知人が、不動産投資セミナー的なものに参加して
「不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンなので、株式投資よりも安心ですよ」
なんて話を聞き、それを真に受けていたのでちょっとネタに。
よく、
- 個別株投資は危険
- 投資信託は安全
- インデックス投資ならOK
- 不動産投資はミドルリスク・ミドルリターン
- 債券投資は無難である
- やっぱり現金預金が一番安心
- オルカンは右肩上がり
といったことが言われますが、これらはすべて間違いです。
個別株投資で1銘柄だけに集中投資していればハイリスクになりますが、複数地域、複数企業に分散投資していればリスクは下がります。
投資信託であっても、レバレッジをかけた商品であればかなりのハイリスクになります。
インデックス投資であっても、日経225のような『狭いインデックス』への投資であれば、世界経済が成長したところでリターンが得られないかもしれません。
不動産投資であっても、限界まで借金をして一つの物件だけに投資をするのであればハイリスクですが、しっかりとした目利きによって複数物件を持てばリスクは抑えられます。
債券投資といえど、クレディ・スイスのAT1債だけでなく、ソ連やアルゼンチン、ギリシャといった国の国債でさえ、資産価値がゼロになることがあります。
現金預金でさえ、預金金利よりも高いインフレが進めばどんどん実質的価値が下がっていくことになります。
オルカンだって、長期的には右肩上がりが期待できても、短期的には50%以上の暴落があってもおかしくない、どころか、きっといつか暴落するでしょう。
それっぽいけど間違っている
冒頭で書いた一覧は、一見するとそれっぽいものばかりで『だいたい合っている』とも言える内容なので、マネーリテラシーがない人が聞けば「そうなんだ~」と思ってしまいかねません。
このブログの読者の方々はマネーリテラシーを身に着けている方が多いと思うので、こういったトラップに引っかかるとは思いませんが、自分の苦手分野のことであったらどうでしょうか?
例えば、
- コロナウィルスの影響でトイレットペーパーが不足する。
- コオロギ食に政府からの補助金が出ている。
- アルコール度数の高い飲料を飲むことで新型コロナウイルスを死滅させる。
といったことが、一時期はまことしやかに語られていましたが、どれもフェイクニュースであったことが明らかとなっています。
この当たりもちょっと調べれば事実が判明するようなものではあるものの、転がってきた情報をそのまま信じてしまった人も多いコトでしょう。
また、個人投資家界隈でも、
- ドルコスト平均法は有利か否か
- iDeCoとNISAのどちらを優先するか
といった、「状況によって正解が異なる」としかいえないような問いであっても、
「○○が絶対である!」
という意見を信じ込んでいる人が存在します。
こういった意見も、投資に慣れていない人からしたら「そうなんだ!」となってしまう危険性があります。
そして、こういった勘違いを防ぐためには、
- 「投資とは人生を左右するほど重要で、かつ”危険”なモノでもある」ということを理解しておく
ことが必要だと考えています。
「投資は危ない」?
投資を上手く使うことができれば、人生を大きく有利に進められるようになります。
反対に、間違った投資をしてしまえば、人生が狂ってしまうことにもなりかねません。
そのような投資に手を出すときに
「みんなが○○だと言っているから○○なんだろう。」
と適当に考えてはいけません。
以前は、「投資なんかおやめなさい!」という論調が多かったためか、
「投資を始める前には色々と下調べしておかねば…」
と考える比率が高かったという印象があります。
しかし、投資が広がり、SNSなどでも「投資で儲けました」という声が多く聞かれるようになった昨今では、
「投資をすれば簡単に儲かるらしい」
という問題のある考えをする人も増えているような気がします。
そのように投資を軽くとらえていると、前述したような『間違った情報』を信じてしまい、知らぬ間にハイリスクな投資をしてしまう恐れがあります。
投資はむちゃくちゃ優秀なライフハックツールではありますが、危険が潜んでいるツールでもあります。
投資をするのであれば、それを理解したうえで、
- 情報元を確認する
- 情報を精査する
- 理解できないものに手をださない
- 急いで行動を起こさない
といった当たり前の行為を、むちゃくちゃ慎重にする必要があります。
私もこのブログを通じて投資を広げようとしているわけですが、
「投資未経験者に投資を勧めるのってむちゃくちゃ難しいなぁ…」
と日々思いながら発信しています。
というわけで、これからも
「基本的に投資は難しいし、大きなリスクもある。」
「だけど、インデックス投資という無難な投資法もあるよ。」
という発信をしていくよう心掛けます。
投資が『身近なモノ』になるのは喜ばしいことですが、『軽いモノ』とならないよう祈るばかりです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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