最終更新日:2020/4/26
新型コロナウィルスの猛威が急激に広がりつつあり、原油価格がマイナス価格になるなど、世界経済へのダメージ確実に広がりつつあります。
また、これを機とみてか「イランのアメリカへの軍事的挑発」や「WHOに対する各国の対立」等々が発生してきており、今後の世界情勢に対して不安が増している状況にあります。
であるにも関わらず、今週1週間(どころか直近3週間)は、ほぼ横ばいの株価の推移となりました。
「新型コロナウィルスの情報」にばかり注視していると「株価も暴落しているだろう」と思いがちですが、「株価」の実態を見てみるとその思いとは同期していないことがよく分かります。
さて、今週はどんな株価の値動きだったのか確認していきましょう。
以下記事では過去の類似例「SARS」との比較をしていますので、よろしければご参照ください。
<目次>
- 【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から9週間】
- 【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
- 【新型コロナウィルス】過去9週間の株価の推移
- 著名人が「買い時だ」と声を上げている
- 今後の株価について
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から9週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年の推移から。
※2020年4月24日時点の186,347ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
グラフの通りですが、過去10年という長いスパンで見ても急落しているのが一目瞭然です。他に類を見ない角度で急落し、他に類を見ない角度で急上昇しています。
現時点は「2017年ごろの株価にまで戻した」状態で、「上昇トレンドの中での一時的な下落」かな?という感想を持ちます。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
直近2年間でグラフを覗いてみると、新型コロナウィルスによる急激な暴落後は、激しく上下動していることが分かります。
現時点で2018年末の暴落時の株価は超えており、「慌てるような状況」には全く見えません。
むしろグラフだけ見ていると「2019年9月頃からの株価上昇が異常だったんじゃないの?」「調整でいったん下げただけでは?」と思えなくもありません。
では最後に過去9週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去9週間の株価の推移
うーん。横ばいだなぁ…。
というわけで、上記グラフからは
- 3月後半からは上昇トレンドにある雰囲気
- ただし、直近3週間は横ばい状態
ということがよく分かります。
冒頭でも書いた通り、新型コロナウィルスに関するニュースや、その他国際ニュースを見ていると、事態はどんどん悪化しており「当然株価も下落しているであろう」と勘違いしがちですが、実際のところ株価は横ばい状態が続いています。
よって「株価の推移」と「世界情勢(景気も含む)」とが直接結びつくわけでは無いので、注意する必要があります。
具体的な変動率としては
- 先週末(4/17)と比べて0.2%の上昇
- ピーク時(2/21)と比べて22%の下落
- 底値時(3/24)と比べて20%の上昇
となっています。
最近では急激な値動きが発生しておらず、株価だけ見ていると「落ち着いてきたなぁ」という感想を持ちます。
とはいえ、原油価格は急激に変動しており、原油価格が経済(株価)に及ぼす影響力は計り知れないため、「しばらくは安泰」といった状況には全くありません。
しかし、ひょしおんぬは悲観的にも楽観的にもなっておらず、 「今の水準の株価が長期間継続する」か「さらに株価が下落する」といった状況になれば、ひょしおんぬのセミリタイア時期が確実に近づくと考えています。
著名人が「買い時だ」と声を上げている
また、近頃ニュースを見ていると、
「今こそ買い時だ!」
という著名人の声が多く聞こえるようになってきています。
具体的には、
- ジム・ロジャーズ(世界三大投資家)
- ハワード・マークス(ウォール街のご意見番)
- マーク・ミネルヴィ(著名投資家)
- ジェレミー・シーゲル(「株式投資の未来」の著書)
などなど、そうそうたるメンバーが声を上げています。
しかし、彼らは「投資業界の権威」であって「感染病の権威」ではありません。
よって、「新型コロナウィルスによる影響」について正しく予想出来ている可能性は低いです。
その現状で、彼らの「今が買いだ」との声を、素直に聞き入れてしまうのは危険です。
人の意見に左右されることなく、自分の頭でしっかりと考えて行動していきましょう。
今後の株価について
いまだに新型コロナウィルスは猛威を振るい続けており、感染者数は増加の一途をたどっています。
ただし、先進国(と中国)の新規患者数の増加ペースは鈍化傾向にあり、各国の対策が今のところは功を制していると言えそうです。
しかし、経済が新型コロナウィルスからのダメージから回復するのには、まだまだ時間が必要な状態であることに変わりはありません。
しかし、世の誰もが新型コロナウィルスの今後について正確に予想出来ない以上、一般投資家にできることは、
- 「今がチャンス!」と買い急ぐ
- 「暴落の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
にしても、こういった激しく変動する相場は「毎日積立投資」の偉大さがよく分かります。
- 株価が下がれば「安く買えた満足感」
- 価が上がれば「資産が増えた満足感」
が得られます。
というわけで、これからも積立投資を心穏やかに続けていくことにします。
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平凡なサラリーマンがセミリタイアする方法をまとめてあります。
その気にさえなれば誰にでもセミリタイアできることが理解頂けるはずです。
それではまた