最終更新日:2020/8/18
モトリーフールに『インデックスファンドに投資しない3つの理由』という記事があったので、考察してみます。
その記事では、3つの理由として
- 市場をアウトパフォームしたい(市場平均より高いリターンを取りたい)
- 投資内容を自分で管理したい
- 自力で分散投資できる
を挙げていますので、順に見ていきたいと思います。
<目次>
市場をアウトパフォームしたい
最初の理由は『市場をアウトパフォームしたい(市場平均より高いリターンを取りたい)』という、ごく当たり前な理由です。
インデックス投資は『市場平均にかける投資方法』であるため、当然のように市場平均は超えられず、手数料(信託報酬)の分だけ市場平均を下回ることになります。
『よって市場平均以上のリターン』を手にしようと思うと、投資先の銘柄(企業)などを自分の力で選ぶ必要が出てきます。
が、個人投資家が『プロ投資家のひしめき合う株式市場』で勝者となることは容易ではありません。
また、『インデックス投資で市場平均を超えられない』のは確かですが、
- インデックス投資では、ほとんどのプロ投資家(アクティブ投資)の成績は超えられる
ことが『著書:敗者のゲーム』などで証明されています。
関連記事:【要約】「敗者のゲーム」で投資の敗者にならない道を探る【書評】
さらに、投資家人口の少ない日本では、
- インデックス投資のリターンだけでも、ほとんどの人より大きな資産を手に入れられる
ことも間違いありません。
関連記事:【初心者必見】"勝てる投資家"になる方法
よって、多くの投資家にとって、
- 『市場をアウトパフォームしたい』という願望を叶えることは困難
- 市場をアウトパフォームせずとも、それなりなリターンは得られる
ことから、「インデックスファンドへ投資してもいいんじゃないの?」というのが、本ブログの筆者ひょしおんぬの主張です。
なお、少し話はそれますが、
- インデックス投資は、市場平均を少し下回る成績
- 個別銘柄への投資は、市場平均を下回る成績
となると「じゃあ、誰が儲けてんの?」との疑問がわくくかもしれませんが、その答えとしては『手数料を取る証券会社が最も儲けている』と言ってもいいのかもしれません。
投資内容を自分で管理したい
続いて『投資内容を自分で管理したい』という理由についてです。
これもごく当たり前なり理由です。
例えば、
『日経平均を対象としたインデックスファンド』を買えば、自動的に『NISS〇N』のような『やばい企業』へも投資していることとなってしまいます。
ほとんどの人が「これは避けたい」と思うでしょうし、ひょしおんぬもそう思います。
しかし、これら企業への投資を避けることは、『リターンを得るチャンスを逃す』ことにもなりかねないため、個人的な思想は忘れて投資をすることがインデックス投資です。
具体的に説明すると、『やばい企業』の多くは『同業他社に比べて低い株価』となっているパターンがほとんどです。
(みなから「やべー」と思われているので当然ですね)
しかし、『ヤバい企業』が『思ったよりもヤバくない企業』だと投資家たちから認識されるようになれば、株価は回復し、
『(優良じゃないけど)まともな企業』くらいにまで認識されるようになれば、株価は大きく上昇することが期待できます。
(不良が更生して、急激に評価を上げるのと同じことですね)
つまり、インデックス投資をすることで、『逆張り(株価が下げた時に買う)に成功する』という大きなリターンを得る”可能性”を手にすることが可能となるわけです。
よって、
- 『投資内容を自分で管理したい』という感情を抑えて、リターンを取るべし
というのが、ひょしおんぬの主張になります。
自力で分散投資できる
最後に『自力で分散投資できる』という内容についてです。
インデックスファンドへの投資は『”分散投資”をすることで、リスクを減らして平均的なリターンを得られる』のが最大のメリットですが、『自分で分散投資できる投資家』であれば、インデックスファンドを利用する必要はない、というわけです。
これについては同意です。
ただし、『自分で分散投資できる投資家』になるためには、高いハードルが待ち構えています。
具体的には、
- 適切な企業を選ぶための知識
- 数多くの企業に投資するための資金力
- 適切な分散投資を続けるだけの労力
などなどが、必要となります。
例えば、『アメリカ企業への投資だけでOK』と考えている投資家であれば、
- 知識的にも : 知っている企業が多い
- 資金力的にも : 1株単位で買える
- 労力的にも : 簡単に売買できる
ため、特に問題はないかもしれませんが、
『世界中に分散投資したい』と考えているのであれば、そう簡単な話ではなくなります。
具体的には、
- 日常生活では聞かないような企業のことを調べて
- 大量の企業に分散投資するための資金を準備して
- (特に新興国などは)現地国に証券口座を開いて
などなどといった、面倒ごとが多く発生します。
よって、
- 分散投資できるならした方がいいが、”大変だから”の一言でインデックス投資を選ぶのもあり
というのがひょしおんぬの主張となります。
まとめ:インデックス投資は無難な投資方法
元記事の最後は、以下の様な(ちょっと煽りぎみの)言葉で締めくくられています。
一般論として、インデックスファンドは普通の個人投資家、つまり資産を増やしたいが、銘柄について調べる時間や忍耐力がない投資家にとって優れた選択肢であり、また過度なリスクは避けたい投資家にとっても良い選択肢と言えます。
しかし、自身でポートフォリオを組むだけの十分な知識やスキルのある投資家であれば、インデックスファンドを上回るリターンを得られる可能性もありますし、何よりも自分で組み立てた投資ポートフォリオが成功した時の満足感はたまりません。
別の言い方をすれば、インデックスファンドに投資することは安易な投資方法と言えます。
インデックスファンドが悪いということは決してありませんが、さらに上を目指すという道もあるということです。
この内容には完全に同意できます。
ひょしおんぬは、まさに 『資産を増やしたいが、銘柄について調べる時間や忍耐力がない投資家』に当てはまりますし、多くのサラリーマン投資家は、これに当てはまるのはないでしょうか?
『インデックス投資を超えるリターンを手に入れられる』のであれば、間違いなくそれがベストです。
(ひょしおんぬもそうしたいよ…)
しかし、多くの個人投資家にとって『インデックス投資を超えることが難しい』以上は、記事で言われている『安易な投資方法』であるインデックス投資を活用することは、『楽して”ぼちぼち儲けたい”と考えている投資家』にとって理にかなっていると言えそうです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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本ブログの読者たちに『最も伝えたい内容』を整理した記事です。
筆者はこの記事で紹介する本たちの力によって、
- 大きな資産を手に入れ、セミリタイア計画を遂行出来ている
と考えています。
本ほど『投資利回りの高い(低コストで人生を豊かにする)もの』は他には考えられません。
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