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オルカン(全世界株式)レバレッジ投資信託の長期リターンをシミュレーション

(2022/11/14:計算式に一部不備があったので修正しました)

 

「オルカンにレバレッジかけたら最強なんじゃね?」

という妄想をしたことがある人は多いでしょう。

 

私もそんな妄想をしたうちの一人です。

 

2021年12月に『グローバル2倍株(地球コンプリート)』という商品が設定されているものの、「設定からの期間も短いし、なんかちょっと違う…」ということでイマイチ参考になりません。

 

というわけで、机上で

  • 『オルカン(全世界株式)レバレッジ投資信託』があったらどんな推移になったのかをシミュレーションする

ことにしました。

 

具体的には、VT(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)の推移を参考に

  • 倍率を2倍や3倍に変更
  • 期間をいい感じに調整

などをして、本家VTとレバレッジをかけたVTとの差を比較していきます。

(なお、信託報酬や配当金などは考慮していません。日々の値動きにレバレッジをかけただけです。)

 

なお、この記事では『レバレッジをかけたVT』を『レバオル(レバレッジオルカン)』と呼ぶことにします。

(ついでに、VTのこともここでは『オルカン』と呼びます)

 

この記事を参考にした販売会社がレバオルを設定し、投資界隈をあっと言わせる日を楽しみにしております。

 

<目次>

 

VTの全期間(2008年6月~)でオルカンと3倍レバレッジオルカンを比較

まずは、もっともオーソドックスであろう

  • VTの全期間(2008年6月~)を使用
  • 3倍レバレッジを使用

で比較していきます。

 

なおスパコンSEは、長期に渡る資産形成のためにレバレッジを使用することにはもとより否定的ですが、

悪気があって『都合の悪い期間』や『都合の悪い倍率』を使用したわけではありません。

純粋な好奇心からシンプルに比較したらこうなっただけです。

 

いや、本当に。

 

 

…前置きが長くなりましたが、結果はこれ。

 

はい、すごい。

 

VTの設定がリーマンショック直前だっで、下落相場に弱いレバオルは

  • 設定から5か月で48.65ポイントから5.09ポイントに90%もの下落

と、悲惨なことになっています。

 

2009年以降は、オルカンが地味な右肩上がりを見せますが、こちらの記事でも書いたように

  • 一度暴落したレバレッジ商品は、復活するまでに多大な時間が必要

ということで、オルカンと比べると『底を這いずり回っている(上がっているけどグラフからは読めないレベルに…)』と言えるような推移となっています。

 

なお、

  • 2022年10月28日時点のレバオルは30.18ポイントと、リーマンショック14年前の値(48.65)にすら及んでいない

となっています。

 

14年以上投資してこれですからね。

報われませんね。

 

しかし、うえでも書いた通り『レバレッジ商品は暴落に弱い』ため、

  • リーマンショックを乗り越え、上昇相場に入ってからの推移

も確認してみましょう。

 

リーマンショック後のオルカンと3倍レバレッジオルカンを比較

具体的には『2009年1月~』の推移になります。

 

結果はこれ。

 

さっきより善戦してますね!!

 

2020年の新型コロナによる暴落が起きるまではいい感じで推移しています。

 

なお、2022年10月28日時点の基準価格を比較すると、

  • オルカン:  84.15ポイント
  • レバオル:102.94ポイント

と、オルカンを超えており

  • リーマンショックを含んだ場合の基準価格30.18ポイントと比べると、基準価格が3倍以上になっている

ということから、

  • レバレッジ商品は暴落にむちゃくちゃ弱い

ということが改めて分かりますね。

 

さて、ここまではオルカンを『3倍レバレッジ』で見てきましたが、『適切なレバレッジ』なるものが存在する可能性も否定できません。

 

そこで、レバレッジの倍率を変えてシミュレーションしていきます。

 

リーマンショック後のオルカンと2倍レバレッジオルカンを比較

『3倍』のような大きな倍率は、レバレッジ商品には不利に働くと考えられますので、

とりあえず2倍レバレッジにしてみてみましょう。

 

結果はこれ。

 

お!3倍より上がっている!!

 

2022年10月28日時点で、

  • オルカン:  84.15ポイント
  • レバオル:117.35ポイント

となり、3倍レバオルの『102.94ポイント』よりも上昇してきました。

 

というわけで、もう少し控えめのレバレッジを掛けてみましょう。

 

リーマンショック後の期間でオルカンと1.5倍レバレッジオルカンを比較

というわけで、1.5倍にしてみました。

 

結果はこれ。

 

さらに上がってきて、2022年10月28日時点で、

  • オルカン:  84.15ポイント
  • レバオル:105.36ポイント

となり、2倍レバオルの『117.35ポイント』より下がりました。

 

これを見ている限り、

  • 2009年~のオルカンに関しては、2倍程度が適切なレバレッジであった

となります。

 

では続いては、

「2倍だったらリーマンショックがあっても大丈夫なんじゃないの!?」

という期待をもってシミュレーションします。

オルカン全期間で2倍レバレッジオルカンと比較

結果はこれ。

コロナ後の暴騰によってオルカンを超えたものの、最終的には

  • オルカン:84.15ポイント
  • レバオル:72.02ポイント

と、残念な結果に。

 

といった感じで、14年程度のデータではありますが、ここまで見ている限りでは

  • 暴落のない相場において、レバレッジ投資はまぁまぁ有効である
  • ただし、現実的な『暴落のある相場』ではいまいちである

と言えそうです。

 

さて、次は短期間に絞って見てみましょう。

 

コロナ暴落後のオルカンと3倍レバレッジオルカンを比較

対象の期間は『コロナ暴落直後の回復期から』とします。

 

先ほどのグラフで言うと、



この部分(オレンジの丸)の、急上昇の部分(2020年3月19日)からです。

 

 

結果はこちら。

 

素晴らしい。

レバレッジ商品の面目躍如ですね。

 

途中までは。

 

もっとも上昇していたのは2021年11月8日時点で、

  • オルカン:109.23ポイント
  • レバオル:326.35ポイント

と、オルカンに比べて圧倒的なリターンをもたらしています。

 

開始時点(2020年3月19日)では、57.6ポイントであったため、

  • 3倍レバオルは、たった1年8か月で『5.7倍』にまで基準価格を上げた

ことになります。

 

夢がありますね…。

 

うえのグラフの後半では、残念ながら下落相場に悩まされ、オリジナルのオルカンとほぼ同じ基準価格にまで落ち込んでしまっていますが、うまく『上昇局面だけ』をつかむことができれば、大きなリターンをつかむことができるのは間違いありません。

 

ただ、その『上昇局面だけ』をつかむことが、凡庸な個人投資家にとっては不可能であることが問題なだけです…。

 

さて、最後におまけシミュレーションです。

 

VTの全期間(2008年6月~)でオルカンと0.8倍レバレッジオルカンを比較

レバレッジに応じて結果は変わってくるものの、色々検証していたら「1倍より下げたらどうなるんだろう?」という疑問を持ちました。

 

というわけで、0.8倍レバオルを爆誕させてみました。

 

結果はこちら。

 

はい、そうですよね。

横ばいになりますよね。

 

あたり前すぎた…。

 

検証は以上です。

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この記事を読む前には

「低めのレバレッジオルカンなら、もしかしたら長期的にも儲かるかもしれない…」

と直感的に感じていた人も多いのではないでしょうか。

 

ここら辺も含めて、

  • 人間の直感なんて当てにならないものを信じるのではなく、リアルな数値を使って検証しなければならない

ということを改めて強調したいと思います。

 

投資は『自分の人生を大きく左右するモノ』になり得ます。

その投資を、雰囲気や直感、感情だけにまかせて行ってはなりません。

 

投資には、自分の人生がかかっていることを理解し、冷静に、着実に、投資先を選ぶよう心掛けましょう。

 

なお、この記事では

  • オルカンの実績上、レバレッジ投資は合わない

との結論になりましたが、

  • どのような投資であれば、レバレッジ投資が向いているのか?

を下の記事で考察していますので、ぜひご確認ください。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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