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【要約】ちょい投資 著:荻原博子【書評】

最終更新日:2020/12/21

 

著書『投資なんかおやめなさい』で有名な、現金主義者の荻原博子さんが『怖がりだけど欲張りなあなたの投資講座 ちょい投資』という本を出していたので、読んでみました。

 

荻原さんには『投資に対してむちゃむちゃネガティブな人』というイメージを持っていましたが、意外とまともなことを言っており、勉強になった箇所もあったので、本記事で紹介させてもらおうと思います。

 

なお、『現金主義者』のイメージが強い荻原さんですが、投資家歴は30年を超え、株・不動産・外貨・金などの投資を一通り経験しているようです。

 

この本を読んで、あらためて「テレビや雑誌のインタビューから得たイメージだけで人を判断しちゃいかん!」と考えさせられました…。

 

<目次>

 

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『ちょい投資』の概要

著書『ちょい投資』では、おもに投資初心者に向けて、『リスクの少ない、リスクのコントロールしやすい投資』を紹介しています。

 

結構マニアックな

  • 一口馬主制度
  • 懸賞金付き定期預金
  • 映画ファンド
  • 信用金庫への出資
  • 国民年金の上乗せ保険

といったものから、

  • 株式投資
  • インデックス投資
  • FX

といったメジャーな投資まで幅広く紹介しています。

 

筆者(ひょしおんぬ)も長いこと『投資家』をやってきましたが、知らない情報が多くあり、非常に勉強になりました。

 

この記事では、その中でも興味深かった一部を抜粋・紹介していきたいと思います。

 

一口馬主制度

一口馬主制度

『一口馬主制度』は聞いたことがある方も多いかと思いますが、実際に手を出している人は少ないのではないでしょうか。

 

一口馬主になれば、出資金の応じて、その馬が稼いだ賞金を手に入れることができます。

『ちょい投資』では、具体例として

有名なディープインパクトは、賞金で15億円稼ぎ、そのうち約12億円は馬主の懐に入っています。

さらに、これだけ有名な馬になると種付け料も高いので、それだけで50億円以上稼いだと言われています。

 といった話を紹介しており、夢がある制度であることが分かります。

 

ただ、『儲かるのか?』という目線では、JRAによると一口馬主が黒字になる可能性は1割程度と言われており、手を出しづらい投資と言わざるを得ないです。

 

とはいえ、一口馬主になることで、馬の育成状況をインターネット上で見ることができたり、馬の名づけの親となれる可能性があったりと、馬好きにはたまらない特典もついていますので、投資というよりも『馬を愛でながらギャンブルする感覚』で手を出すのであれば、満足感が得られるかもしれません。

 

映画ファンド

映画ファンドは、言葉からイメージする通り、映画制作会社に対して出資し、興行成績に応じてリターンを出すという仕組みで、一口馬主と同様に夢のある投資と言えそうです。

 

荻原さんは、『元本の90%保証』というかなり無難な映画ファンドへの投資をしたようですが、見事90%しか返金されず、損失を出したそうです。

 

『映画ファンド』という響きから、直感的にも『リスキーな投資』だと分かりそうなものの、ここに投資する荻原さんは意外とギャンブラーなのかもしれない、と思ったりしました。

(その中でも『90%保証』という堅実なものを選んではいますが)

 

同系列として、

  • ブックファンド
  • アイドルファンド
  • ラーメンファンド

などなど、いまでは『何でもあり』となっており、自分の興味のあるものであれば、一枚かんでみてもいいかもしれませんね。

 

ただし、その場合は『投資』と考えるのではなく、『娯楽』と考えたほうがよいでしょう。

 

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投信よりも株式投資(リスクを学べ)

株式投資に関して、投資初心者に対して荻原氏は『(投資信託でなく)個別株投資』を勧めています。

というのも、

投資で一番大切なのは、リスクというものがどういうものなのかを知ることだからです。

それがわかっていないと、あとで痛い目にあう。

そう考えると、投資信託はファンドマネージャーが運用するのでリスクが見えにくい。

その点、株は損得がダイレクトにわかるので、リスクがわかりやすいのです。

 と説明しています。

 

結構同意です。

 

筆者(ひょしおんぬ)であれば、投資初心者に個別株投資を勧めることはしませんが、『投資で一番大切なのはリスクを知ること』というのには完全に同意ですし、

軽い気持ちで選びやすい投資信託の場合、リスクを理解せぬまま投資してしまう危険性があるのにも同意です。

 

これは、以前大きな問題となった『銀行に”ぼたっくり投資信託”を売られた人々』が多く生まれたことからも間違いなく、投資信託には『投資のプロが運用してくれるから、よく分からないけど大丈夫だろう』と考えてしまう余地があります。

 

その点、個別株投資であれば(比較的)自分の判断が必要となるため、他人任せの投資となりづらいメリットがあります。

 

もちろん、『自分で考えて投資したから儲かる』わけではありませんが、

  • 適当な銘柄を買っただけなのに得した
  • さんざん勉強して投資したのに損した

といった経験を通して、投資についての正しい知識が身に付いていくことが期待できます。

 

また、投資についた学んだのちに、投資信託に興味を持ったひとには、インデックスファンドをお勧めしています。

 

侮れない!インデックスファンド

『ちょい投資』では、

あの世界的に有名な投資の神様のウォーレン・バフェットも「すべての投資家にとって最良の方法は、最も手数料の安い”インデックスファンド”を持つことである」と言っています。

 

投資の世界では、プロ同士が常にしのぎを削っています。

みんな少しでも儲けようと、隙間をつくような投資を繰り返していて、そのために常に隙間は埋められ、株価は適正な水準に収斂されていくと考えられています。

その適正価格が、インデックスと言われています。

 と、インデックスファンドの強みを紹介しています。

 

完全に同意です。

 

プロがしのぎを削っている投資の世界で、個人投資家が勝とうと思うと、『圧倒的センス』や『抜きんでた努力』が必要となりますが、残念ながらほとんどの人はそれを持ち合わせてはいません。

 

よって、インデックスに投資することで『可もなく不可もなく』なリターンを目指すことは、個人投資家にとってベストな選択だと思っています。

 

とくに、昨今では気軽に世界中のインデックスに、安い手数料で投資することができる環境が整ってきました。

これを利用しない手はありません。

 

 

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まとめ:リスクを理解して投資しよう

ここまで記事にさせてもらった通り、『ちょい投資』では、数々の投資を紹介しており、リスク・リターンを理解した上で手を出しましょう、としています。

 

著者の『現金至上主義者というイメージの強い荻原さん』は、最後に以下のように『ちょい投資』を〆ています。

なぜ、現金主義の私が、投資の本を書いたのか。

それは、金融機関の言うがままに投資して、財産を増やすどころか減らす人があまりにも多いからです。

投資をしたいという気持ちにつけ込まれ、投資初心者がカモにされている!

だとすれば、カモにされずに投資を楽しむためには、どうすればいいのかという本が必要だと思い、執筆した次第です。

 

私は個人的には、投資が好きです。

投資家歴は30年を超え、株も不動産も、外貨も金もひと通りやっています。

けれど、今まで他の人に投資を勧めなかったのは、長いキャリアを通して、投資はギャンブルだということがよくわかっているからです。

 

筆者(ひょしおんぬ)も、まさにその通りかと思います。

(『投資はギャンブル』という点は、『ギャンブルの定義』が明確になっていないので何とも言えませんが…)

 

『ひとに投資を勧めたら「お前のせいで損した!」と文句を言われた』というエピソードは、そこらじゅうに転がっています。

 

投資では、リスクを負っているからこそ、リターンが期待できるわけです。

そこをしっかりと理解し、自分の許容できるリスクの範囲内で投資することが重要と言えそうです。

 

正直にいって、荻原さんには『良くないイメージ』を持っていましたが、この本を読んでイメージががらりと変わりました。

 

荻原さん、参考になりましたし、非常に面白く読ませて頂きました。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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