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【失敗談まとめ】株式投資の初心者に伝えたいこと【同じ過ちを犯すな】

スパコンSEは15年以上の投資経験の中で驚くほど失敗してきました。

スパコンSEの失敗を糧にしてコロナショックを乗り越えてくれ!! 

 

というわけで、実際に失敗した経験を振り返り、投資初心者に注意してもらいことをまとめました。

 

まだ投資暦の短い方や、これから投資を始めようと思っている方には、スパコンSEの悲惨な失敗を糧にして頂き、同じ過ちを繰り返さないようにいて頂きたいと思います。

 

また、この記事を読んで頂ければ「いくら失敗しても継続すれば成功できる」ということも理解頂けるかと思います。

 

新型コロナウィルスで荒れている現在だからこそ、是非読んで頂きたい内容となっています。

 

<目次>

  

【失敗談まとめ】株式投資の初心者に伝えたいこと

【失敗談まとめ】株式投資の初心者に伝えたいこと【同じ過ちを繰り返すな】

 スパコンSEが伝えたい投資に関する注意事項は以下の通りです。

  • 短期株式投資はマイナスサムゲーム
  • 株式投資のライバルは投資のプロばかりだ
  • 投資によくあるビギナーズラックに浮かれるな
  • 信用取引はギャンブルだ
  • 大きく株価を下げた企業に手を出すな
  • 株主優待はあまり得ではない

 

それではさっそくスパコンSEの失敗談を元に、個別に解説してきます。 

 

失敗談1:短期株式投資はマイナスサムゲーム

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よく「株式投資はゼロサムゲームで生産性がない」と言われますが、実際はそれどころかマイナスサムゲームです(短期取引の場合は)

 

「ゼロサムゲーム」とは「儲けた人がいれば同額だけ損をした人がいるので、市場全体で見るとプラスマイナスゼロ」という意味です。

 

しかし株式投資は取引毎に手数料が必要となるため、実際にはマイナスサムゲームで「取引をすればするほど資産が減少していく(100円の株を買って100円で売ったとしても、手数料の分だけ損をしている)」のが現実です。

 

スパコンSEも、投資1年目は1日に何回も売買するような取引を行っていましたが、当時(2007年頃)は「1度の売買で最低500円の手数料」を支払っていました。

 

具体的には、10銘柄をそれぞれ「買い&売り」をすると、それだけで1万円の手数料を支払っていたことになります。

それを毎日続けると20万円/月(20日稼働として)の手数料を支払っていたことになります。

 

…そりゃー勝てるわけないがね。

 

昨今では株の売買手数料はずいぶんと安くなっていますが、それでも取引回数が増えれば増えるほど、自身の資産を削っていくことを理解しておきましょう。

 

よって、株の売買で平均点("取引した株価"ではプラスマイナスゼロ)を取っている投資家は手数料の分だけ資産を減らしていることになります。

 

ということは、あなたが短期株式投資で利益を上げるためには、市場にいるライバル投資家の平均を大きく上回る実力を手に入れる必要があります。

 

しかし、市場のライバル投資家はプロばかりです。

失敗談2:株式投資のライバルは投資のプロばかりだ

これも投資初心者の頃には知りませんでしたが、世の中で株式投資をしている投資家の8割~9割は機関投資家(プロの投資家)です。

 

もう一度言います。

あなたが立ち向かう「平均以上の成績を収めないと利益の出ない(損をする)世界」の8割~9割はプロです。

 

あなたはその世界の中で平均以上の成績を収める自身はありますか?

 

投資初心者には難しくても、投資暦が長くなれば一般投資家にも平均点以上を取ることは可能でしょうか?

 

では、投資暦13年のスパコンSEを例として検証してみます。

  • 一般投資家が毎日1時間ずつ投資の勉強や株取引をした場合

年間で「365時間(365(日)×1(時間)」

13年間で「5745時間(13(年)×365(時間)」を株取引の経験値として得られたことになります。

  • プロ投資家は出勤日のみ8時間投資に触れているとし、 年間240日出勤した場合

年間で「1920時間(240(日)×8(時間)」

13年間で「24960時間(13(年)×1920(時間)」を株取引の経験値として得られたことになります。

 よって、スパコンSEの13年に渡る投資の勉強・経験は、プロ投資家3年目(5760時間の経験)の若造にも劣ることになります。

 

ぐぬぬぬぬ…

 

ただでさえ優秀な人材の集まるプロ投資家たちに対して、これでは勝てる気がしません。

 

唯一勝てるところは「長期に渡って市場を見てきたこと」だけで、リーマンショックや民主党政権時の株価低迷時代など、長いあいだ市場に留まっていたからこそ得られた経験はあります。

 

ですが、短期的な株取引には基本的に役に立たない経験です。

 

よって、どうあってもプロ投資家に勝利することは出来ないように思われますが、世の中にはビギナーズラックなるものが存在しており、運さえよければプロにも勝利することが可能です。

 

失敗談3:株式投資によくあるビギナーズラックに浮かれるな【失敗談】

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実際にスパコンSEは、投資開始当初の3か月間は10%/月の利益を上げる事に成功し、投資元本100万円が3か月で140万円になりました。

 

しかし、今思えばそれは完全にビギナーズラックでした。

ですが、それに気づいていないスパコンSEは

100万円が月10%で増え続ければ…

  • 1年で300万円に
  • 2年で1000万円に
  • 3年で3000万円
  • 4年で1億円近く

にもなるぞ!

複利ってすげぇ!!!

これでポルシェ買ってやる!

 

みたいなバカみたいな想像をしておりました。

 

完全に個人的意見ですが、株式投資は

  • 完全初心者:勝つも負けるも五分五分(手数料除く)
  • 初級者:ほとんどのケースで負ける
  • 中級車:たまに勝てるようになるかも
  • 上級者:勝つも負けるも五分五分(手数料除く)
  • 超上級者:勝てるようになる

というイメージを持っています。

 

基本的に株価は、短期的には「上がるか」「下がるか」の2択しかないわけで、「完全初心者が何の根拠もなく買う株」は、

  • 運が良ければ上がる
  • 運が悪ければ下がる

 ただこれだけです。

 

ようは、完全初心者は「投資家」ではなく「コイントスの裏表にかけているギャンブラー」と同じなわけで、勝つも負けるも五分五分となります。

 

しかし、投資についてある程度学んでくると「投資の常識」に縛られるようになります。

 

その「投資の常識」を手に入れたことで「ギャンブラー」から「レベルの低い投資家」にジョブチェンジし、投資家の土台に乗って勝負することになります。

しかし、当然「普通レベル以上の投資家」にはカモにされることとなり、勝率が五分五分から低下することになります。

 

その後、必死に勉強を続けることで、一部の優秀な人は「レベルの高い投資家」へとクラスアップし、株式市場の勝者となれます(なれるかもしれません)

 

これをグラフにするとこんな感じです。

株式投資の成長曲線

投資経験が短いうちは、(完全ギャンブルであるため)投資偏差値が50点程度ありますが、半端に勉強をすることで投資偏差値が急落します。

その後、真剣に勉強すると少しずつ投資偏差値が上がっていき、いつかは偏差値50を超えます。

ただし、「偏差値50を超えるタイミング」が1年後なのか、30年後なのかは分かりません

※効果には個人差があります

 

スパコンSEはこれを「投資に慣れてきた人が最もカモられる曲線」と呼んでいます。

 

しかし、それを理解していなかった完全初心者時代の(ビギナーズラックに浮かれた)スパコンSEは、調子に乗って信用取引にも手を出していくのでした…。

 

失敗談4:株式の信用取引はギャンブルだ

信用取引を利用すると、自分の保有している資産の数倍の株を購入することが可能となります。

 

例えば「100万円の現金を持っていれば、300万円(3倍)までの株を買うことができる」 となります。

 

先ほどの

  • 100万円が3か月で140万円(40万円の利益)になった!

を例にすると、信用取引で3倍の株式売買をしていけば

  • 100万円が3か月で220万円(120万円の利益)になった!!

となるわけです。

 

そこで「3か月連続で10%もの利益を上げたセンス抜群のスパコンSE」は、当然のように「信用取引しないと損でしょ」と、信用取引の手を出しました。

 

結果は以下記事にも書いた通り、悲惨な結末を迎えることとなりました…。

www.hyoshionnu.com

 

信用取引で利益が3倍になるということは、損失も3倍になるということです。

 

よって、通常の取引で

  • 100万円が65万円(35万円の損失)になった!

を例にすると、信用取引で3倍の取引をしていた場合は、

  • 100万円がマイナス5万円(105万円の損失)になった!!

となり、破綻するわけです。

 

 

破綻したわけです…

 

なお、スパコンSEはリーマンショックでの株価下落の最中に、信用取引を利用して3倍の日産株を買っていたわけですが、結構強気で買っていました。

 

それは

不景気で一時的に企業の売り上げが減ったところで、工場がなくなるわけでも、研究の成果がなくなるわけでも、優秀な人材がいなくなるわけでもないから、企業の価値は変わらないのでは。

だから株価もそんなに下がるわけないでしょ。

 という考えの元でした(分かって頂けますよね?)

 

 しかし!

 

日産の株価は半分以下にまで落ち込みました。

 

はい。スパコンSE破綻しました。

 

常識的に考えると「株価は企業価値を反映している」わけですが、それだけではありません。

「今後景気が悪化する」と判断する人が多ければ、株価は下がります。

「今の株価は高い気がする」と考える人がいれば、株価は下がります。

「なんかよく分からんないけど、株価が下がってきて怖いから株を売ろう!」と行動する人がいれば、株価はさらに下がります。

 

企業の実態だけが株価を決めているわけではないのです。

 

以下記事にも書いた、ジョージ・ソロスの考える「再帰性」に近いものがあります。

 

また、「今後成長する企業や国」だからといって、株価が上昇するとは限らないのも同様です。

 

基本的に株価は「今後の成長率を織り込み済み」だからです。

 

そうとは知らぬ初心者の頃のスパコンSE(2009年くらい)は「今後中国が成長するらしいから、無難な中国企業の株を買っておけばいいんじゃね?」と、短絡的思考で中国株もいくつか買いました。

 

その後、中国は予想通り10年以上にも渡って大きく成長を続け、今では世界2位の経済力を手に入れています。

 

そして、その10年で香港ハンセン指数(中国株の代表的指数の一つ)はどうなったかというと、

 

あんまし上がってねぇ・・・。です。

香港ハンセン指数

 

GDPはかなり大きな成長率を継続しているのに、株価は大して上がっていないのです。

 

「どんだけ経済成長率を織り込んでんだよ!」と暴れたいくらいです。

 

最近ではインド株が注目されているようです。

膨大な人口を保有するインドは、今後間違いなく大きな経済成長を遂げるでしょう。

 

しかし、予想通り大きな経済成長を遂げたとしても、株価が上昇するとは限りませんよ?

 

失敗談5:大きく株価を下げた株には手を出すな

また、投資初心者に好まれる手法として「暴落した株を買う」というものがあります。

 

これは上手くいけば大きな利益を上げられる可能性がありますが、あまりお勧めはできません。

 

当然ですが「株価を大きく下げた」ということは、ほとんどのケースでは「その企業に問題がある」ということです。

 

であるにも関わらず、投資初心者は「これだけ下げたんだからいつか上がるでしょ!」と考え、

  • 過去数年の業績
  • BERとPER
  • 配当利回り

だけを見て、薄っすい根拠の元に株を買います。

 

過去のスパコンSEのことです。

 

これは2008年頃のお話です。

大きく値を下げたJ-REIT(分散不動産投資の商品)がありました。

予想配当利回りは6%を超えるかなりの高配当で、過去の業績や配当実績を見ても特に目立った問題はありませんでした。

 

よって「これだ!」と即座に飛びつきました。

 

その後1回か2回くらい、予定通りの配当金を受け取ることができ、ほくほくしていましたが、その後そのJ-REITは経営が急激に悪化し破綻しました。

 

スパコンSEは「J-REIT史上初めての破綻」を見事に引き当てました。

 

やったぜ!

 

ダメージを受けた金額は40万円程度と軽微でしたが(軽微、なのか・・・?)、「このJ-REITは掘り出し物だ!」と確信していた為、精神的ダメージはかなりのものがありました。

 

と、数々の失敗を経験してきましたが、その経験のおかげで「(自称)無難な投資方法」を閃きました。

 

それは株主優待で人気の企業の株を購入することです。

失敗談6:株主優待はあまり得ではない

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「株主優待で人気の株は株価の変動が平坦であるケースが多く、優待がもらえて得だから無難に儲かるでしょうよ」と、いうわけです。

 

そこで「カゴメ」や「コカ・コーラ」など、優待銘柄として人気の株を購入しました。

 

”株主優待でお得”とは、例えば10万円の株を購入し、

  • 年間4000円相当の自社商品
  • 年間1000円の配当金

 を受け取れたとすると、合計で年間5000円相応のリターンとなり、配当金+優待利回りは5%(5000円/10万円)となります。

 

「これはお得だ!」と、株主優待でもらった”普段は飲まない野菜ジュース”を飲みながら数年間ほくほくしていましたが、ふと気が付きました。

 

「普段自分の買わない4000円相当の商品を受け取って「4000円得した!」と喜んでいていいのか?」と。

 

当然、良いわけがありません。

 

野菜ジュースなんて半額で売っていても買わないのに、それを受け取って「4000円分得したぜ!うひょー!」と、なっていいはずがありません。

(普段から買ってる人はいいですよ)

 

よって「年利5%の利益が出ていた」と思い込んでいた優待銘柄ですが、実際はもっと低い利益率だったわけです。

 

 本件では損失を出したわけではありませんが、「実は低い利益率だった」という結論です。
(「低い利益率」とは「世界分散株式投資の期待リターン:年利5%」に比べて、です)

 

結論:失敗しまくっても継続して工夫し続ければ成長するし、利益も積みあがる

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とまぁ、こんな感じで失敗続きの投資人生ですが、それを糧に投資を継続して13年間粘りに粘り続けた結果、数百万円(含み益含む)の利益を手に入れています。


それは「基本的に株価は経済の発展に合わせて右肩上がりだから」です。


よって、世界経済が発展を続けている以上、適当な株を適当に買っていても、長い目で見れば儲かる可能性が高いということです。

 

 投資をすれば必ず報われるわけではありませんが、失敗をしても諦めずに投資を続けたために、これだけの利益を手にすることができました。


リーマンショックで大敗した際に投資から逃げ出していたら「投資損益:マイナス300万円」で投資人生を終えるところでした。


なお、スパコンSEは現在「世界分散投資の投資信託」をメインの投資先としています。


ある意味で「過去の失敗から自分の投資能力を見限った」とも言えますが、自分では「失敗してきたからこそ「世界分散投資の投資信託」という自分にとっての最適解を見つけられた」と考えています。


投資には向き不向きがあり、投資に充てられる時間も人それぞれです。


投資信託は「ゆるい一般投資家」にとっては救いとなる商品です。


莫大な利益を手に入れることはできませんが、プロ投資家たちの平均点くらいの利益を得ることは可能です。

www.hyoshionnu.com


「投資で失敗したくない方」や「投資の勉強をする時間を確保できない(したくない)方」「投資のセンスがない方」などなどには投資信託をお勧めさせて頂きます。


というわけで、本記事では昔の自分に教えてあげたい内容を整理させて頂きました。
これによって、投資による失敗を回避できる方が多くいることを願っています。


また、失敗が糧になるということも感じ取って頂ければ幸いです。

 

なお、「投資の始め方」や「お勧めのネット証券」については以下記事をご参照ください。

 

最後に:新型コロナウィルスについて

なお、直近では新型肺炎による影響が株価に大きく出ています。
しかし、スパコンSEは、
「不景気になって一時的に企業の売り上げが減ったところで、これまで開発・発展してきた人類の英知がなくなるわけではないし、
世界人口が急激に減少するわけでもないから、株価への影響は限定的だ」と考えています。

 

あれ?

 

どこかで聞いたことあるセリフのような…???

 

ハテ…?


いずれにせよ、新型肺炎が今後どうなっていくか、それによって株価がどうなっていくか未来を予想することは(プロ投資家であったとしても)容易ではありません。


よって、そういった事を予想して投資判断を行うのではなく、たんたんと積立投資を続けていくことが、一般投資家の生き残る道といえそうです。

 

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