事業では大成功をおさめながらも、突飛な発言で注目されることも多いイーロン・マスクは、いわゆる『天才』と評されることが多いですが、その背景には『膨大な量の読書をしたきた』という堅実な努力もあります。
イーロン・マスクの弟キンバルは「イーロンは1日2冊の本を読んでいた」と言い、
エスクァイア誌からの「スペースXに必要なロケットの知識をどこで学んだのか?」という質問に対して、「多くの本を読んだ」と答えていたりと、多くの本を読んできたことを強調しています。
イーロン・マスクに限らず、
- ウォーレン・バフェット
- ビル・ゲイツ
- マーク・ザッカーバーグ
- ジェフ・ベゾス
- ティム・クック
といった、超一流の経営者の多くは読書をすすめており、成功のためには読書が必要であることは間違いなさそうです。
というわけで、この記事では
- イーロン・マスクが読書をすすめる理由
- イーロン・マスクがおすすめする本
について紹介していきたいと思います。
<目次>
イーロン・マスクが読書をすすめる理由
イーロン・マスクは、RollingStoneからのインタビューにて
「私は、両親と本に育てられました」
と言うほど、幼少期に多くの本を読み、9歳の時に百科事典(ブリタニカ)を全て読み、毎日10時間はSF本を読んだと言われています。
イーロン・マスクは、
私は自分の目的を達成するために本から学ぶ。
本を読めば、ほぼ全てのことを学ぶことができる。
しかし、ほとんどの人は、読書をする能力はありながらも、自らすすんで読書を避けている。
と言い、
- 特別なことをしなくても、誰でにでもできる読書を通じて何でも学ぶことができる
と読書の必要性を説いており、であるにも関わらず、多くの人が読書をしない現状に対して警告しています。
また、イーロン・マスクは、
ほとんどの人は、過去の慣例や自分の経験に縛られすぎていると思う。
よって、「今までこうやってきたので、今後も同じやり方をします」と言い、新しいチャレンジを避けているが、それはバカげている。
とも警告しています。
イーロン・マスクは、SFも好んで読んでいるわけですが、
- SFからは、現実にないアイデアを学ぶ
- 実用書からは、現実的な知識を学ぶ
の両軸によって、スペースXの『ロケットを再利用する』というとんでもないアイデアにたどり着いたのかもしれません。
冒頭でも書いた通り、イーロン・マスクは「ロケットの飛ばし方を本で学んだ」と言っているわけですが、それは言葉通りの意味で、その自身の成功体験からも、一般人の本をおすすめしているわけです。
さて、続いては、そんなイーロン・マスクがおすすめする本を紹介していきます。
イーロンマスクおすすめの本
この数年間でイーロンマスクがおすすめした本は、65冊(2021年5月時点)あるわけですが、さすがに全てを紹介するわけにもいきませんので、この記事では和訳されている13冊を紹介させてもらいます。
なお、全てのおすすめ本を知りたい方はこちらから、
Entrepreneurの厳選した11冊をはこちらからご参照ください。
七王国の玉座(ゲームオブスローンズ)
七王国の玉座は、Amazon Prime Videoでも視聴できるゲーム・オブ・スローンズの原作です。
テレビドラマでは、およそ8年に渡って放送されるほどの超大作です(なんと、シーズン8まであります)
ドラゴンや魔法が存在する世界を描いた王道ファンタジーで、世界中でドハマりしている人が続出しています。
本が苦手なかたは、Amazon Prime Videoで見ても良いでしょう(少々エロい&グロいのでご注意ください)
Amazon Prime Videoはこちらから
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
ゼロ・トゥ・ワンは、PayPalをイーロン・マスクと共に創業したピーター・ティールの著書で、ピーター・ティール本人は
もし本気で長期的な人類の発展を望むなら、ただの140 文字や“永遠の15 分” を超えた未来について考えなければならない。
ZERO to ONE はシリコンバレーを教科書に、難題を克服してこれまで存在し得なかった偉大な物事を築きあげるための本だ
と説明しています。
シリコンバレーで多くの起業を成功させてきた『ペイパル・マフィア』と呼ばれるグループの『ドン』とまで呼ばれるピーター・ティールの会心の一冊です。
LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ
LIFE3.0は、宇宙論やAIの研究をけん引するマックス・デグマークの著書で、『今後AIが進化し続けることで、世の中に何が起きるのか?』についてを知ることができます。
イーロン・マスクだけでなく、
- ビル・ゲイツ
- バラク・オバマ
- レイ・カーツワイル
といった多くの著名人がおすすめしており、ホーキング博士からも
「この時代の最も重要な議論に参加したければ、テグマークの示唆に富む本を読めばいい」
とまで言わせる本(人物)です。
深層学習(ディープラーニング)
深層学習の著者であるイアン・グッドフェローは、Googleの人工知能研究チームの研究者です。
この本は、ディープラーニングの教科書として、世界的な評価を受けている著書でありながらも、ディープランニングについての入門書としてもおすすめされている一冊です。
72歳、今日が人生最高の日
『72歳、今日が人生最高の日』は、イーロン・マスクの母、メイ・マスクの著書です。
31歳で離婚してから、シングルマザーとしてモデルを続けながらイーロン・マスクを育ててきた母親の物語です。
イーロン・マスクの生い立ちや、イーロン・マスクを育てあげた子育て論などについて学ぶことができます。
月は無慈悲な夜の女王
月は無慈悲な夜の女王は、1966年に発売されたSF本で、ヒューゴー賞(世界中のSFから選出される賞)の長編小説部門に選ばれた作品です。
『地球の植民地となった月が独立のために革命を起こす』というストーリーとなっており、知性のあるコンピュータのマイクと共に新時代を目指します。
イーロン・マスクが宇宙を目指すきっかけとなった本のひとつです。
肩をすくめるアトラス
肩をすくめるアトラスは、1957年に発売された小説で、
米国議会図書館の調査で「聖書に次いでアメリカ人が最も大きな影響を受けた本」とまで評価された本です。
『マエストロ』と称賛され、20年近くに渡りFRB議長を務めたアラン・グリーンスパンらに大きな影響を与えたとされています。
成功した実業家と、政府(による規制)との戦いが書かれており、著者のアイン・ランドによると、肩をすくめるアトラスのテーマは「人間の存在に果たす頭脳の役割」です。
資本論
誰もが知っている、カール・マルクスの資本論です。
特に説明はいりませんねw
スティーブ・ジョブズ
アップルの元CEOであるスティーブ・ジョブズによる伝記です。
iPhoneの誕生秘話から、伝説のプレゼンテーション、ジョブズ流の経営の極意など、ジョブズの思考を学ぶことができます。
ジョブズ好きにはたまらない一冊です。
スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運
オックスフォード大学教授で、哲学者でもあるニック・ボストロムの著書です。
『人類はAIを制御することができるのか?』と、まさにいま直面している問題に、真正面から向き合った本です。
AIが人類にとって有益であることは間違いありませんが、潜在的な危険性や倫理的問題を取り上げています。
2014年にイーロン・マスクが「読む価値のある本だ」とツイートして話題となりました。
世界を騙しつづける科学者たち
タイトルの通りですが、温暖化、オゾン層、核戦略など全世界的な課題についてニセ情報を世界を騙してきた科学者の暗躍を暴いた本です。
いわゆる『ただの陰謀』だと思うか方もいるかもしれませんが、片一方だけの意見を聞いてばかりいるのは非常に危険です。
様々な意見・主張を取り入れましょう。
なお、こちらも2013年にイーロン・マスクが「推薦する」とツイートした本です。
蠅の王
1975年に初版が発行された超名作の小説です。
漂流した少年たちが内部対立によって闘争に走っていく、いわゆる『問題作』です。
これは『イーロン・マスクが勧めている本だから』という理由だけでなく、私個人的にもおススメの本です。
まとめ:読書をしよう!
といった感じで、
- イーロン・マスクが読書をすすめる理由
- イーロン・マスクおすすめの本
を紹介させてもらいました。
「読書をすれば成功できる!」なんて言うつもりはありませんが、多くの本は
- 傑物な著者が数十時間、数百時間かけて作った知識・思考の結晶
であるため、たった数時間でそれを学ぶことができる読書は、圧倒的にコスパのいい行為であることは間違いありません。
その本の中でも、天才と称されるイーロン・マスクがおすすめする本は特別な本と言えそうです。
また『読書』というと、『勉強』『面白くない』というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ここでも取り上げた『小説』などは、シンプルの楽しめる本でもあります。
楽しみつつ学ぶこともできるイーロン・マスクおススメの本、もし惹かれたものがあれば試してみてはいかがでしょうか?
出典
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