最終更新日:2020/12/19
世界一の投資家ともいえるウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイですが、コロナ禍に入り今までとは違った動きを見せています。
例えば、
などです。
バフェットは新型コロナによって「世界は変わった」と言っており、今まで勝ち組だった業界が入れ替わる可能性を示唆しています。
そんなバフェットが、コロナ禍に買い増しした2銘柄を紹介させてもらいます。
対象は、
- シリウスMX:アメリカの衛星ラジオ放送大手
- クローガー:食料品販売チェーン
なお、本記事ではモトリーフールのウォーレン・バフェット氏が現在注目している米国株2銘柄を参考にさせて頂いています。
シリウスMXについて
モトリーフールでは
シリウスXMは米国の衛星ラジオ放送会社であり、この市場では実質的に独占企業ですが、依然として地上波ラジオ局と競争しています。
同社は強靭なモート(競争優位性)を持ち、しかも株価収益率(PER)は27倍と、S&P 500構成銘柄の平均である36倍と比べても割安な水準にあるため(数値はいずれも執筆時点)、バフェット氏のポートフォリオに適合しています。
と紹介しています。
『ラジオ』と聞くと「廃れていくラジオに未来なんかない」と考えがちですが、シリウスMXは、主に自動車ドライバーなどに向けた放送を得意としており、その需要は未だに廃れていません。
(ドライバーは移動中に動画を見ることが難しいこともあり)
実際に2020年モデルのキャデラックやシボレーにも採用されており、新たにBMW、GMといった世界的メーカとのOEM契約を結んでおり、まだまだ伸び盛りにある企業です。
新型コロナによって新車販売台数が低迷し、シリウスMXの業績も悪化すると思いきや、それら事業拡大によって、第3四半期の業績は前年同期比1%アップというすばらしい結果を残しています。
であるのにも関わらず、株価は以下グラフの通り低迷しており、上記でも挙げた通り割安感があります。
これは買いたくなりますね。
クローガーについて
モトリーフールでは、
クローガーは創業137年の食料品販売チェーンですが、電子商取引事業への取り組みを促進しており、事業は活気を取り戻しつつあります。同社のPERはわずか10倍のため(本稿執筆時点)、典型的なウォーレン・バフェット銘柄と言えます。
…中略…
オンラインショッピングの頻度も増えており、クローガーによる電子商取引戦略の拡大を可能にしています。
と、紹介しています。
クローガーは、小売業で世界第2位の売上高をほこる超大企業です。
ライバルは世界最大手のウォルマートですが、ウォルマートのPERは27倍程度となっており、PER10倍のクローガーの割安感が目立ちます。
クローガーは、コロナ禍にありながらもオンラインでの販売が好調で、第3四半期の前年同期比では108%の売り上げとなっています。
株価も、それにつられて好調な推移をみせています。
クローガーの将来を予想するうえで欠かせないのが、ライバルであるウォルマートの動向です。
そのウォルマートは、オンライン販売が順調に成長をつづけています。
というのもウォルマートは、オンライン化が進む以前から各地に大規模店舗をかまえており、店舗間のネットワークも有していたため、オンラインへの移行もスムーズに行えたわけです。
と、いうわけで、今後はクローガーにとって厳しい戦いが待っているとも言えるわけですが、
- 割安な銘柄であること
- ウォーレン・バフェットが買い増した銘柄であること
を踏まえつつ、『逆張り投資』的な意味合いで手をだしてみても面白いかもしれません。
なお、ウォーレン・バフェットは、
- 2017年にウォルマート株を売却
- 2019年にクローガー株を購入
- コロナ禍にクローガー株を買い増し
しています。
買いたくなりますねぇ…。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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