最終更新日:2020/3/22
新型コロナウィルスの影響で今週も大荒れの一週間となりました。
とはいえ「”株価が下落した風”で実はたいしたことない」というケースも多々あるので、世の中の騒ぎはいったん気にせずに、実際の株価推移を確認して状況を冷静にしたいと思います。
さて、今週の大荒れ相場の結果はどうなったのか、確認していきましょう。
以下記事では過去の類似例「SARS」との比較をしていますので、よろしければご参照ください。
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から4週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
※3月20日は日本が祝日であったため、3月19日時点の基準価格を使用しています。
まずは過去10年の推移から。
※2020年3月19日時点の160,663ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
グラフの通りですが、過去10年という長いスパンで見ても急落しているのが一目瞭然で、2014~2016年あたりの株価まで戻していることが分かります。
とはいえ、2013年以前と比べると未だに高いポイントをキープしており、2012年以前の1.6倍程度の株価となっていることも分かります。
また、2016年~2017年にかけては現状よりも低い株価となっていることからも「それ程あわてる事態ではない」と読み取れます。
大きな下落であることは毎違いありませんが、驚愕する程の下落ではありません。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
※上記グラフ同様に2020年3月19日時点の160,663ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
直近2年間でグラフを覗いてみると、より急激に下げていることがより鮮明になり、ピーク時(2/21)と比較すると33%程度の下落をしています。
この期間を切り取ると、まさに”大暴落”と言えそうです。
とはいえ、重要なのは「切り取ると」ということで、先にグラフを記載した10年間の推移では大事件には見えません。
よって短期的な目線で見ると「暴落に”見えてしまう”」というだけです。
では最後に過去4週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去4週間の株価の推移
まさに”急落”と言える推移に見えますが・・・?
具体的な下げ幅としては
- 先週末(3/6)と比べて3%の下落
- ピーク時(2/21)と比べて33%の下落
となっています。
今週も間違いなく大荒れ相場ではありましたが、結果としては「先週比3%下落」と、ほとんど値を変えていません。
とはいえ、2/21のピーク時の株価と比べると33%の下落となっていますので、世の多くの投資家がそれなりのダメージを負ったことは間違いありません。
しかし、ひょしおんぬは全く悲観的にはなっておらず、 「今の水準の株価が長期間継続する」か「さらに株価が下落する」といった状況になれば、ひょしおんぬのセミリタイア時期が確実に近づくと考えています。
今後の株価について
いまだに新型コロナウィルスの終息への道筋は見えておらず、新型コロナウィルスによる影響がどの程度続くのか、どの程度大きくなるのか予想することは困難です。
巨大産業である自動車メーカも操業停止を発表しており、この影響が自動車メーカを支える中小企業にも発展することが予想されます。
自動車のように「大量の部品を必要とする製品」の操業が停止するということは、大量の部品メーカに影響が及ぶということです。
体力のない中小企業が耐えられるよう、早急な復旧が望まれます。
いずれにせよ、新型コロナウィルスの鎮静化がいつになるのか予想ができない以上、早まった行動をしないよう冷静になる必要があります。
過去の暴落を振り返ると、
- リーマンショック時には50%程度の下落
- 1929年の世界恐慌時には90%の下落
だったことも考慮すると、今回の30%程度の下落は大したレベルではありません。
しかも、それら暴落があっても株価は上昇してきています。
よって、一般投資家にできることは、
- 「今がチャンス!」と買い急ぐ
- 「暴落の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめるしかなさそうです。
また、ドルコスト平均法での投資をしている方は、引き続き淡々と定額を投資し続けることで安値買いが可能となります。
よって、慌てることなく「今まで通りのスタンスを貫き通す」ことが一般投資家にとって賢明な選択と言えそうです。
補足:荒れた相場での信用取引や高レバレッジのFXは要注意
本筋ではありませんが、ここ重要です。
別の記事でも書きましたが、何度でも書きます。
こういった荒れた相場での信用取引や高レバレッジのFXは自殺行為とも言えます。
絶対の自信がないのであれば早めの撤退をお勧めします。
なお、ひょしおんぬはリーマンショック時に信用取引をして300万円ほど溶かしました。なむ。
「上がれー(下がれー)!!!」と祈っていても、株価に祈りは届きません。
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