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「老後資金に不安はない。でも、胸にぽっかり空いたこの穴は埋まらない――」
と嘆く『貯蓄はしたけど寂しい老人』を取り上げている記事がありました。
何もしないで1日が終わります…資産運用で「資産1億円」を達成した68歳元会社員。人生勝ち組のはずが、潤沢な残高を見ても“心は空っぽ”の老後「時間が取り戻せたら」【FPの助言】
一部を抜粋すると、
定年後の加藤さんは、ある意味“理想の老後生活”を送っています。朝はゆっくり起き、ネット証券の口座を確認。配当金が積み上がっているのを見るのが日課です。
「でも、何もしてないんですよね。時間はある。でも、何をしていいのか分からない」
定年後、思い立ってゴルフを始めようとしたこともありました。しかし、一緒に回る仲間がいません。妻は友人との交流や趣味のサークルで忙しく、「一緒にどこか行こう」と声をかけても「また今度ね」と軽く流される。娘もすでに独立し、連絡は月に一度あるかないか。
「結局、家でひとりぼっち。ネットで投資ニュースを見て、証券口座の残高を眺めて、『よし、順調だ』と自分に言い聞かせる。でも、心のどこかが空っぽなんです」
といった内容です。
私は、この『お金を貯めてばかりで、遊びに使ってこなかったせいで不幸になった話』が大嫌いです。
何故なら『そもそも遊べるだけのお金が貯められない人は不幸だ』と言っているようだからです(元記事は作り話な気はしないでもありませんが、それはおいておいてw)
それはさておき、元の記事を見ていきますと「結局、家でひとりぼっち。」との後悔を口にしていますが、ひとりぼっちになった原因が「お金を使ってこなかったから」であるとは思えません。
もし身近に
「私がひとりぼっちなのは、お金を使ってこなかったからだ…」
「妻を旅行に誘ってもノッてきてくれないのは、お金を使ってこなかったせいだ…」
と嘆いている人がいたら
「んなわけあるかいなwwww」
とツッコまざるを得ません。
世の中には『お金を使わずにはできない経験』が数えきれないほどあります。
多くの資産を持っている人は、人々がうらやむような経験を多くできることでしょう。
しかし、一人ぼっちになるのはとはまた別の話です。
わたくしも、旅行以外ではあまりお金を使う趣味がない人間ですが、一人ぼっちではありません。
長い親友との楽しみは、たまに焼肉にいって語り合ったり、無料ゲーで競い合うことだし、
親族とも付き合いで一番楽しいのも、飲みながら語り合うことです。
旅行やらゴルフのような、お金を使う趣味で人間関係を作っているわけではありません。
よって、もし仮に一人ぼっちの生活を送っているのであれば、『ただ単に人間関係を大切にしてこなかっただけ』であり貯蓄・投資以外に原因があるわけではありません。
というわけで、こういった記事を読んで「老後に一人ぼっちになるのはイヤだな…」と感じたからといって「投資はほどほどにして、お金を使おう」と考えるのではなく、「人間関係を大切にしよう」と考えましょう。
とはいえ、元の記事にあった「お金とは使ってこそ意味がある資源」という言葉には同意です。
お金がないからといって、一人ぼっちになったり、さみしい人生を送ることに直結することはありませんが、せっかく手に入れたお金ですから『お金を使うことでしか得られない幸福』も手に入れておかねば損ですね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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