽観ムードになりつつある気がするので警告の意味も込めて逆張りします。
完全の個人の感想でしかありませんが、私は
「2023年のうちに20~30%くらいの大きめの下落をするんではないか?」
という予想をしています。
これは年初に立てた予想から変わっていません。
断っておきますが、私は市場を的確に予測できるような投資家ではありません。
私はインデックス投資家であり、市場を読んで投資してきたわけではありません。
よって、
「これからの世界経済はこうなっていくはずだ!」
なんてことを予想できるはずもなく、そのクセ
「下落がきそうな気がする」
なんて考えるのはちゃんちゃらおかしいかもしれません。
しかし、それでも「下落がきそうな気がする」と思うのです。
そう思うのは、
- なんとなくそう思う
という直感的なものに加え、
- 現在の市場は割高である
と見えるためです。
例えば、下のグラフは1870年ごろからのS&P500の実績PER(株価収益率)ですが、過去と比べるて見ると、現在の値は割高であるように見えます。
また、「現在の株価は割高であるかどうか?」を測る有名な指数である『バフェット指数』も、下のグラフの通りとなっており、かなり割高な値となっていることが分かります。
(Ratio of Wilshire 5000 over GNP Charts, Data)
もちろん、割高だからといって『これから暴落が待っている』という保証は一切ありませんが、「下がりそうな気がする」と予想する根拠としては、一定の説得力があると言えるのではないでしょうか。
とはいえ、この予想を根拠として「売りに走れ!」と言っているわけではありません。
売買のタイミングを計るコトは難しく、普段からタイミング投資をしている専門家でさえ困難な戦いを強いられています。
ましてや、私のようにインデックス投資一辺倒でやってきたような人であればならなおさらです。
それでも、この記事で「大きな下落があるかもしれない」と警告しているのは、皆さんに『大きな下落に備えることの重要性』を伝えたいからです。
好調期が続くと、「これからもずっと株価が上がっていく気がする…!」と勘違いしてしまいがちです。
しかし、残念ながら
- 株価がキレイな右肩上がりで上がり続けていくことはない
ということは過去の実績からも明らかであるため、『いつか暴落する』と考えておく必要があります。
それがいつになるか分かりませんが、
「いつか暴落するかもしれないから覚悟しておこう!」
という心構えは重要です。
近ごろは、大手メディアから
- 株式市場は「嵐の前の静けさ」、JPモルガンが警告 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
- 世界株に21兆円相当の売り圧力も、機関投資家リバランスで-JPM - Bloomberg
-
Tranquility reigns over markets still awash with cash, for now | Reuters
といった、「そろそろヤバいかもしれない!」という発信が増えてきているように感じます。
もちろん、これが増えたからといって株価が下がるわけではなく、むしろ『みなが楽観的に考えている』といったタイミングにこそ暴落が起きるようなケースも多いです。
繰り返しますが、将来の市場動向を予測することは不可能です。
であれば、
「暴落するかもしれないけど覚悟しておこう」
という意識を持ちつつも、
「でも、長期的には右肩上がりになることが期待できるから、売らずに持ち続けよう」
と考ることが重要です。
この好調な時期だからこそ、改めてこの点について考える必要があると考え、この記事を書かせていただきました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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