ビットコインの価格が一時的に1000万円を突破!
3月5日にはドルベースでも史上最高値を更新!
ということで、ノリにノッてますね。
好調なせいもあって、わたしにも「仮想通貨への投資ってどうなの?」という問いが届くことがあるので、しっかり書いておこうと思います。
「わたしは買いません。」
「買うことを止めるつもりはないけど、買うならギャンブルであることを理解して少額にしましょう。」
というのが基本スタンスです。
というのも、シンプルに「暗号資産の価値が分からないから」です。
通貨としての暗号資産
一時期は、『国をまたいで利用できる便利な通貨』と考えられており、実際にビットコインでの支払いを受け付ける店舗が増えていた時期もあり、現時点でも増えつつ腹あるものの、いまだ一般的には受け入れられていません。
過去には『仮想通貨』と『通貨』扱いされていましたが、2020年から『暗号資産』と呼ばれるようになり、『通貨』と名乗ることすら許されなくなりました。
というのも、みなさんご存じのように、
- ビットコインに限らず多く暗号資産は値動きが非常に激しく、通貨としては扱いづらい。
という大きな問題があるからです。
これだけ激しい値動きをする資産を決済で使うくらいであれば、オルカンの方がよっぽど通貨としての適性が高いと言えるでしょう。
(早くオルカンでの支払いを受け付けてくれないか…)
というわけで、ビットコインには通貨としての価値はあまりないように思えます。
デジタルゴールドとしての暗号資産
そうすると、
- ビットコインの価値は『みなが価値があると信じている』ところにある
と私は考えています。
これは、伝統的なコモディティである金(ゴールド)に近しいものがあると考えています。
ゴールドは、
- 輝き
- 歴史がある
- 希少性が高い
- 加工しやすい
などが価値の源泉であると言われています。
が、多くの人が
「ゴールド?昔は現金の担保としての価値があったかもしれないけど、いまとなってはただピカピカしているだけの金属でしかないじゃん」
「ピカピカしているから価値が高いって…、子供の価値観かよw」
と思うようになれば価値が激減します。
ゴールドの利用の70%は装飾品と言われているわけなので、「ゴールドには価値がある」と信じている人がいなくなれば、ゴールドの装飾品の価値もなくなり、ゴールドの価値そのものも減少するわけです。
つまり、
- ゴールドも暗号資産も、『みなが価値があると信じている』からこそ価値がある
という一面があり、よって、
- みなが『価値がない』と思えば、価値はなくなる
とも言えます。
スパコンSE的には、
「ゴールドは実態があるからまだマシだが、通貨としての利用価値が少ないビットコインはいつ見限られてもおかしくない」
という考えを持っており、これがビットコインへを購入しない理由の一つとなっています。(そもそも、生産しない資産(コモディティ全般)を買うつもりはないけども)
現金だって似たようなもの
とはいえ、『みなが信じているだけ』という理由で価値を保ち続けているものもは、ゴールドの他にもあります。
代表的なものは『現金』です。
これも、みなが「現金には価値がある」と信じているから、ただの紙切れ・コインが価値をもっているだけであり、多くの人が
「こんな紙切れいらねぇ」
と思えば、とたんに価値を失います。
現金には『国による担保(法貨の強制通用力)』があるものの、『国への信頼』が失われれば、ハイパーインフレなどによって現金の価値も失われます。(実際に様々な国でおきています)
つまり、結局のところ
- 現金も『信頼』によって価値が保たれている
と、ビットコインと同じようなモノであるとすらいえます。
であれば、
- みなが「ビットコインには価値がある!」と信じ続けられる可能性もある
と言っていいのかもしれませんね。
買わんけど。
資産の一部をビットコインにする是非
とはいえ、
の推移を見ていると、とても(ギャンブル対象として)魅力的に見えます。
例えば、2015年時点では1ビットコイン4万円程度だったわけですから、
たった4万円だけ投資していたとしてもも、現時点で1000万円もの資産(250倍!)をたった9年で手に入れることができますし、
仮にビットコインが消滅していたとしても、たった4万円の損失ですみます。
こう考えれば、
- 資産のごく一部をビットコインに割り当てればOK!
と言えるのかもしれません。
これであれば私は否定しません。
とはいえ、モーニングスターは
「資産全体の5%をビットコインにするだけでも、劇的にリスクが大きくなるぞ!」
という警告をしているようです。
Morningstar recently published a perceptive article pointing out that even a modest 5% allocation to bitcoin in an otherwise traditional balanced portfolio can drastically raise its risk profile. This is driven, in large part, by bitcoin’s extreme volatility.
出典:No bitcoin ETFs at Vanguard? Here’s why
上の記事はバンガードのもので、モーニングスターの発信は見つからなかったために具体的な警告を確認することはできませんでしたが、このような警告があることを理解しておく必要はありそうです(リンク張ってちょーだいよ…)
ビットコインの価値が上がることで儲かるのは…?
なお、通貨としても価値がさほどな暗号資産ですが、これの価値が上がることでもっとも儲けているのは、コインチェックなどの暗号資産の取引業者でしょう。
値段が上がれば上がっただけ、取引回数が増えれば増えただけ、業者の儲けは大きくなります。
ビットコインを保有していて、ガンガン値段が上昇していっても、売って現金化するまで何の価値もありません。
しかし、取引業者は
- A氏がB氏にビットコインを売る
- B氏がA氏にビットコインを売る
という、なんの意味もない取引が発生しただけでも、利益が手に入ります。
最近ではこんなキャンペーンをしているくらいなので、よほど儲かっているのでしょう。
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— ビットバンク bitbank, inc. (@bitbank_inc) 2024年3月6日
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そう考えると、こうった取引業者に投資するのも有効な選択肢かもしれませんね。
というわけで、もし私が暗号資産への投資に興味を持ったのであれば、暗号資産ではなくコインベースを買うでしょう。
買わんけど。
さて、「音楽がなっている間は、踊り続けなければならない。」と考え、ビットコインへ投資している方々が気にしているのは『いつ音楽がなりやむのか?』ではないでしょうか。
というわけで、最後に
- スパコンSEが「いまこそビットコインを買うんだ!」と言いだしたら大急ぎでビットコインを売れ
という基準を書いて終わりにします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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