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バフェットに並ぶ投資家ジョージ・ソロス【イングランド銀行を潰した男】

今回はウォーレン・バフェット、ジム・ロジャーズと並んで世界3大投資家の一人として有名なジョージ・ソロスについて、ジョージ・ソロスから学べることについて記事にします。

 

多くの投資家は「名前だけは聞いたことあるけど、何がすごい人だっけ?」程度にしか認知されていないかもしれませんが、偉大な投資家の行動や考えは自身の投資行為にも大いに参考になりますので、ジョージ・ソロスについても理解しておくことは大切です。

 

よろしければ以下記事もご参照ください。

長期投資であれば、投資センスを持ち合わせていない一般人でも高確率で資産を増やすことができます。

 

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<目次>

 

バフェットに並ぶ投資家ジョージ・ソロス【イングランド銀行を潰した男】

バフェットに並ぶ投資家ジョージ・ソロス【イングランド銀行を潰した男】

ジョージ・ソロス(1930-)とは「国境なき政治家」を自称する投資家であり、「イングランド銀行を潰した男(後述)」や「株式市場の再帰性(後述)」を説いている人物としても有名です。

また、投資家以外にも慈善活動家や哲学家、政治経済評論家として幅広く活動しています。

 

一時期はジム・ロジャーズと共にファンド(クォンタムファンド)を運用しており、およそ10年間で運用益4,200%(資産が42倍に!)という驚異的な成績を収めました。

また、一般的には「投資家」よりも「投機家」だと考えられている人物です。

 

そして、著名な投資家あるあるのユダヤ人です。 

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イングランド銀行を潰した男

「イングランド銀行を潰した男」の異名は、以下の「ポンド危機」時の行動から付けられました。

 

1990年に欧州通貨制度(ユーロへの移行に向けた制度)に参加後、イギリスの経済は大きく後退していました。

 

しかし欧州通貨制度により、ユーロと連動することとなっていたイギリス通貨であるポンドの価格が上昇していき、実体経済と比較して過剰な通貨高となってしまいました。

(通常、景気が後退すれば通貨は安くなる)

 

そこにジョージ・ソロスは目をつけ、ポンドの空売りを開始しました。

 

(空売りを続けるコトでポンドを下落させ、ポンドが安くなった後に買い戻す戦略)

そこでイングランド銀行はポンドの急落に対応するために、ポンドを買い支えするも売り圧量が強く、買い支えに失敗、ポンドは急落しました。

 

1992年9月17日に欧州通貨制度より脱退することとなりました。

その後現在(2019年)でもポンドはユーロとは別の通貨であり続けています。

 

その際にジョージ・ソロスが仕掛けた空売りの規模は100億ドル(約1.1兆円)と言われており、それにより10~20億ドル(1,000憶円~2,000憶円)程度の利益を上げたと言われています。

 

株式市場の再帰性

 「ポンド危機」の際にジョージ・ソロスが大勝することができたのは、彼の「株式市場には再帰性がある」という考えがあった為だと言えます。

 

「再帰性とは」簡単に書くと、

 

Aさんが「株を買った」

Bさんが「(Aさんが株を買った結果)株価が上昇した為、価値があると考え株を買った」

Cさんが「(Bさんが株を買った結果)株価が上昇した為、価値があると考えて株を買った」

Dさんが…

 

という、「株価が上がったからその株に価値があると考え株を買う→株が買われた結果株価が上がる→株価が上がったからその株に価値があると考え株を買う→…」

という、一方向に偏ったままループし続ける思考を指しています。

 

すなわち、一度値動きの方向性が付いてしまうと、「株価上昇(下落)」が「次の株価上昇(下落)」を生むことで、市場価格が現実と乖離してしまう問題が起こります。

これによって異常に価格が上昇した状態がバブルです。

 

なおジョージ・ソロスはバブルが発生する原因については「再帰性」を用いて説明していますが、「バブルが崩壊する時期を読むことは困難」との発言をしています。

 

「ポンド危機」の際には、ジョージ・ソロスによる大量の空売りで「ポンド下落の方向性」を付けたことで、1995年までポンドは下落を続けました。

(が、原因と考えられます) 

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一般投資家がジョージ・ソロスから学べること

ジョージ・ソロスは、保有する大量の資産を使用してポンドの下落を開始させ、「再帰性」を利用することで「ポンド危機を発生させることで儲けた」とも言える行動を取っています。

(ジョージ・ソロスが何もしなくてもポンド危機が発生していた可能性はありますが)

 

一般投資家がジョージ・ソロスから学べることは、「再帰性により市場は常に偏っており、バブル(暴騰や暴落)が起きるのは当然」であることを理解し、そのバブル(暴騰や暴落)がいつ反転するのかは容易ではないということです。

 

(ジョージ・ソロスのように大量の資産があれば、自力で反転させることは可能かもしれませんが)

 

そのことから株式投資をする際には、株価の推移を投資判断の基準とするのではなく、企業価値と株価を比較したうえで投資する必要があります。

 

また適切な株価であったとしても、一度下落方向に勢いがついてしまえば、「再帰性」による際限なく下落が続く恐れがあります。

 

しかし、一般投資家はその下落に恐れることなく、将来の株価反転(上昇)に備えて、タンタンと投資を続けていくことで、将来の資産を作るコトができます。

 

短期的な動向に惑わされることなく冷静な目で市場を見つめることが、一般投資家が生き残るための道です。

 

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どれだけ優秀な投資家であっても、を先読むことは容易ではないことを証明してくれています。

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その気にさえなれば誰にでもセミリタイアできることが理解頂けるはずです。

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