最終更新日:2020/8/27
『現金を取り扱う為のコスト』だけで、年間8兆円ものムダ(コスト)が生じています。
これは、みずほ総合研究所の調査によるもので、日本の人口で割ると
- ”現金”を使用しているが為に、一人当たり毎年7万円近くのコストを支払っている
ということになります。
バカみたいな話ですね。
特に日本は現金決済の比率が
- 先進国平均:32%
- 新興国平均:60%
- 日本 :60%以上
と、先進国平均どころか、新興国平均をも超える比率となっており、『いまだに効率の悪い決済が続いている』と言えます。
※みずほフィナンシャルグループ:キャッシュレス社会の実現に向けた取組みより
よって、『キャッシュレス化』 を急ぐ必要があるわけですが、一言で『キャッシュレス化』といっても、
- クレジットカード決済
- QRコード決済
- 仮想通貨による決済
などなどが、考えられますので、この記事のなかで『どうなっていくのか』について考察していきたいと思います。
もしかしたら、仮想通貨に明るい未来が待っているのかもしれません。
<目次>
- 現金決済のコスト:8兆円の内訳
- 主要なキャッシュレス決済のクレジットカードは負担が大きい
- QRコード決済は、クレジットカードよりは優秀
- 仮想通貨の需要が高まる可能性もある
- 仮想通貨へ投資するべきか?
- まとめ:現金決済から脱する手段は色々あるが、見通しは不明
現金決済のコスト:8兆円の内訳
8兆円の内訳は、
- 2兆円:金融業界(現金管理やATM関連)
- 6兆円:小売・外食業界(主に人件費)
となっており、『小売・外食業界』の負担はかなり大きく、このコストが”商品”や”食事”の値段に上乗せされていると考えると、「一刻も早くなんとかして欲しい」と考えるのは自然なことです。
しかし、『最も普及しているキャッシュレス決済』と言っても過言ではない『クレジットカード決済』は、代替案としてはいまいちです。
主要なキャッシュレス決済のクレジットカードは負担が大きい
というのも、クレジットカード決済は『店舗側がクレジットカード会社に支払う手数料』が大きく、『店舗側のコスト削減』という目線では大きな効果は望めません。
特に小さい店舗ではクレジットカードを導入していないケースが多いことからも、店舗側の負担が大きいことが分かります。
具体的な負担としては、
- クレジットカード決済端末の購入:10万円程度
- 決済手数料:使用金額の3~5%
があり、特に『決済手数料』は、使用金額の3~5%と、かなりのインパクトがあります。
QRコード決済は、クレジットカードよりは優秀
今急激に増えつつあるQRコード決済は、
- 決済手数料:使用金額の3%~4%
と、クレジットカードよりは”多少”低い手数料が設定されている状態ですが、『手数料が少ない』と言えるほどではありません。
とはいえ、現在は『期間限定で手数料0%』というキャンペーンを行っており、QRコード決済の各社が、『顧客をあつめるための闘い』をしている最中です。
よって、これ以降も『手数料の値下げ』や『各種サービスの充実(手数料以外に何があるんじゃろ?)』によって、『QRコード決済を導入することによるメリット』が高まると期待することはできます。
手数料以外に目を向けても、現金を使わないことにより
- 偽札(死ぬほど汚い現金)をつかまされる危険性がない
- 現金の盗難にあう危険性がない
- 売り上げのチェック(現金を数える)必要がない
などなどのメリットがあることから、中国ではQRコード決済が急速に進んでいます。
(2018年時点で現金決済率は40%以下)
とはいえ、「やっぱり決済手数料が高いのはヤダよ」という人は多いと思いますので、それを解決するかもしれない”仮想通貨”を最後に紹介していきます。
仮想通貨の需要が高まる可能性もある
多くの仮想通貨の決済手数料は1%以下とかなり低いです。
クレジットカード決済、QRコード決済と並べると
- クレジットカード:3~5%
- QRコード :3%~4%
- 仮想通貨 :~1%
と、圧倒的に優秀です。
この差がどの程度のものになるか、を飲食店を例に考えると、
- 利益が40%程度向上する
ほどの影響があります。
---40%の根拠。興味なければ飛ばしてください-------
飲食店の営業利益率は平均で8.6%と言われている(経済産業省より)ので、
100万円の売り上げ(客の支払い)に対して、8.6万円が利益として残ります。
売り上げの全てが
- クレジットカード決済のケース:5万円の決済手数料
- QRコード決済のケース:4万円の決済手数料
が引かれていることになります。
これが全てQRコード決済になった場合、1万円しか決済手数料として引かれずに済みます。
つまり、クレジットカード決済を標準として考えると
- クレジットカード: 8.6万円の利益
- QRコード : 9.6万円の利益
- 仮想通貨 :12.6万円の利益
となるわけです。
----計算終わり---------------
うーむ…。
これは『いずれ仮想通貨の時代が来る』と言っても過言ではないのかもしれません。
というわけで、”投資”に目線をうつした考察を少しします。
仮想通貨へ投資するべきか?
『仮想通貨が今度くるかもしれない』となると、「じゃー今のうちにビットコインとかの仮想通貨を買っとくか!」と考えるのは当然のことです。
しかし、『1000種類以上あると言われている仮想通貨』の全てが生き残るとは考えられず、『ごく一部の有用な仮想通貨』のみが勝者となることが予想されます。
関連記事:仮想通貨の今後とITバブル【”一部”仮想通貨の将来は有望】
よって、その『有用な仮想通貨』を見極めて投資することができれば、大きなリターンを手に入れられる可能性があります。
とはいえ、世界各国で『政府が発行する仮想通貨』や『メガバンクが発行する仮想通貨』などなど『信頼性の高い仮想通貨』が検討されている中、『価値の安定しない仮想通貨(ビットコイン等の既存の仮想通貨)』が生き残れるかどうかは不明です。
ただし、政府・メガバンクが発行する仮想通貨が
- 利便性が悪い(大組織にありがちな、ガチガチなルールによる)
- 決済手数料が高い(信頼性が高いんだから、手数料も高くて当然だろ!的な)
- そもそも政府・メガバンクが信用されていない(新興国にありがち)
といった要因(どれもあり得る…)から、人気が出なければビットコイン等の仮想通貨に需要が集まる可能性は十分にあります。
実際に、新興国のように『そもそも自国通貨が不安定な国』では、(特にコロナショック以降)ビットコインの需要が高まっています。
よって、リーマンショックのように『金融機関に対する信頼がゆらぐ問題』が起きれば、仮想通貨の需要はより高まっていくことが予想されます。
まとめ:現金決済から脱する手段は色々あるが、見通しは不明
ここまで記事にさせてもらった通り、『現金を使っている』ことによる莫大なコストが発生し、それは小売店や外食店などにとって大きな負担となっています。
よってキャッシュレス化が急がれるわけですが、キャッシュレス化と言っても
- クレジットカード
- QRコード
- 仮想通貨
といった色々な方法が考えられ、現時点では何が主流となるか判断することは難しいです。
もし『仮想通貨が主流となり、需要が高まると予想できる』のであれば、仮想通貨への投資もありかもしれません。
なお、ひょしおんぬは仮想通貨への投資はしません。
何故なら
です。
『常識的な投資』で『非常識なセミリタイア』を達成しますね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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