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【2021年版を公表】ウォーレン・バフェットから株主への手紙

更新日:2021/3/16

 

※2022年版の手紙はこちらをご参照ください。

 

2021年版のウォーレン・バフェットからの『株主への手紙』が公表されたので、内容を紹介していきます。

なお、『株主への手紙』の原文(英語)も記事の最後で紹介させてもらいますので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

 

バフェットからの『株主への手紙』には、

  • バフェット(バークシャー)の実績や反省点
  • 今後の投資計画
  • 今後の世界情勢や市場の予想

などが書かれており、すべての投資家にとっての『リターンを上げるためのヒント』を読み解くことができます。

 

昨今では、新型コロナウィルスによって世界が一変し、先行きを予想することが難しくなってきています。

 

そんな時代だからこそ

「世界一の投資家ウォーレン・バフェットが何を考えているのか?」

を参考にすべく、この記事で『株主への手紙』を紹介させてもらいたいと思います。

 

<目次>

  

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ウォーレン・バフェットから株主への手紙 2021年版

今年(2021年)のバフェットからの株主への手紙のポイントをまとめると

  • 2020年に過去最高の自社株買いを行った
  • 「株式投資に余計な行動はいらない」という助言
  • 信用力の低い企業の社債発行が急増していることに懸念
  • 今後もアメリカの発展に疑いはない

といった感じになります。

 

では、順に見ていきましょう。

 

2020年に過去最高の自社株買いを行った

株主への手紙の中で、バークシャーハサウェイは、2020年に過去最高額となる247億ドルの自社株買いを行ったことを明らかにしています。

 

それもそのはずで、バフェットは

「自社株を買うことで支払った額以上の価値が株主に還元される場合には自社株買いをする」

と公言しており、

  • 新型コロナによって『株価が大きく下落したバークシャーハサウェイの株価』は、自社株買いに値する株価となっていた

ことから自社株買いをしたわけです。

 

これは自社株買いに限らず、通常の投資と同じ考えで

  • 『企業の長期的価値』に対して株価が割安であれば買う

という選択をしたわけです。

 

であるのにもかかわらず、先日紹介させてもらった通り、コロナ禍において多くのアメリカ企業は自社株買いが減少しています。

 

これら企業は、バフェット目線で言うと『残念な企業』に当たりますので、アメリカ企業への個別株投資をしている方は、コロナ禍における自社株買いの状況を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

と、『投資先企業を選ぶ際には、自社株買いの状況を参考にすべし』と言っておいてなんですが、

バフェットは「コロコロ投資先を変更するくらいなら、インデックス投資した方がリターンが良い」といった趣旨の発言もしています。


「株式投資に余計な行動はいらない」という助言

集中投資(個別株投資)で有名なウォーレン・バフェットですが、株主への手紙の中で

  • ランダムで投資先の銘柄を選び、忍耐強く保持し続けるだけで大きなリターンが得られる
  • 大きなリターンを得るためには、十分な分散投資をし、時間を味方にし、手数料を最小にすることだ

と個人投資家へのアドバイスをしています。

 

株式はポジティブサムゲームであるため、アナリストの声などに惑わされてむやみに売買することなく、最小の手数料で分散投資することで大きなリターンが手に入る、と説いているわけです。

 

この考えは、まさにインデックス投資そのものです。

 

ウォーレン・バフェットは、以前より

「(銘柄を選ぶ能力のない)個人投資家は、S&P500に投資するインデックスファンドへの投資がベストだ」

と述べており、今回の手紙でその考えをあらためて公言しました。

参考記事:ウォーレン・バフェットから妻への遺言【S&P500へ90%の資産を】

 

ウォーレン・バフェットのように銘柄を選定する能力を持っているのであれば別ですが、多くの個人投資家にとってインデックス投資は最良の手段だと言うことが、バフェットの助言からも分かります。

 

とはいえ、広く分散投資しているインデックス投資といえど、市場全体が下落すればダメージは免れません。

 

そしてコロナ禍において、市場全体の下落のきっかけとなりかねない『高リスク社債の発行の急増が起きている』と、バフェットは注意喚起しています。


信用力の低い企業の社債発行が急増していることに懸念

2021年1月には、債務不履行リスクの大きい”低格付け企業”による社債発行が過去最高を更新しました。

 

いまは株価がうなぎ上りとなっているため「株式は割高だから、別の投資先を探そう」と考えている投資家達は多くいます。

その投資家達が大きなリターンを求めて、低格付け企業(高い利回り)の社債に手を出しています。

 

しかし、ウォーレン・バフェットは

「高リスクな債券への投資はわりにあわない」

と、『株主への手紙』で警告しています。

 

『高リスクな投資』と聞くと、サブプライムローンを思い出します。

 

今後、高リスクな商品への投資がさらに広がることによって、リーマンショックの再来が起こらないことを願うばかりです。

(半面、暴落はリターンの源泉でもあるので、起きて欲しい気持ちもありますがw)

 

といった感じで、短期的にはアメリカ経済がダメージを被る可能性はあるものの、

それでもバフェットは「長期的にはアメリカが発展することに疑いはない」と言います。

 

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今後もアメリカ経済に疑いはない

 バフェットは『株主への手紙』の中で

「決してアメリカの衰退に賭けるな(Never bet against America)」

と書いており、今後もアメリカ経済には期待できる、としています。

 

その前段では、

「過去を振り返るとアメリカほど進歩した国はない」

「厳しい時代もあったが、常に進歩を続けてきている」

といった言葉を用いて、アメリカ経済の強さを強調しています。

 

アメリカは

  • 新型コロナによる感染者数が世界最多
  • 政治的混乱

などなど、社会的な問題が発生しているものの

「アメリカは社会の統合に向けて、ゆっくりと前進している」

とバフェットは考えています。

 

つまり、経済面だけでなく社会面でも進歩を続けているアメリカは、今後も力強く発展していくとバフェットは予想しているわけです。

 

昨今は『アメリカ投資ブーム』が広がっており、「割高となっているアメリカへの投資はしたくない」という投資家もいるかと思います。

それは、割高な株価がいつまでも続くことは考えられないため、『いずれ低リターン期がくる』と予想できるためです。

 

しかし、アメリカが発展を続けていけば、必ずその『低リターン期』を抜け出し、投資家に恵みをもたらすことが期待できます。

 

「短期的な『割高』『割安』に惑わされることなく、アメリカの発展を信じなさい」というのがバフェットのメッセージなのではないかと、筆者(ひょしおんぬ)は思います。

 

まとめ:バフェットからの『株主への手紙』を読んでみよう

と言った感じで、2021年版の『ウォーレン・バフェットから株主への手紙』を紹介させてもらいました。

ここで取り上げさせてもらったのは

  • 2020年に過去最高の自社株買いを行った
  • 株式投資に余計な行動はいらない
  • 信用力の低い企業の社債発行が急増していることに懸念
  • 今後もアメリカ経済に疑いはない

の4点のみですが、原文ではもっと多くのことが語られています。

 

原文は(当然ですが)すべて英語なので(google翻訳等を使ったとしても)読むのは大変ですが、興味を持った方は一度チャレンジしてみてはどうでしょうか。

 

原文を読むと『バフェットの人となり』もよく分かり、バフェットがどうして『オマハの賢人』と呼ばれているかが分かると思います。

 

直接(非要約な)バフェットの言葉を聞ける機会はあまりありませんので、この機会にぜひ世界一の投資家の生の言葉に触れてみてはいかがでしょうか。

 

なお、過去のバフェットからの手紙は、まとめて書籍化されていますので、興味がある方はどうぞ。

 また、よろしければ2021年5月に実施されたバークシャーの株主総会の記事も、合わせてご参照ください。

 

このブログを選び、読んで頂いてありがとうございます!

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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以下は関連記事です。よろしければご参照ください。

 

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