最終更新日:2020/4/12
新型コロナウィルスの猛威が急激に広がりつつあり、日本にも非常事態宣言が出され、経済へのダメージの懸念が大きくなり続けています。
しかし、先週に引き続き直近1週間の株価は、急激に反発しました。
「新型コロナウィルスの情報」にばかり注視しているとネガティブイメージしか抱きませんが、「株価」に焦点を当てると間違いなく回復基調にあります。
さて、今週はどの程度まで株価を戻したのか確認していきましょう。
以下記事では過去の類似例「SARS」との比較をしていますので、よろしければご参照ください。
<目次>
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から7週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年の推移から。
※2020年4月10日時点の187,684ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
グラフの通りですが、過去10年という長いスパンで見ても急落しているのが一目瞭然です。他に類を見ない角度で急落し、他に類を見ない角度で急上昇しています。
現時点は「2017年ごろの株価にまで戻した」状態で、「上昇トレンドの中での一時的な下落」かな?という感想を持ちます。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
※上記グラフ同様に4月10日時点に合わせて赤線を引いてあります。
直近2年間でグラフを覗いてみると、新型コロナウィルスによる急激な暴落後は、激しく上下動していることが分かります。
現時点で2018年末の暴落時の株価は超えており、「慌てるような状況」には全く見えません。
むしろグラフだけ見ていると「2019年9月頃からの株価上昇が異常だったんじゃないの?」「調整でいったん下げただけでは?」と思えなくもありません。
では最後に過去7週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去7週間の株価の推移
上記グラフからは
- 暴落(2/24)から3週間は急激に値を下げた
- 直近3週間の株価は上昇トレンドにある
ということがよく分かります。
新型コロナウィルスに関するニュースだけ見ていると、事態はどんどん悪化しており「当然株価も下落しているであろう」と勘違いしがちですが、実際のところ株価は回復傾向にあります。
よって「株価の推移」と「新型コロナウィルスの状況」とが直接結びつくわけでは無いので、注意する必要があります。
具体的な変動率としては
- 先週末(4/3)と比べて10%の上昇
- ピーク時(2/21)と比べて21%の下落
- 底値時(3/24)と比べて21%の上昇
となっています。
おー…
底値(3/24)と比較すると21%も上昇しているとは、想像をはるかに超える回復をしていたんだな…
びっくらした…
すなわち、毎日積立投資などで3/24日付近で購入できていた人は、
「かなりお買い得な買い物が出来ていた」わけで、
逆に暴落に恐怖して3/24付近で売り逃げてしまった人は、
「21%もの利益を上げる機会を損失した」
ということです。
毎日積立投資の詳細については以下記事をご参照ください。
とはいえ「これで株価の下落が落ち着いた」と言える状況では一切なく、これからも激しく変動することが予想されます。
しかし、ひょしおんぬは悲観的にも楽観的にもなっておらず、 「今の水準の株価が長期間継続する」か「さらに株価が下落する」といった状況になれば、ひょしおんぬのセミリタイア時期が確実に近づくと考えています。
というか、以下記事の通りセミリタイア時期を前倒ししました。
今後の株価について
いまだに新型コロナウィルスは猛威を振るい続けており、感染者数は増加の一途をたどっています。
日本も急激に感染者数を増やしており、非常事態宣言が発令されるなど、まだまだ楽観視できる状況ではありません。
とはいえ、大規模な経済対策が検討・発表されており、今後も新型コロナウィルスによる影響が大きくなれば、経済対策の規模も大きくなることが予想されます。
そして、そういった希望的観測から(新型コロナウィルスの被害が拡大しているのにも関わらず)株価は回復傾向にあります。
しかし、市場の予想以上に新型コロナウィルスのダメージが大きければ、株価はさらなる下落を招きますし、新型コロナウィルスが予想より早く収束すれば、株価は急激に上昇することになります。
そして、世の誰もが新型コロナウィルスの今後について正確に予想出来ない以上、一般投資家にできることは、
- 「今がチャンス!」と買い急ぐ
- 「暴落の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
にしても、こういった激しく変動する相場は「毎日積立投資」の偉大さがよく分かります。
21%もの値引き価格で購入できていたとは、ラッキーじゃ!
------
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!
また、本記事が少しでも良かったと思って頂けたら、以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
よろしければ以下の関連する記事もご参照ください。
ノーベル経済学賞受賞者ほど人でも、将来を読むことに失敗して破綻することがあります。
安易な考えで未来を予想・投資して、自分の人生を破綻させないよう気を付けましょう。
本ブログのメインテーマとなる記事です。
平凡なサラリーマンがセミリタイアする方法をまとめてあります。
その気にさえなれば誰にでもセミリタイアできることが理解頂けるはずです。
それではまた