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【要約】ウォール街のランダムウォーカー:株式投資の不滅の心理【書評】

最終更新日:2020/6/24

 

全ての投資家にとっての必読書ともいえる、ウォール街のランダムウォーカーを要約・解説していきます。

 

ウォール街のランダムウォーカーでは、ファンダメンタル分析、テクニカル分析だけでなく、行動ファイナンス(心理学的分析)についても大量の実績を元に有用性を検証し、多くの投資家にとっての最適な投資法を教えてくれます。

 

<目次>

  

ケインズの「美人投票」論

マクロ経済学を確立させたことで有名な経済学者ジョン・メイナード・ケインズ(身長は約2m)株式投資の本質を「新聞紙上美人コンテスト」に例えて説明しました。

これは新聞紙上に100人の美女の顔写真を掲載して、不特定多数の読者に6名連記で投票させた催しのことである。

そして、この「美人コンテスト」で選ばれた美女たちに、最も近い投票をした読者に多額の賞金が与えられた。

この美人投票に勝つためには、読者個人の美的基準は全く無関係なことに気付くだろう。

この場合のより優れた投票戦略は、むしろ他の読者たちが美人と思う顔のほうを選ぶことである。

これは、「株の取引は”自分の買った値段”よりも高く買い取ってくれる誰かが現れれば利益が発生する」ことと同じで、”自分の考える企業の価値”とは全く関係なく、”より高く買ってくれるであろう人が現れる株”を買うことが正解となります。

 

すなわち、アマゾン株のように「PERが100倍を超えるような異常に割高な株」であったとしても、”より高く買ってくれる人”が現れるのであれば”買い”となるわけです。

 

今後あなたがアマゾン株をPER200倍で買ったとしても、愚かにも「PER300倍でも欲しい」と思っている人に売ってしまえば儲かります。

 

これが続くと”バブル”が発生し、”買いたい”という愚かな人が出てこないほどの高値となった後に、バブルが崩壊します。

 

というわけで、ウォール街のランダムウォーカーでは過去のバブルを大量に挙げ、投資家の愚かさを露わにしています。

 

かのニュートンも大損

過去の有名なバブルに「南海泡沫事件」というものがあります。

 

南海会社は1711年にアフリカの奴隷産業で利益を上げることを目的に設立され、投機ブームによって数か月で株価が10倍にまで上昇しました。

 

その後、政府は鎮静化のための規制を設けましたが、鎮静化だけに留まらず大暴落を引き起こしました。

 

そのバブル崩壊で、大きな損失を被った人々の中には、かのアイザック・ニュートンも含まれ

「私は天体の動きは計算できるのだが、人々の狂気ばかりははかりきれなかった」

 と、嘆いたようです。

 

歴史に名をのこす程の知能を持ったニュートンでさえ、バブルを避けられませんでしたが、あなたはバブルを避けられそうですか?

 

そして、ウォール街のランダムウォーカーでは、市場の狂気の章の締めくくりに以下のような言葉を載せています。

 

市場で常に損をする人たちというのは、大小さまざまのチューリップバブルの魅力に抵抗できないタイプの人たちである。

株式市場で金儲けをすることは、実際、それほど難しいことではない。

仮にウォールストリート・ジャーナルの株価欄にダーツを投げて銘柄を選んだとしても、長期的にはかなり高いリターンを上げることができるのである。

むしろ難しいのは、短期的に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に、お金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである。

 

チャート分析はなぜうまくいかないのか

ウォール街のランダムウォーカーでは、以下のような言葉でチャート分析(テクニカル分析)について表現しています。

この手の手法(テクニカル分析)は、結局のところ自己矛盾に陥るものだということである。

いかなる手法にせよ、同じ手法を用いる人々が多くなればなるほど、その有効性は低くなっていく。

もし、皆が同じシグナルに対して同じ行動を取るとしたら、どんなシグナルに基づいて売買したところで何の利益も得られない。

 

世を見渡すと「テクニカル分析で勝つための方法」が解説されている情報があふれています。

しかし、上記で指摘されている通り、”皆が知っているてる勝つための方法”は、既に死んでいる方法です。

 

タイミングを計った投資で利益を上げようと思った場合、”これから株価が上がる銘柄”を、”誰よりも早く買う”必要があります。

しかし、”これから株が上がる銘柄”を探す手段が世に出回っているのであれば、皆が同じタイミングで購入することとなるため、「買おうと思った瞬間には既に高値」となっているわけです。

 

それだけでなく、”テクニカル分析”の対になると考えられている”ファンダメンタル分析”についても、”うまくいかない”としています。

 

なぜファンダメンタル分析も必ずしもうまくいかないのか

ウォール街のランダムウォーカーでは、ファンダメンタル分析が上手くいかない理由として、以下の3つを挙げています。

まず第一は、情報や分析が必ずしも正しいとは限らない点である。

第二に、「価値」の推定を間違う可能性が指摘できる。

第三に、市場も必ずしも自分の「間違い」を速やかに訂正するとは限らないこと、すなわち株価が必ずしも本来あるべき値段にサヤ寄せされないことがしばしばあることも、忘れてはなるまい。

 つまり

  • 業績を分析することは困難
  • 業績を分析できたところで株価に置き換えることは困難
  • 業績と株価が一致するとは限らない

と、いうことからファンダメンタル分析はうまくいかない。と言っています。

 

さらに、ファンダメンタル分析の生みの親ともいえる、ベンジャミン・グレアムでさえもが、ファンダメンタル分析に対して以下のようなコメントを残しています。

もはや、どんなに精巧な証券分析テクニックを用いても、他人より優れたリターンを得ることはできないのかもしれない。

こうしたテクニックは、「証券分析」の本が最初に出版された40年前には確かに実りの多い行為だった。しかし、状況は変わってしまった。

(今日では)多大な努力を費やして分析を行ったとしても、そのために必要なコストに見合った銘柄選択の効果を上げられるかどうかは疑問だ。

 昨今では、ウォール街に代表されるプロ投資家の報酬はかなり上昇しており、その結果として優秀な人材が多く集まることとなりました。

 

それによって、ファンダメンタル分析によって得られる”この銘柄は買いだ”というシグナルに、多くの投資家が同じタイミングで気付くこととなり、すぐに”株価上昇”につながってしまうこととなりました。

 

すなわち、「ファンダメンタル分析によって割安な株を見つける」ということは、今日では通用しなくなってしまったわけです。

 

 

まとめ:ウォール街のランダムウォーカーでは、失敗の歴史が学べる

ここまで記事にさせてもらった通り、ウォール街のランダムウォーカーでは、

  • 過去の失敗(バブル)の歴史
  • 利益を上げるための分析の難しさ

などが、多く語られています。

 

それだけでなく、

  • リスクの大きさとリターン(ベータ)の関係
  • 行動ファイナンス(集団心理)による戦略
  • インフレと金融資産のリターン
  • ライフサイクル毎の投資戦略
  • ウォール街に打ち勝つためのアプローチ

などなどが多く語られています。

 

本書では「市場に勝つことは難しい」と説きながらも、「勝つためのアプローチ」を記載しているところが面白いところではありますが、結局のところ「勝つためのアプローチ」が正しかったとしても、それが世にでた時点で「勝つためのアプローチ」ではなくなってしまいます。

 

ウォール街のランダムウォーカーでは、

「以前の版で記載していた勝つための手法が、現在では通用しなくなってきている」

と正直に書いており、市場に勝ち続けることの難しさがよく分かります。

 

しかし、”市場に勝つ方法”を見つけることは容易ではありませんが、過去の失敗を学ぶことで失敗を回避することは可能です。

 

市場の熱におかされ、大きな損失を被らないためのヒントが満載であるウォール街のランダムウォーカーは、大きな利益を得るよりも”損をしたくない”という投資家にとってお勧めの一冊です。

進んで痛い目を見る必要はありませんからね。

 

 おそらく5回くらい読んでいますが、ボリュームがすごいせいか、毎度新しい発見があって、長い間楽しませてもらっています。

「年に1度くらいは読もうかな」となる本です。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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