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「永久に高配当の株に投資しておけばいい」という詐欺

『永久に持っておきたい6つの高配当米国株』という広告をよく見かけます。

 

しかし、私は『永久に持っておいてもいい銘柄なんてものは存在しない』と考えているため、「詐欺ではないか?」と疑っています。

 

ちなみに、こんな広告です。

 

この広告は、『Oxford Club Japan』という投資戦略などを提供する団体によるものです。

 

広告には

「永久に持っていたい」

「日本人が知らない」

「年4回、6つ合わせて年24回の配当収入」

という(投資に慣れていない人からすると)魅力的な言葉がならんでいるわけですが、本当に魅力的な話なのでしょうか?

第一印象は「アヤシイ…」というのが正直なところではないでしょうか?

 

とはいえ、これが本当の話なのであれば、見逃しておける案件ではないのかもしれません。

 

というわけで、この記事の中で「永久に高配当の株に投資しておけばいい」という広告の中身を詳しくを見ていきましょう。

 

なお、この記事の内容はあくまでスパコンSE個人の見解であり、「○○である」と断定するものではありません。

 

<目次>

 

永久に高配当の株に投資しておけばいいという詐欺

その『6つの高配当米国株』は、

と、「メルマガに登録したら教えますよ!」と書いてあるわりに、公式ページにも記載されているので、ここで紹介したいと思います。

(そのページはこちら。一応リンクを張りますが、見なくて良いです。)

 

6つの高配当米国株

  • アッヴィ (ABBV) :医療品開発
  • ラザード (LAZ):投資銀行
  • レイセオン・テクノロジーズ (RTX):航空宇宙事業
  • イートン(ETN):電力管理会社
  • BCE (BCE) :通信会社
  • エンブリッジ (ENB) :エネルギー配給会社

 

とりあえず、メジャーな企業はない(スパコンSE基準)ので「日本人が知らない」という宣伝文句は、ある程度満たしていると言えそうです。

 

また、ABBV、RTX、ETNの3銘柄はS&P500銘柄なので、「たぶん、優良企業なんだろうな~」という感想を持ちました。

 

「詐欺じゃね?」と言いたくなるデータ

もちろん、これら銘柄を推しているのには理由はちゃんと説明されていますが、私のような疑り深い人間からすると、『ストレートに信じることができないデータ』が使われているので、紹介していきたいと思います。

 

予想推移について

まずは、このグラフ。

これは、『アッヴィ (ABBV) の配当実績および予想』のグラフで、パッとみた印象は「右肩上がりだし、これは期待できる!」と思ってしまいます。

しかし、実績はたった5年分しなく、また、予想も5年分のっています。

 

先を見通すことが難しい未来の予想が5年分もあると、「本当に?」と思ってしまいます。

 

これだけならまだしも、2025年、2026年には、配当の予想が急激に伸びると予想されているグラフとなっているわけですが、「4年後、5年後の伸びには、何の根拠があるの?」との疑問をもってしまいます。

 

というわけで、日経新聞に掲載されているアッヴィ (ABBV) の業績予想を見てみましょう。

あれ?2023年は売上も利益も落ちていく予想となっておりますが…?

 

これを見ただけで、「日経の予想の方が正しい!」なんて言うことはできませんが、

  • 5年先まで配当が右肩上がり!
  • 永久に投資しておいてOK!

を信じることが難しい銘柄だと言わざるをえません。

 

「S&P500をアウトパフォーム」について

続いては、このグラフ。

 

「BEC、ENBがS&P500をアプトパフォーム」とアピールしていますが、なんと比較対象の期間が5か月分だけという…。

 

正直にいって、「永遠に…」といううたい文句なのに、紹介する実績はたった5か月分ってどうなのよ?と私は思ってしまいました。

 

謎の『年利11%』

Oxford Club Japanのサイトには、高配当銘柄への投資のメリットについて、以下のように説明しています。

実際に、米国の主要500社の株価推移を表す指標であるS&P500の年成長率は、過去約50年間で約7%となっています(配当を含まない場合)。

年4%の配当利回りと7%の株価成長を足すと年間11%。

年利11%で複利運用(配当をひたすら再投資)するということは、10年~11年で当初資金は倍に増えることになります。これは銀行にただ預金しておくだけでは絶対に得られないリターンです。

 

申し訳ないのですが、ツッコミどころ満載です。

 

まず、

  • S&P500の年成長率は、過去約50年間で約7%

はいいでしょう(確認はしていないけど、そんなもんでしょうw)

 

しかし、

  • 年4%の配当利回りと7%の株価成長を足すと年間11%。

とありますが、なんでS&P500の平均成長率(7%)に年4%の配当を足したんでしょうか?

S&P500の配当利回りの平均は、だいたい2%未満で推移しているんですが?

 

基本的には、配当利回りの高い銘柄は、株価が上昇しづらい傾向があります。

配当金を株主に払うぶん、研究開発費や事業を拡大するために使えるお金が減ることになり、売り上げが伸びづらいためです。

 

よって、

  • 成長率7%の企業は、配当利回りもS&P500の平均値しかない
  • 配当利回りがS&P500の平均以上にある企業は、成長率が7%より低い

というのがストレートな考え方です。

 

そして、

  • 年利11%で複利運用(配当をひたすら再投資)するということは、10年~11年で当初資金は倍に増えることになります。

という、「どう計算したんですかね?」とツッコミたくなる説明も…。

 

投資家にとっては常識である、『72の法則』というやつがあり、

  • 72 ÷ 年利(%)=資産が倍になる年数

と、計算できます。

 

つまり、年利11%であれば、『6~7年で資産が倍になる』と計算できます。

であるにも関わらず『10~11年で倍に増える』って…。

いい方向に騙すのならまだしも、なんで悪い方向に…?

 

こんな情報が載っていると、どうしても「大丈夫かいな…?」「詐欺じゃないの…?」と疑ってしまいます。

 

6つの銘柄が変化している不思議

また、ちょっと調べてみると、2021年8月時点で『Oxford Club Japan』が推している6銘柄が見つかりました。

並べると、こんな感じです。

2021年8月 2022年10月
アッヴィ アッヴィ
ラザード ラザード
レイセオン・テクノロジーズ レイセオン・テクノロジーズ
イートン イートン
アメリカン・キャンパス・コミュニティ BCE 
AT&T エンブリッジ

 

ふむふむ、時代の流れに合わせて銘柄を変更している良いアップデートだな…。

 

…ってなるかいな!!!

 

『永久に持っていきたい6つの株』が1年たらずで2銘柄も入れ替わってどうするのよ!

 

いや…、

…そんなツッコミをするのは素人です。

 

そのあたり『Oxford Club Japan』に抜かりはなく、

  • 定期的なアップデートがあるから、無料メルマガに登録してね!

と誘導し、そのうえで、

  • 有料会員(年1万円)になれば、おススメできる銘柄を毎月教えてさしあげますよ

と、バッチリなサポート体制を準備しています。

 

つまり、有料会員にさえなっておけば、

  • 投資についての勉強をする
  • 投資先企業の情報をあつめる
  • ライバルとなる企業と比較をする
  • その企業が属する業界の将来を学び、予想する
  • その業界内で、その企業がどういうポジションを築けるのか考える

といった面倒な作業をする必要がなくなり、推奨された銘柄に投資するだけで大きなリターンが期待できるということです。

 

素晴らしいですね。

 

…ってなるかいな!!!

 

といった感じで、「永久に高配当の株に投資しておけばいい」という宣伝文句には、『ツッコミどころ満載』だと言わざるをえませんでした。

 

『永久に投資し続けられる』企業なんてものはない。

『Oxford Club Japan』では、『永久に持っていたい6つの米国株』を紹介しているわけですが、そんなものは存在しません。

 

仮に今の時点で、『世界をリードしている超優良企業』であったとしても、

  • いまの経営者が『永久』にいるわけではない
  • いま求められている製品は、将来不要となる製品かもしれない
  • いまの流行は、将来の流行ではない
  • ユーザの価値観は、常にアップデートし続けている
  • 天変地異によって、時代(事態)が急激に変化することがある

などなど、時代によって『必要とされるモノ』が変化し、ヒトも入れ替わり、環境も変わっていくため、

  • 『永久に投資し続けられる』企業なんてものはない。

と言えるでしょう。

 

昔、日本にも『サラリーマンがお金持ちになるための裏技』がまことしやかにささやかれていました。

それは、

  • 給料が入るたびに、その一部を東電に投資し続ける

という投資法です。

 

東電は、高配当で経営も安定している『盤石の銘柄』であることから、着実に資産を増やすための方法として語られていたわけです。

 

実際に、過去にはこれで大きなリターンを手に入れた人が多くいました。

 

しかし、『この”裏技”がいかにバカげた行為であったか』は、説明するまでもないでしょう。

 

『いま盤石な銘柄である』と『将来も盤石である』はイコールではないのです。

 

公開情報に「他よりも儲けられる銘柄」なんてものはない。

また、実際に『永久に投資するべき高配当の銘柄』があったとしても、その情報が一般公開された時点で、『ただの割高銘柄』となってしまうことが予想されます。

 

というのも、『永久に投資するべき高配当の銘柄』が多くの人に知れ渡ってしまうと、

  • それら銘柄に多くの人が投資し
  • その企業の株価が上がり
  • 配当利回りは落ち
  • 投資によるリターンが押し下げられる

となるためです。

 

つまり、

  • 優良な銘柄があったとしても、その事実が広がることで優良な銘柄ではなくなる

わけです。

 

であれば、『”永久に投資するべき銘柄”を知っている人物』が取るべき行動は、

  • 『永久に投資するべき銘柄』を誰にも言うことなく、ひっそりと一人で投資をして、こっそりと儲けるコト

であると言えるでしょう。

 

『”永久に投資するべき銘柄”を知っている人物』が、「こっそり一緒に儲けようよ」と友人や知人に教えるのであればまだしも、

『見知らぬ他人にそれを教えることで、自分のリターンを押し下げる行為』をするとは到底思えません。

 

であるのにも関わらず、お金を取って「○○に投資すべし!」と情報を売っている時点で「あやしい」という判断ができます。

 

よって、この記事で取り上げているような、

  • 「○○銘柄に投資しておけば安心だよ!」という誘い文句のほとんどは、『詐欺的な誘い』である可能性が高い

と考えられます(もちろん、そうでないモノもあるでしょう)

 

というわけで、投資詐欺にあう人が少しでも減るよう、少々厳しめに書かせてもらいました。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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