家族でセミリタイア - パパSEの投資ブログ

このブログは、2005年から投資をしている筆者ひょしおんぬが「41歳(2024年)でのセミリタイア達成」に向けて投資に奮闘している様や、セミリタイア実現に必要な”投資”に関する情報を発信するブログです

【長期推移比較】VT・VTI・VWO・TOK【アメリカ株・全世界株・新興国株・先進国株のETF】

最終更新日:2020/5/4

 

投資先毎の長期実績を比較します。 

 

比較対象は

  • VTI(アメリカ株)
  • VT(全世界株)
  • VWO(新興国株)
  • TOK(先進国株)

 と、4つの代表的なETFです。

 

本記事では実際のデータを使用して、投資商品毎の推移を確認していきます。

今回は「長期推移」に注視して確認していきます。

また、「1900年からの超長期リターン実績」が流行りの「アメリカ株投資(VTI)」よりも優れたパフォーマンスを上げている国についても紹介していきます。

 

<目次>

 

 【長期推移比較】VT・VTI・VWO【アメリカ株・全世界株・新興国株のETF】

【長期推移比較】VT・VTI・VWO【アメリカ株・全世界株・新興国株のETF】

本記事で比較する商品は、どれもアメリカ市場で販売されている定番のETFで、日本の投資家からも絶大な人気を誇っている投資商品です。

 

日本の投資信託にも、ほぼ同じ投資先になる商品が準備されており、

  • VTI  → 楽天・全米株式インデックスファンド
  • VT   → 楽天・全世界株式インデックスファンド
  • VWO → eMAXIS Slim 新興国株式
  • TOK   → eMAXIS Slim 先進国株式

が、当てはまる代表的な商品と考えてください。

 

ただし、これら投資信託は「分配金を出さない」という方針で運用されているため、「分配金を出すETF」との単純比較はできません。

(基準価格だけで比べるとETFの方が成績が悪く見えてしまう)

 

よって、比較するのであれば「ETF同士」か「投資信託同士」で比較しましょう。

(本記事では「ETF同士」で比較していきます)

 

前置きは以上にして、実際の推移を比較したグラフを載せます。

2008年~2020年のETF長期推移を確認

【長期推移比較】VT・VTI・VWO【アメリカ株・全世界株・新興国株・先進国株のETF】

※2008/7/1時点を100ポイントとしています。

2008年7月を起点とし、2020/4/28(新型コロナ暴落後(暴落中?))を終点とすると、

  • VTI(アメリカ) : 182%アップ
  • VT(全世界)   :  79%アップ
  • VWO(新興国) :   7%アップ
  • TOK(先進国)   :  95%アップ

となりました。

 

なお年間リターンにすると、以下の通りとなります。

  • VTI(アメリカ) : 9.0%
  • VT(全世界)   : 5.0%
  • VWO(新興国)  : 0.6%
  • TOK(先進国)    : 5.7%

 

目立つのは以下の2点です。

  • アメリカ株の圧倒的な好成績
  • 新興国の圧倒的な低成績

 

では、ここより深堀していきます。

まずはアメリカ株(VTI)の成績について。

 

圧倒的な好成績のアメリカ株(VTI)

 ダントツで好成績のアメリカ株(VTI)の不安材料は「割高」ということです。

長期に渡って好成績が続けば「人気が出る」ことになり、アメリカ株を皆が買い求めることで「割高になる」のは当然のことです。

 

実際に、割高感を示す以下2つの指数は4月末時点で

  • S&P500予想PER:21倍(過去平均PER17倍)
  • バフェット指数 :138%(100%を超えると割高)

となっており、新型コロナウィルスによる暴落によるダメージから回復していないのにも関わらず、いまだ「割高」を指しています。

 

※PERの推移は以下グラフ

S&P500のPER推移

 

※バフェット指数の推移は以下グラフ

バフェット指数の推移

ただし、これら指標が「割高」を指しているからといって「さらなる株価の下落」が待ち構えている保証はなく、また下落があるとしても「いつ下落するのか」を予想することは困難です。

 

よって、これら指標だけを見て「アメリカ株投資から撤退しよう」と決断する必要はありません。

 

「割高だが高成長が期待できる(皆が期待している)」と、それを元に「今後の投資戦略の検討」をしていきましょう。

 

なお、本ブログの筆者であるひょしおんぬは、アメリカ株に悲観はしておらず、また反対に過信もしていません。

 

よって具体的な投資戦略としては、

「先進国株(TOK)や全世界株(VT)を通じて、アメリカ株へも投資する」

としています。

(ETFではなく投資信託を活用していますが)

 

というわけで、次は先進国株(TOK)についてです。

 

先進国株(TOK)は無難な投資先

アメリカ株(VTI)に次ぐ高成績を残した先進国株(TOK)は、先進国22か国(日本除く)に分散投資するETFです。

 

主な投資先はの割合は、

  • アメリカ:70%
  • イギリス:  6%
  • フランス:  4%
  • カナダ :  4%

となっており、「世界の先進国に分散投資する」としながらも、アメリカへの投資比重が非常に高くなっています。

 

であるのにも関わらず、年間平均リターンは

  • VTI(アメリカ) : 9.0%
  • TOK(先進国)    : 5.7%

と、圧倒的差を付けられています。

 

GDPの実質成長率(2019年)は

  • アメリカ:2.33%
  • イギリス:1.41%
  • フランス:1.31%
  • カナダ :1.64%

と、アメリカに比べて他国の成長率は低いとはいえ、ここまで足を引っ張ろうとは…。

 

しかし、違う角度から覗いてみると、

「アメリカ株以外の先進国株は株価の低成長が続いている」

ということは

「アメリカ株以外の先進国株は割安になりつつある」

といえます。

 

実際に各国のPER(2020年3月時点)は以下の通りとなっており、

  • アメリカ:16.8倍
  • イギリス:13.3倍
  • フランス:12.9倍
  • カナダ :11.5倍

 アメリカ以外は、比較的割安な状況と言えます。

 

よって現時点ではアメリカ株(VTI)に後れを取っている先進国株(TOK)ですが、「これからに期待」と言えそうです。

 

 経済は高成長ながら株価は上がらない新興国株(VWO)

株価が全く成長していない新興国株(VWO)の主な投資先の割合は

  • 中国   :43%
  • 台湾   :15%
  • インド  :  9%
  • ブラジル :  6%
  • 南アフリカ:  4%

となっており、経済が急激に成長している地域ばかりです。

 

実際に昨今では新興国の経済は急速に発展しており、実質GDP成長率は2000年頃より「先進国の成長率を2~6%程度上回る高成長」を継続しています。

であるにも関わらず、株価はほとんど横ばいが続いています。

 

であるにも関わらず「株価は低成長」であったわけですが、理由は明白です。

 

それは「期待していた程は経済成長をしなかった」ということです。

 

現在の株価は「未来の期待値」で構成されています。

よって、「大きな経済成長が期待できる新興国株」は「高い株価となっている」となります。

 

しかし、「経済成長はしたものの、予想よりはしなかったぞ」と投資家が考えれば、株は売られ、株価が下がることになります。

 

具体的には

  • 予想:年間9%の経済成長

としていたところ、

  • 実績:年間7%の経済成長

となれば、株価は大きく下落していきます。

「年間7%という、かなり大きな経済成長を遂げていたのにも関わらず」です。

 

このあたりの内容は以下記事で紹介している「株式投資の未来」が参考になります。

ちなみに、「高い経済成長率」「低い株価上昇率」を継続してきたため、割高感を見るPERはずいぶんと落ち着いてきて、2020年3月時点では

  • 中国   :13.7倍
  • 台湾   :15.2倍
  • インド  :16.8倍
  • ブラジル :10.5倍
  • 南アフリカ:11.7倍

と、先進国並みに低いPERとなっています。

 

今後の新興国株(VWO)は

  • 先進国以上の経済成長が期待できる
  • 先進国並みの割高感(低いPER)

であることから、大きく伸びることが期待できると考えられます。

 

が、こんなひねりのない予想で将来の株価が予想できたら苦労はしません。

「そう考えられる」のにも関わらず、新興国株(VWO)が未だ低い水準にあるのには、きっと理由があるのでしょう。

 

というわけで「どのETFに掛けることで大勝できるか」と、予想することを諦め、「アメリカ株(VTI)も先進国株(TOK)も新興国株(VWO)も全部買ってしまおう」というのが、全世界株(VT)となります。

 

未来は分からないから全部買ってしまおうの全世界株(VT)

最も「一般投資家向け」といえる投資先が全世界株(VT)です。

 

現在の株価は「投資家達が必死に未来を予想して算出した株価」の平均となっています。

そして、株式市場の多くのお金を動かしているのは機関投資家(プロ)です。

すなわち、現在の株価は「プロが予想した適正株価」であるわけです。

 

よって、「〇〇株が割安だ(○○株を買えば儲かりそう)」という判断を下そうと思うと、「平均的なプロ投資家以上の判断能力」が必要というわけです。

 

当然ですが、一般投資家の多くは「プロ投資家以上の能力」を持ち合わせていません。

 

ということで、その判断を捨てて「未来は分からないから全部買ってしまおう」の精神で投資できるのが全世界株(VT)です。

 

全世界株(VT)への投資をすれば

  • 世界経済が今後も発展していくことはほぼ間違いない
  • 長期株式投資は高確率で利益が出る

ことから、長期的には高い確率で利益を手にすることが可能です。

 

また、「未来は分からない」わけですが「過去を参考にする」ことは可能なので、「過去の成績が良かった地域に投資する」というのも一つの手です。

実際に、(おそらく)その考えでアメリカ株(VTI)への投資が人気となっています。

 

が、過去を振り返ると「アメリカ一択」ではないのかもしれません。

 

1900年~の長期推移を見ると「アメリカ一択」ではない

過去100年以上の株価推移を参考に、高パフォーマンスの地域を選ぶのであれば「スウェーデン株」「オーストラリア株」の2択になります。

 

本ブログで実績を挙げた

  • VTI(アメリカ)
  • VT(全世界)
  • VWO(新興国)
  • TOK(先進国)

の中では確かにアメリカ株(VTI)が圧倒的強者でしたが、「1900年~2003年という長期スパン」で「国別」に見ていくと「アメリカ株(VTI)一択」とはなりません。

 

上でも挙げた「株式投資の未来」のジェレミーシーゲルの調査によると、1900年~2003年のインフレ調整後の株による年間リターンは

  • スウェーデン  :7.5%
  • オーストラリア :7.5%
  • 南アフリカ   :6.8%
  • アメリカ    :6.5%

 となっており、アメリカは第4位の年間リターンでした。

 

しかし、日本では「スウェーデン株」「オーストラリア株」の人気はなく、第4位のアメリカ株に人気が集中しています。

なかなか面白いですね。

 

おまけ:筆者の所感

こうして改めて整理してみると、新興国株(VWO)が買いたくなりました。

「高い経済成長率」と「低い株価上昇率」というのは刺さるワードだ…。

 

そして、新興国株の未来を握るには中国だと考えています。

 

急激な中国の成長を背景に、米中の摩擦は激化しつつあります。

今のまま中国が成長を続ければ、世界No1の経済大国が中国になることは明白で、現No1のアメリカがそれを阻止しようとするのは当然です。

 

まとも考えれば

  • アメリカが中国の覇権国化を阻止
  • 中国経済が停滞
  • 中国支援に頼っている多くの新興国の経済も停滞
  • 新興国株(VWO)の株価も低迷

となりますが、

万が一にも中国が経済覇権国になるようなことがあれば

  • 中国経済が高成長
  • 中国が支援している多くの新興国もつられて高成長
  • 新興国株(VWO)の株価が上昇
  • 「覇権国であることが前提の株高」にあるアメリカ株(VIT)は低迷

というシナリオもあり得ます。

 

どっちになるかは

うーん。

分からんw

 

盛者がいつか衰退することは過去の歴史でも証明されており、アメリカの覇権が未来永劫続くことはあり得ません。

 

ただし、アメリカから覇権が奪い取られるタイミングを読むことは困難です。

というわけで、これからも全世界株(VT)や先進国株(TOK)への投資を続けていくこととします。

(やや全世界株(VT)比率を高めようかしら…)

 

まとめ:2008年~実績ではアメリカ株(VT)の圧勝

ここまで記事にさせてもらった通り、2008年~平均年間リターンは

  • VTI(アメリカ) : 9.0%
  • VT(全世界)   : 5.0%
  • VWO(新興国)  : 0.6%
  • TOK(先進国)    : 5.7%

と、アメリカ株(VTI)の1強となりました。

 

とはいえ、アメリカ株は「割高」と言える状況にありますし、新興国株は「高い経済成長」が続くことが予想されます。

よって、過去の成績がそのまま続くとは言い切れず、慎重に投資先を選ぶ必要がありそうです。

 

「未来は分からない」ということを念頭に置いて、「何が起きても後悔しない投資先」を選びたいものです。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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