最終更新日:2021/1/31
新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。
比較対象は、
- VT(全世界株式)
- VTI(全米株式)
- TOK(先進国株式)
- VWO(新興国株式)
- QQQ(米ハイテク大手株式)
- VYM(米高配当株式)
です。
直近の1週間は、
- 全体的に大きな下落
となっていました。
しかし、直近1週間のニュースを振り返ってみると世界経済を揺るがすほどの事件は起きていませんでした。
あえて取り上げるとすれば、
- ロビンフッターと呼ばれる米個人投資家がSNS上で結託して、投機的な取引をすることによって特定の銘柄(ゲームストップ)の株価が乱高下している
というモノはありますが、大した話ではありません。
であるのにも関わらず、世界全体の株価が大きく下げたのは
- 今まで大きく上げてきていたから、調整が入った
と考えるのが妥当かもしれません。
参考記事:【慢心するな】IMFが世界成長予想を情報修正も、急激な調整リスクを警告
さて、全世界の新型コロナの新規感染者数は、以下グラフの通り『まだ右肩上がり、か横ばい』という状況になっています。
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
また、感染者数累計は1億人を突破しましたが、累計はわりとどうでもいいですw
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。
※2021年1月29日時点の251,669ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて1.4%の下落
- 過去のピーク時(2/21)と比べて5.6%の上昇
- 底値時(3/24)と比べて61.8%の上昇
となりました。
29日(金)には、米国株式が大きく値を下げましたが、日本の投資信託にはそれがまだ反映されていないので『微減』という結果となりました。
というわけで、最新の情報が含まれている米国ETFの推移も見ていきます。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
良い感じの下落ですねー!
具体的な結果を成績順に並べると、
- 127.4ポイント(-4.30%):新興国(VWO)
- 118.2ポイント(-3.43%):アメリカ(VTI)
- 115.7ポイント(-3.61%):全世界(VT)
- 111.6ポイント(-3.71%):先進国(TOK)
※()内は先週比
といった感じで、新興国だけ目立って値を上げていることが分かります。
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 141.5ポイント(-3.34%):米ハイテク大手(QQQ)
- 118.2ポイント(-3.43%):米全体(VTI)
- 99.3ポイント(-3.26%):米高配当(VYM)
となりました。
どこも大差ない値動きで、面白みがないですw
今後の株価について
いまや、新型コロナウィルスについては「近いうちに鎮静化されるのが当然」という考えが広がっていますが、そう判断するのはまだ早いです。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 新型コロナの変異種が大暴れする前に全て売ってしまおう!
- コロナが落ち着くのは確実だから、今のうちに全力投資しよう!
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
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