最終更新日:2020/8/19
”他人の成功体験”を真似していては、投資で成功することはできません。
しょっちゅう「投資で勝つための方法」が書かれている新刊が出ています。
が、「投資で勝つための方法」が本当にあるのならば、新刊がどんどん出てくる必要はありません。
本当に「勝つための方法」があるのであれば、最初にでた「勝つための方法」が大ベストセラーとなり、多くの投資家がその方法を使っているはずだからです。
目線を変えると、過去に出た「勝つための方法」で勝てない人がいるから、新しい「勝つための方法」の需要があり、どんどん新刊が出てくるわけです。
つまり、出回っている「投資で勝つための方法」は、「投資で勝つことができない方法」ともいえます。
※ちなみに「著者が嘘をついている」と言っているわけではないです。著者は”その時”、”その方法”で本当に成功したのでしょう。
というわけで、そこで生まれる「じゃあどうしたら成功するの?」という疑問について、本記事で考察していきたいと思います。
<目次>
- 【失敗から学べ】投資で成功する為の方法【成功体験は再現しない】
- 失敗した方法は再現する
- 過去の失敗した記録を集めることで、消去法で自分の投資法をレベルアップ可能
- まとめ:失敗を学ぶことが投資で成功する方法
【失敗から学べ】投資で成功する為の方法【成功体験は再現しない】
最初に結論を書いてしまうと、「投資で成功する方法」は、
- 「過去の成功した方法」に再現性はないので、「過去に失敗した方法」から学ぶ
しかありません。
これは投資に限った話ではありませんが、「○○をしたら成功した」は、
- たまたまそうだった(運がよかった)
- その時代から通用した
- その人だからこそ通用した
- 成功の理由はそれだけではなかった(気付いていない別の行動が成功理由だった)
などなど、真似をしたところで上手くいかないケースがほとんどです。
記事の前半で「投資で勝つための方法の著者は嘘をついているわけではない」と言っているのは、上で列挙したような条件がそろっていたので、
- 著者はぐうぜんにも「自分の考える”投資で勝つための方法”」で上手くいっただけ
と、考えているからです。
(嘘をついている著者もいるかもしれませんが…)
よって、「投資で勝つための方法」を”参考”にするのはかまいませんが、それだけを妄信して真似すれば、ほぼ間違いなく上手くいかないでしょう。
「じゃあ、他人の経験から学ぶことはできないのか?」と言われると、そんなことはありません。
失敗した方法は再現する
”成功体験”は再現性が低く勉強にならなくても、”失敗体験”は大いに勉強になります。
ウォーレン・バフェットの右腕として、長いあいだ投資界のトップに君臨しているチャーリー・マンガーが「失敗ノート」を残しているのは有名な話です。
(チャーリー・マンガー:1924年生まれ!バークシャー・ハサウェイの副会長としてまだ現役!)
彼は
- 成功の理由は分からないが、失敗した理由はだいたい分かる
と言い、成功体験よりも失敗体験を大事にしています。
これは、自分の人生を振り返ってもよくわかると思うのですが、
- 自分が人生で大失敗したときの理由は、容易に想像できる
ものの
- 自分が人生で大成功したときの理由は「おれ、頑張ったからなぁ…」とか「運が良かったなぁ」のように、ぼんやりとしか分からない
場合がほとんどです。
そして、自分の失敗体験を再現しようと思えば、容易に再現できることも想像できるかと思います。
(同じように手を抜いたり、ミスをしたりすればいいだけなので)
よって、成功しようと思うと、過去の失敗から学び、再び「失敗のもととなった行動」をとらないようにすることが重要になってきます。
過去の失敗した記録を集めることで、消去法で自分の投資法をレベルアップ可能
その「失敗から学ぶ」方法のなかで、最も効果的なのは「自分の失敗体験から学ぶ」ことであることは間違いありません。
しかし、「投資での失敗」は「資産を減らす」こととなるため、できる限り自分で失敗したくはありません。
そこで「他人の失敗から学ぶ」ということが重要になってきます。
例えば、本ブログの筆者ひょしおんぬは、大量に重ねてきた失敗経験を以下記事にまとめて公開しています。
【失敗談まとめ】株式投資の初心者に伝えたいこと【同じ過ちを犯すな】
この記事では
- 信用取引の危険性
- 株主優待が甘くないこと
- 個別株投資のハードルの高さ
- ナンピン買いの恐ろしさ
などなど、個人投資家にとって学ぶべき失敗体験が数多く学ぶことができます。
(学んでくれたらひょしおんぬの失敗体験も安らかに成仏できますので、ぜひ…)
他にも、
といった、歴史的名書には、過去にやらかしまくった人達の行動が書かれており、「こんな感じでバブルが発生したのか…。」などなど、危険を察知する能力を磨くことに役立ちます。
これらを学んでおくことで、”危険(バブルなど)”を察知する能力が高まり、資産を大きく減らす事態を回避することに役立ちます。
その結果として、”投資での成功”を得られることになるわけです。
まとめ:失敗を学ぶことが投資で成功する方法
ここまで記事にさせてもたった通り、”投資で成功する方法”が容易に見つけられない以上、
- ”投資で失敗する方法”を数多くまなび、同じ失敗をしないようにすることが、投資で成功するために有効な方法
と言えそうです。
そして、”投資で成功した(する)方法”とうたっているテクニックは、世の中にあふれかえっていますが、”投資で失敗した方法”は比較的でまわっていません。
よって、本記事でも紹介させてもらったような本を読んだり、個人ブログなどにある「失敗談」などから学ぶことが有効かと思います。
言わずもがな、最も勉強になるのは”自分の失敗体験”ですが、せっかく”他人の失敗体験”がそこらへんに転がっているので、これを教訓としない手はないです。
「わたしの成功をサポートするために、わざわざ他人が失敗してくれている。」
と、ありがたく失敗談を利用させてもらいましょう。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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以下は、本ブログの読者たちに”最も伝えたい内容”を整理した記事です。
筆者はこの記事で紹介する本たちの力によって、大きな資産を手に入れ、セミリタイア計画を遂行出来ています。
本ほど『低いコストで大きいリターンが得られる投資(人生を豊かにするもの)』は他にはありません。
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